32 / 154
連載
土日
しおりを挟む
こないだまでは部屋にあったのに、こんな所に放置される過去の私ってちょっと可哀想かな。
でも皆だっていらなくなった本や聞かなくなったCD捨てるよね。
それが今じゃ全部スマホに入ってるからボタン一つで出来ちゃう、捨てた意識がない、それって凄い怖い事だよ写真なんて昔は捨てなかったじゃん。
けど私も容量いっぱいになっちゃうからって色んな思い出消してきた。
だからこれだってそんな中の一つなんだよ、そんな思い入れなくてもいいじゃんって頭では分かってるのに【ゴミ袋】に放り込む勇気はなかった【削除】ってできなかった。
形あるものって手離し辛いね、本当は皆同じくらい大切な物なのにね。
深呼吸して段ボール箱に触れた、久々に中を覗いてみる。
手前の服出してみて……ああうんやっぱラブリスのコスチュームは可愛いなぁ、太陽に掲げたら勝手に口元が笑ってた。
仲の良かったアリアちゃんはラブリスの相棒、黒猫メルルが擬人化した時のコスプレをしてたんだよね。
だから、大体私達はセットで活動してた。
何となく好きなアニメの傾向も似てたから、マジクロしない時も同じアニメのコスプレをして楽しんでた。
私と違って背が低くて丸顔で、可愛い女の子、話し掛けてくれたのは彼女からだった、ファンだって言ってくれたの。
仕事があんまり上手くいってない時期だったから、趣味に没頭できる土日は私の唯一の活力源だった。
そしてツイッター事があって、全てをこの段ボールに封印した。
私は、まだその頃実家に住んでたから、ゴミに出すと家族から何か言われるよなって押し入れに隠したんだ。
っというか、せっかくお姉ちゃんが作ってくれた服をそんな簡単に捨てられなかった。
休みの日、急にどこにも出かけなくなったら怪しまれるからヨガや銭湯巡りを始めた、銭湯は前々から行ってたけど。
でもそのヨガで仲良くなった人にカモられて、もう私はこれから何を楽しみに生きていけばいいんだろうって悩んでる時期。
もう晴れないと思っていた曇天を裂くように射した光が総務の袴田君だった。
新設された部署のお陰で負の連鎖が断ち切られ、会社はみるみる明るくなっていった。
いつのまにか朝起きて会社に行くのが怖くなくなったいた。
でもそんな中甥っ子が思春期……と言うか高校生のまあ所謂、年頃になって…………。
実家は両親が私の出産を機に購入したマンションで部屋が三つしかなかったから、それまで必然的に私とらいちゃんが同じ部屋だった。
初めはお姉ちゃんと同じ部屋だったんだけど、らいちゃんがお母さんと一緒はやだって言うから同室になった、私の部屋は出入り口が二つあったから部屋仕切りやすかったし昼間はいないしね。
でもそれでよかったのはやっぱり小学生までで、いくらパーテーションで区切られてても叔母と一緒っていやだよなって。
それで気を使って家を出た、ちょうどお給料も上がったし、コスプレ辞めてまとまったお金もあったしでいいタイミングだったと思う。
実家に帰りにくいのは、コスプレの事を突っ込まれたら返事しにくいのと年末年始帰っても、らいちゃんが私見ると舌打ちしたり避けるので家の空気悪くしたくないからだ。
そりゃ嫌だよね、良い年した叔母さんがコスプレだ独身だで家にいるの、止めた事話してないし。
お姉ちゃんから最近どう? 明日水餃子パーティーしない? ってライン来てたんだけど、ごめんね最近忙しいんだって返した。
これでいいんだ、ヨガでも行って寝てしまおう。
次は結婚報告? いや、真剣にお付き合いしている人がいます報告で実家の門を叩こうかな。
そうしたららいちゃんも私を見る目が変わるだろうしね。
ちょうどいいから洗濯機待ってる間に今日の午後から行けるサロンやネイルの予約して、天気もいいし美容日和だ。
服も…………新しいの買ってみようかな。
この二年、家賃と生活費以外にお金を殆ど消費してなかったし、なんかお金使うのワクワクするような怖いような。
二回目の洗濯物干してメイクしてお昼ご飯食べて、サロン行くまでの間ちょっと服見て…………。
はあ何か気持ちが外に向いてるってだけで、世界の色が違うって思った。
色々開発されてるけど、この中野の町はずっと同じ匂いだな不思議。
髪も爪も綺麗にしてもらって、一番最初に思い浮かぶ顔が袴田君って私の思考は相当眼鏡君に犯されているんだなぁってもう暗くなったホームで電車を待ちながら思った。
ドラマや映画だと、ここで偶然ヒーローや主要キャラクターに遭遇するのかもしれないけど、ただのOLの私は何もなく家に帰った。
袴田君からは、これから本社に戻って明日の準備です。ってメッセージが来ていた。
私今めっちゃ可愛いですよ。
って一言送ったら、直ぐ電話かかってきた。
【もしもし尾台さんどういう意味ですか】
「そのままの意味です」
【え? 裸なの?】
「それこそどういう意味ですかっていうか今どこにいるんですか」
【喫煙所に向かって歩いてる所です】
「お疲れ様です」
【はい、お疲れ様です。で、めっちゃ可愛いってなんですか】
「だから……美容院も行って爪も綺麗にしてもらったっていう、尾台さんの休日の報告ですよ」
【ああ……そういう意味ですか……今家ですよね。うん、この感じは家ですね、ベッドで横になってますね】
「ちょっと! わからないでしょ! 若者の蠢く繁華街にいるかもしれないじゃん」
【わたりますよ尾台さんの事なら何でも知ってます、内腿に二つ並んだホクロがあるのも、熟睡すると体丸まるのもお風呂の時必ず歌うのも。で、来週どこか行きたい所ありますか】
「どこも行きたくないですぅ!!」
【家でも外出先でも仕事の合間も、次俺とどこ行こうかなって、どんな服着ていこうかなって考えているんでしょ? どこ行きたいですか、更にその次の週は三連休だし泊りでもいいですよ】
「泊まッ……?!!!!!!!!!」
のところで耐えきれず電話を切ってしまった。
え、え、え、え???
ベッドから飛び上がってカレンダー見たら、ああそうだ月末の月曜日祝日だった!!
仕事もそれで色々調整してたのに忘れてた! ハートマーク書いとこ。
直にスマホが震えて通話ボタン押して、
【カレンダー見てるの? 二週間後にハートマーク書いておいて下さいね。温泉とか? ゆっくりしてもいいですしお家でまったりアニメ見たり尾台さんが好きな休日を一緒に過ごしたいです】
「べべべっべべ別に私は袴田君とお休み一緒にいたいとか思わないけど、袴田君がどうしてもってい」
【どうしてもいたいです。俺は尾台さんが大好きなのでずっと一緒にいたいです】
「人の話遮るの止めなよね! 感じ悪いよ!! ちょっと考えるぅ!!!!」
ぴって通話終了押してスマホを枕元に放り投げた。
ちょ、ちょっと待って待って待って!! 泊りがけでいいとなると選択肢が……え、嘘……本屋さんまだ開いてる? 行ってこなきゃ!
プリンター久しぶりだけど動くかな? 旅のしおり作らなきゃ!!
日曜日はそんなんでヨガも行かずに、とりあえずスーパーで食材だけ買って冷蔵庫に突っ込んで関東近郊のアレやコレをPCや雑誌で調べてたら、夕方にピンポンってされた。
え? 何、私思い当たる宅配便以外玄関出ない人間だけど何か買ったっけ? って半日ぶりにスマホ見たら、眼鏡君から。
【会いたいです】
ってレンズ真っ赤にしてるのきてた(六時間前)
で、え、ちょっと待って、袴田君はそのだいぶ前から私に連絡くれてて、私は貸し切り露天風呂特集に夢中になってって気が付かなかった! 「お出掛けですか応答がなかったら入って待ってますね」って最後のメッセージが来てるじゃん。
だから、袴田君勝手に鍵開けて入ってきちゃいましたよ。
「あ、やっぱりいた。尾台さんお疲れ様です本当に可愛いです大好き。既読がついたのでどうしようか迷ったけど、会いたすぎて来ちゃいました」
「お疲れ様です、この散らばっている資料や、私が閲覧している物は何かこう体が魔界の力に操られてしてしまったものなので気にしないで下さい。決して三連休にどうとかそう言うものじゃないし、全然楽しみにしてませんから勘違いしないで下さいね迷惑です帰って下さい」
「へぇ熱海いいですね」
「お魚も温泉もあるの、浴衣着たいです」
「行きましょう」
でも皆だっていらなくなった本や聞かなくなったCD捨てるよね。
それが今じゃ全部スマホに入ってるからボタン一つで出来ちゃう、捨てた意識がない、それって凄い怖い事だよ写真なんて昔は捨てなかったじゃん。
けど私も容量いっぱいになっちゃうからって色んな思い出消してきた。
だからこれだってそんな中の一つなんだよ、そんな思い入れなくてもいいじゃんって頭では分かってるのに【ゴミ袋】に放り込む勇気はなかった【削除】ってできなかった。
形あるものって手離し辛いね、本当は皆同じくらい大切な物なのにね。
深呼吸して段ボール箱に触れた、久々に中を覗いてみる。
手前の服出してみて……ああうんやっぱラブリスのコスチュームは可愛いなぁ、太陽に掲げたら勝手に口元が笑ってた。
仲の良かったアリアちゃんはラブリスの相棒、黒猫メルルが擬人化した時のコスプレをしてたんだよね。
だから、大体私達はセットで活動してた。
何となく好きなアニメの傾向も似てたから、マジクロしない時も同じアニメのコスプレをして楽しんでた。
私と違って背が低くて丸顔で、可愛い女の子、話し掛けてくれたのは彼女からだった、ファンだって言ってくれたの。
仕事があんまり上手くいってない時期だったから、趣味に没頭できる土日は私の唯一の活力源だった。
そしてツイッター事があって、全てをこの段ボールに封印した。
私は、まだその頃実家に住んでたから、ゴミに出すと家族から何か言われるよなって押し入れに隠したんだ。
っというか、せっかくお姉ちゃんが作ってくれた服をそんな簡単に捨てられなかった。
休みの日、急にどこにも出かけなくなったら怪しまれるからヨガや銭湯巡りを始めた、銭湯は前々から行ってたけど。
でもそのヨガで仲良くなった人にカモられて、もう私はこれから何を楽しみに生きていけばいいんだろうって悩んでる時期。
もう晴れないと思っていた曇天を裂くように射した光が総務の袴田君だった。
新設された部署のお陰で負の連鎖が断ち切られ、会社はみるみる明るくなっていった。
いつのまにか朝起きて会社に行くのが怖くなくなったいた。
でもそんな中甥っ子が思春期……と言うか高校生のまあ所謂、年頃になって…………。
実家は両親が私の出産を機に購入したマンションで部屋が三つしかなかったから、それまで必然的に私とらいちゃんが同じ部屋だった。
初めはお姉ちゃんと同じ部屋だったんだけど、らいちゃんがお母さんと一緒はやだって言うから同室になった、私の部屋は出入り口が二つあったから部屋仕切りやすかったし昼間はいないしね。
でもそれでよかったのはやっぱり小学生までで、いくらパーテーションで区切られてても叔母と一緒っていやだよなって。
それで気を使って家を出た、ちょうどお給料も上がったし、コスプレ辞めてまとまったお金もあったしでいいタイミングだったと思う。
実家に帰りにくいのは、コスプレの事を突っ込まれたら返事しにくいのと年末年始帰っても、らいちゃんが私見ると舌打ちしたり避けるので家の空気悪くしたくないからだ。
そりゃ嫌だよね、良い年した叔母さんがコスプレだ独身だで家にいるの、止めた事話してないし。
お姉ちゃんから最近どう? 明日水餃子パーティーしない? ってライン来てたんだけど、ごめんね最近忙しいんだって返した。
これでいいんだ、ヨガでも行って寝てしまおう。
次は結婚報告? いや、真剣にお付き合いしている人がいます報告で実家の門を叩こうかな。
そうしたららいちゃんも私を見る目が変わるだろうしね。
ちょうどいいから洗濯機待ってる間に今日の午後から行けるサロンやネイルの予約して、天気もいいし美容日和だ。
服も…………新しいの買ってみようかな。
この二年、家賃と生活費以外にお金を殆ど消費してなかったし、なんかお金使うのワクワクするような怖いような。
二回目の洗濯物干してメイクしてお昼ご飯食べて、サロン行くまでの間ちょっと服見て…………。
はあ何か気持ちが外に向いてるってだけで、世界の色が違うって思った。
色々開発されてるけど、この中野の町はずっと同じ匂いだな不思議。
髪も爪も綺麗にしてもらって、一番最初に思い浮かぶ顔が袴田君って私の思考は相当眼鏡君に犯されているんだなぁってもう暗くなったホームで電車を待ちながら思った。
ドラマや映画だと、ここで偶然ヒーローや主要キャラクターに遭遇するのかもしれないけど、ただのOLの私は何もなく家に帰った。
袴田君からは、これから本社に戻って明日の準備です。ってメッセージが来ていた。
私今めっちゃ可愛いですよ。
って一言送ったら、直ぐ電話かかってきた。
【もしもし尾台さんどういう意味ですか】
「そのままの意味です」
【え? 裸なの?】
「それこそどういう意味ですかっていうか今どこにいるんですか」
【喫煙所に向かって歩いてる所です】
「お疲れ様です」
【はい、お疲れ様です。で、めっちゃ可愛いってなんですか】
「だから……美容院も行って爪も綺麗にしてもらったっていう、尾台さんの休日の報告ですよ」
【ああ……そういう意味ですか……今家ですよね。うん、この感じは家ですね、ベッドで横になってますね】
「ちょっと! わからないでしょ! 若者の蠢く繁華街にいるかもしれないじゃん」
【わたりますよ尾台さんの事なら何でも知ってます、内腿に二つ並んだホクロがあるのも、熟睡すると体丸まるのもお風呂の時必ず歌うのも。で、来週どこか行きたい所ありますか】
「どこも行きたくないですぅ!!」
【家でも外出先でも仕事の合間も、次俺とどこ行こうかなって、どんな服着ていこうかなって考えているんでしょ? どこ行きたいですか、更にその次の週は三連休だし泊りでもいいですよ】
「泊まッ……?!!!!!!!!!」
のところで耐えきれず電話を切ってしまった。
え、え、え、え???
ベッドから飛び上がってカレンダー見たら、ああそうだ月末の月曜日祝日だった!!
仕事もそれで色々調整してたのに忘れてた! ハートマーク書いとこ。
直にスマホが震えて通話ボタン押して、
【カレンダー見てるの? 二週間後にハートマーク書いておいて下さいね。温泉とか? ゆっくりしてもいいですしお家でまったりアニメ見たり尾台さんが好きな休日を一緒に過ごしたいです】
「べべべっべべ別に私は袴田君とお休み一緒にいたいとか思わないけど、袴田君がどうしてもってい」
【どうしてもいたいです。俺は尾台さんが大好きなのでずっと一緒にいたいです】
「人の話遮るの止めなよね! 感じ悪いよ!! ちょっと考えるぅ!!!!」
ぴって通話終了押してスマホを枕元に放り投げた。
ちょ、ちょっと待って待って待って!! 泊りがけでいいとなると選択肢が……え、嘘……本屋さんまだ開いてる? 行ってこなきゃ!
プリンター久しぶりだけど動くかな? 旅のしおり作らなきゃ!!
日曜日はそんなんでヨガも行かずに、とりあえずスーパーで食材だけ買って冷蔵庫に突っ込んで関東近郊のアレやコレをPCや雑誌で調べてたら、夕方にピンポンってされた。
え? 何、私思い当たる宅配便以外玄関出ない人間だけど何か買ったっけ? って半日ぶりにスマホ見たら、眼鏡君から。
【会いたいです】
ってレンズ真っ赤にしてるのきてた(六時間前)
で、え、ちょっと待って、袴田君はそのだいぶ前から私に連絡くれてて、私は貸し切り露天風呂特集に夢中になってって気が付かなかった! 「お出掛けですか応答がなかったら入って待ってますね」って最後のメッセージが来てるじゃん。
だから、袴田君勝手に鍵開けて入ってきちゃいましたよ。
「あ、やっぱりいた。尾台さんお疲れ様です本当に可愛いです大好き。既読がついたのでどうしようか迷ったけど、会いたすぎて来ちゃいました」
「お疲れ様です、この散らばっている資料や、私が閲覧している物は何かこう体が魔界の力に操られてしてしまったものなので気にしないで下さい。決して三連休にどうとかそう言うものじゃないし、全然楽しみにしてませんから勘違いしないで下さいね迷惑です帰って下さい」
「へぇ熱海いいですね」
「お魚も温泉もあるの、浴衣着たいです」
「行きましょう」
10
あなたにおすすめの小説
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。