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128 決死の覚悟
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声が、上から?
敵を前にして一斉にばっと上を見てしまっては隙だらけになってしまう。けれどもそれ程驚いたのだ!
絶対にここにはいない人の声を聞いたから。
「まさか…!シエラさん!?」
なぜ、どうしてと、一瞬呆然としてしまったソウにシエラの真剣な声が響く。
「来るわよ!」
巨体に対してのスピードが尋常じゃ無いくらいに早い!!
大蛇に襲われていたのは暗部メンバーだ!蛇に並行する様に、何とか魔力を駆使して追いついて来ている。それほどのスピードであっという間に距離を詰めてくる。
「ガイ!蛇の目を狙える?」
シエラは大蛇から目を離さない。なんで、空中に浮いていられるのかとか疑問に尽きないが、そんなもの後回しだ。
ジュッといつもよりも重い音を立てて、ガイが風の矢を放つ。大蛇の目は4つ。
あの巨体でここ迄のスピードが出る事自体信じがたいのにあろう事か、ガイが放った矢を、大蛇はガバッと口を開けて一飲みにした。
「まさか!!」
誰かが叫んだ瞬間に、グワッと大蛇は大口を開けてガイヘ飛びかかる!
「ガイ!!避けろ!!!」
ガイの横からネイバーが突っ込んで、ガイを弾き飛ばすが、ネイバーが大蛇の口の目の前に来た瞬間にネイバーは蛇の口に飲まれていった。
「ネイバー!!」
四方から叫びが上がる。が、飲まれたネイバーからの返事はもちろん無い。
「チィ!!」
即死とは行かずも、息ができない状態では持って後数分。他のメンバーの焦りが色濃く出てくる。
「ハァ、これだけ大きいと転移にも無理があるわね…」
シエラの眉にも皺が寄る。
「ネイバーは風魔法防御を張ってた!上手くいけば、後数時間は持つ!諦めるな!」
弾き飛ばされたガイが、瞬間見たネイバーの状態からまだ生きている可能性が大きい事を伝えてくれた。
後、数時間……この巨体を?
既に周りのメンバー達は遠慮なくも魔法を駆使し、攻撃を開始しているが、蛇の巨体に素早さ、鱗の固さに阻まれて深傷を負わせるどころか、動きを止める事も出来ないでいる。
「どうする!?」
庇われたガイは気が気ではない。何としても挽回したいと焦りが強いだろう。
「クソが!!」
防御を張っていたなら、少しは耐えられる!バートの身体表面からパリパリと小さな電流が火花を散らしているのが見えた。
「ネイバー!!聞こえるか!!思い切り電流を放つ!気合入れて防御張っとけ!!」
大声で大蛇の体内にいるネイバーにバートは叫び掛ける。パリパリと鳴っていたバートの電流はバリバリと音を激しくしていき更にまだ、体内の魔力を練り上げている。練れば練る程魔力は高まりバートの周囲に稲妻らしきものが走り出てきた。
時間を掛けてバートが魔力を練り上げるまで、他暗部メンバーは大蛇への攻撃の手を緩めない。ソウも次々に側にいるメンバーに結界を張っていく。
大蛇はネイバーを飲み込んでも尚も獲物を探しているのか、暗部の攻撃を物ともせずに掻い潜り、舌を出しては匂いを辿っている様だ。
「弱点は無いのかよ!」
目、首、腹、尾、大蛇の体のあらゆる部位に向かって隊員達は魔法を放ち、武器を当てる。その都度嘲笑うかの様に巨体をくねらせては隊員を蹴散らしていく。
その間バートは微動だにしない。
突然、何かに誘われる様に大蛇が鎌首をもたげ、一気にバート目掛けて跳躍してきた。
「!!!」
今バートは動けない!!更に飲み込まれる、その瞬間、バートの前に仄かに青白く光る魔法陣が宙に出現した。
「シャャャャャャャャャ!!」
威嚇の音を発しながらバートを飲み干そうとしていた大蛇の動きが止まる。
魔法陣とバートの間にはシエラが立ち塞がり、シエラは魔法陣に向かって手を上げていた。
「シエラ様!」
助かった……シエラの防御魔法だ。
「くっ!!バート!私の防御結界は長くは持たない!急いで!」
シエラは後ろにいるバートの魔力の練り上げ具合を確かめるため、顔をバートへ向けた。
「了解!」
バートは顔を上げ、獲物である大蛇を捕らえる。その瞬間、驚愕に目を大きく開く。
「なっバカが!!何してやがる!!」
バートの目の前には、鞘を捨て抜身の剣だけ手に持ったソウが、今にも結界を壊そうとしている大蛇の口の端に立っているのが見える。
「!!!」
バートの驚いた声にシエラも振り返れば、結界を壊すことに夢中になっている大蛇の口の端にしがみ付いている事に気が付かれてもいないソウの姿だった。
「何をする気なの!!」
流石のシエラも焦っていよう。ソウに何かあったらと背筋に冷たいものが降りてくる。
「あ、シエラさん!3日、3日以内に救助お願いします!それ以上は試した事ないんで保つかどうか分かりません!」
ソウの周りで白金の光が舞う。キラキラと幻想的な光景は魔力持ちのみが持つ自分の光。
「バート!!思い切り、その電撃打って大丈夫だから!!」
一度、深呼吸したと思ったら、抜身の剣を突きの構えで持ち直し、ソウは大蛇の口の中に自ら飛び込んでいった。
敵を前にして一斉にばっと上を見てしまっては隙だらけになってしまう。けれどもそれ程驚いたのだ!
絶対にここにはいない人の声を聞いたから。
「まさか…!シエラさん!?」
なぜ、どうしてと、一瞬呆然としてしまったソウにシエラの真剣な声が響く。
「来るわよ!」
巨体に対してのスピードが尋常じゃ無いくらいに早い!!
大蛇に襲われていたのは暗部メンバーだ!蛇に並行する様に、何とか魔力を駆使して追いついて来ている。それほどのスピードであっという間に距離を詰めてくる。
「ガイ!蛇の目を狙える?」
シエラは大蛇から目を離さない。なんで、空中に浮いていられるのかとか疑問に尽きないが、そんなもの後回しだ。
ジュッといつもよりも重い音を立てて、ガイが風の矢を放つ。大蛇の目は4つ。
あの巨体でここ迄のスピードが出る事自体信じがたいのにあろう事か、ガイが放った矢を、大蛇はガバッと口を開けて一飲みにした。
「まさか!!」
誰かが叫んだ瞬間に、グワッと大蛇は大口を開けてガイヘ飛びかかる!
「ガイ!!避けろ!!!」
ガイの横からネイバーが突っ込んで、ガイを弾き飛ばすが、ネイバーが大蛇の口の目の前に来た瞬間にネイバーは蛇の口に飲まれていった。
「ネイバー!!」
四方から叫びが上がる。が、飲まれたネイバーからの返事はもちろん無い。
「チィ!!」
即死とは行かずも、息ができない状態では持って後数分。他のメンバーの焦りが色濃く出てくる。
「ハァ、これだけ大きいと転移にも無理があるわね…」
シエラの眉にも皺が寄る。
「ネイバーは風魔法防御を張ってた!上手くいけば、後数時間は持つ!諦めるな!」
弾き飛ばされたガイが、瞬間見たネイバーの状態からまだ生きている可能性が大きい事を伝えてくれた。
後、数時間……この巨体を?
既に周りのメンバー達は遠慮なくも魔法を駆使し、攻撃を開始しているが、蛇の巨体に素早さ、鱗の固さに阻まれて深傷を負わせるどころか、動きを止める事も出来ないでいる。
「どうする!?」
庇われたガイは気が気ではない。何としても挽回したいと焦りが強いだろう。
「クソが!!」
防御を張っていたなら、少しは耐えられる!バートの身体表面からパリパリと小さな電流が火花を散らしているのが見えた。
「ネイバー!!聞こえるか!!思い切り電流を放つ!気合入れて防御張っとけ!!」
大声で大蛇の体内にいるネイバーにバートは叫び掛ける。パリパリと鳴っていたバートの電流はバリバリと音を激しくしていき更にまだ、体内の魔力を練り上げている。練れば練る程魔力は高まりバートの周囲に稲妻らしきものが走り出てきた。
時間を掛けてバートが魔力を練り上げるまで、他暗部メンバーは大蛇への攻撃の手を緩めない。ソウも次々に側にいるメンバーに結界を張っていく。
大蛇はネイバーを飲み込んでも尚も獲物を探しているのか、暗部の攻撃を物ともせずに掻い潜り、舌を出しては匂いを辿っている様だ。
「弱点は無いのかよ!」
目、首、腹、尾、大蛇の体のあらゆる部位に向かって隊員達は魔法を放ち、武器を当てる。その都度嘲笑うかの様に巨体をくねらせては隊員を蹴散らしていく。
その間バートは微動だにしない。
突然、何かに誘われる様に大蛇が鎌首をもたげ、一気にバート目掛けて跳躍してきた。
「!!!」
今バートは動けない!!更に飲み込まれる、その瞬間、バートの前に仄かに青白く光る魔法陣が宙に出現した。
「シャャャャャャャャャ!!」
威嚇の音を発しながらバートを飲み干そうとしていた大蛇の動きが止まる。
魔法陣とバートの間にはシエラが立ち塞がり、シエラは魔法陣に向かって手を上げていた。
「シエラ様!」
助かった……シエラの防御魔法だ。
「くっ!!バート!私の防御結界は長くは持たない!急いで!」
シエラは後ろにいるバートの魔力の練り上げ具合を確かめるため、顔をバートへ向けた。
「了解!」
バートは顔を上げ、獲物である大蛇を捕らえる。その瞬間、驚愕に目を大きく開く。
「なっバカが!!何してやがる!!」
バートの目の前には、鞘を捨て抜身の剣だけ手に持ったソウが、今にも結界を壊そうとしている大蛇の口の端に立っているのが見える。
「!!!」
バートの驚いた声にシエラも振り返れば、結界を壊すことに夢中になっている大蛇の口の端にしがみ付いている事に気が付かれてもいないソウの姿だった。
「何をする気なの!!」
流石のシエラも焦っていよう。ソウに何かあったらと背筋に冷たいものが降りてくる。
「あ、シエラさん!3日、3日以内に救助お願いします!それ以上は試した事ないんで保つかどうか分かりません!」
ソウの周りで白金の光が舞う。キラキラと幻想的な光景は魔力持ちのみが持つ自分の光。
「バート!!思い切り、その電撃打って大丈夫だから!!」
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