83 / 335
第6章 それぞれの
【エピソード】- 一番になりたい(アルフレッド)
しおりを挟む
エディから魔導書簡が届いたのは、ちょうど遅めの昼食をとろうとしていた時だった。
王国学園と同様、この王宮も使える魔法が限られている区域がある。
更に転移魔法や攻撃魔法は使える場所も限られている。
無事に受け取る事が出来て良かったと思いながらすぐさまそれを開けると、私は踵を返して先ほど出てきたばかりの第二王子の執務室に向かって歩き出した。
書簡は、よほど急いだのか、自分とメイソン子爵の両方に宛てられたものだった。
エディが気にしていた本が子爵から届いた事。それを見て思った事などを伝えたいので時間をとってほしいと思っていたが、別件で急ぎお知らせをしたい事が出来たので、なるべく早く話をしたい。というような内容だった。
エディがこんな風に早く話をしたいと言ってくる事はほとんどない。
という事はそれだけ気がかりな事が起きたという事だ。
「あれ? アルフレッド、もう食事をとってきたのかい? 随分早いね」
「ああ、すまない、ロイス。家から至急の呼び出しがあったんだ」
「至急の?」
微かに眉を寄せたニールデン公爵子息は、ほんの少しの間をおいて、小さく溜息をついた。
「弟君かな? こんな呼び出しは滅多にしないだろうから、急いで行ってあげた方がいい。ただし、後できちんと話を聞かせてほしい」
頭の回転はとても早くて、仕事も出来て、魔力量も高い。
はじめはどこかとっつきにくい印象があったが、慣れてくるとロイス・ニールデンは付き合いやすい人物だった。
何よりも色々探らずに済むのがありがたい。
「すまない。話は話せる範囲できちんと」
「ああ、もちろんそれで十分だ。私も話せる事と話せない事があるからお互い様だよ。弟君には味の良いポーションで大変お世話になっているからね。今日は王城を抜けずとも、この先の部屋から転移が可能になっていると聞いたよ。便乗してしまってもいいんじゃないかな。これを見せれば使えるよ」
ニッコリと音がするような、人好きのする微笑みに、アルフレッドはニールデン公爵家が申請している部屋から、有難く転移をさせてもらう事にした。
馬車の者には護衛から先に戻ると伝えさせて、私はそのままタウンハウスにとんだ。
着いた途端目の前に見えた姿にそのまま名前を口にする。
「エディ!」
振り返った顔は一瞬だけ驚いて、次にホッとしたような、嬉しそうな表情に変わる。
メイソン子爵から届いた本を読んで、エディが感じた事を書きとめていたノートを見た。
昔と同じように思いついた事を書きとめていて、笑みが零れた。
初めてその覚書を見せてもらった時は、幼い字で「あくやくれいそくにならない」「にいさまをころさない」と書かれていた事を思い出す。
その後メイソン子爵もいらして、護衛が幼い頃に読んだ事のある本の話も聞き、夜にはその護衛が持ち帰った古い本も読んだ。
確かにバランスの崩壊として起きていた事と重ねようとすればいくらでも重ねられるような、そして色々と確認をしたい事も沢山あった。おそらくはメイソン子爵が手が届く範囲で今日中に動き出してくれるだろう。
私も私が出来る事を考えなければいけない。
本を受け取ってからバタバタしていたのだろう。エディの顔は少し疲れが見えた。
このまま部屋に行かせてしまえば、キリもなく色々と考えてしまうだろうと思い、以前話題にして買っておいた一風変わったお茶を一緒に飲もうと誘った。
出てきた青いハーブティにエディは楽しそうにしていた。
けれど、どうしても意識はそちらへ行くようで、王国はどこに向かっているのかなどと漏らした。
ああ、やっぱりあのまま部屋に帰さないで良かった。
「そうだね。確かに今の状態で考えると、王国の古い歴史が王国の未来を握っているかもしれないというのは、何とも不思議な事だね」
「ああそうか。はるか昔の始まりが、これからの事を知っているかもしれないんだ」
「うん。でもね、エディ。私は悲観はしていないよ?」
「アル兄様?」
「だって、未来は変えられるから。知っているだけで変えられないわけじゃないっていうのは、私たちはとっくに経験済みだ。そうだろう?」
そう。エディも、そして途中からその記憶を自分のものにした私も、そうしてきた。
だから崩壊という名の何が待ち構えていても、きっとその未来は変えて見せるから。
必ず、守るから。
そうしてそろそろ部屋に戻ろうかと思って、ゆっくり休むように言うと。
「兄様も今日は本当にありがとうございました。あの……お仕事中なのにすぐに来て下さって、ニールデン様にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、本当に嬉しかったです」
全くこういう所がエディの、エディたる所だ。
胸の中で苦笑して一緒に部屋に向かいながら、言われた言葉がやはり嬉しくて、そして何も気づかないエディが少しだけ憎らしくも思えて、私はいつもならば言わない言葉を口にした。
「連絡はメイソン子爵と一緒だったけれど、それでも一番にエディの元に来られて嬉しかった。さっき、嬉しかったって言って貰えてそれも、嬉しかった」
そう。それだけで嬉しかったんだ。
まるで子供だ。好きな子から一番に声をかけてもらえただけで喜んでいる。
だけど、エディは私が思っていたよりも更に斜め上だった。
「はい、その……僕の方こそ……えっと、あの、兄様とハワード先生に一緒にお知らせしたけど、きっと兄様が先に来てくれるって思っていました」
「………………」
もしかしたら、何かを試されているんだろうか。そんな気さえした。
まったく、これが無自覚の恐ろしさだ。
でもね、エディ。私はいつまでも優しいだけの兄様でいるつもりはないんだよ?
「うん。これからも、ずっとそうでありたいと思っているよ」
「はい……えっと……あり、ありがとうございます」
照れるような赤い顔を見て、もう一押ししても大丈夫だろうかと、そんな事を考えてしまうんだ。
「何が起きても隣にいるから。必ず駆けつけるから。だから、一人で抱えて考えているような事がないように。分からないような事や、迷う様な事があったら、今日みたいに一番に教えてほしい。……エディの、一番で居させてほしい」
エディがどうしたらいいのか分からないというように、赤い顔のままうまく言葉を出せないようになっても。
「駄目かな」
「! だめじゃない、です! え、でも、え?」
すぐに返ってきた言葉は、おそらくきちんと理解をしていないと判っていても。
「お、お話します。ちゃんと。それで、あの、僕も、ちゃんとアル兄様を守りますから。前から言っているように、僕も守られるだけでなく、守りたいです。だから、えっと、えっと」
赤い顔を更に赤くして、必死に言葉を紡ぐエディを見つめたまま、ごめんね、もう一歩進ませてほしいんだ。
だって、もう手放すつもりはないから。12の時にその力を知って、守らなければならないと、自分が幸せにしたいと誓ったから。
父には無理矢理は駄目だとクギをさされている。もちろんそんな事をするつもりはない。
ただ、父を見習って、父が母にしたよりも優しく、そして確実に、この手の中に入れて離さないと決めているんだ。
『だいすき、アルにーさま!』
きっと、あの瞬間から…………。
「うん。エディ、ありがとう。大好きだよ」
「! 僕も大好きです!」
よし、言質はとった。といってもエディだから、言葉以上の事など、今は望めないけれど。
ふわりと抱き寄せると「わぁぁ!」という声が上がる。
でも今日はエディが先に煽ったのだから引かないよ?
そう思って頬に口づけた。そして更に耳元で囁くおまけ付だ。
「おやすみ、エディ」
「ふわぁ! おや、おやすみなさい、アル兄様」
真っ赤な顔で部屋の中に入ったのを見届けて、自分の部屋に戻った。
さて、今日の言葉はどこまでエディの中に残ってくれるだろうか。
『きっと兄様が先に来てくれるって思っていました』
そうしたいと思っている。いつでも。一番に。
「……愛しているよ、エディ」
その言葉はまだ伝える事はできないけれど。
早く君の心が、この思いに追いついてくれますように。
君の一番になりたいと、心から願っているよ。
-------------
( *´艸`)
王国学園と同様、この王宮も使える魔法が限られている区域がある。
更に転移魔法や攻撃魔法は使える場所も限られている。
無事に受け取る事が出来て良かったと思いながらすぐさまそれを開けると、私は踵を返して先ほど出てきたばかりの第二王子の執務室に向かって歩き出した。
書簡は、よほど急いだのか、自分とメイソン子爵の両方に宛てられたものだった。
エディが気にしていた本が子爵から届いた事。それを見て思った事などを伝えたいので時間をとってほしいと思っていたが、別件で急ぎお知らせをしたい事が出来たので、なるべく早く話をしたい。というような内容だった。
エディがこんな風に早く話をしたいと言ってくる事はほとんどない。
という事はそれだけ気がかりな事が起きたという事だ。
「あれ? アルフレッド、もう食事をとってきたのかい? 随分早いね」
「ああ、すまない、ロイス。家から至急の呼び出しがあったんだ」
「至急の?」
微かに眉を寄せたニールデン公爵子息は、ほんの少しの間をおいて、小さく溜息をついた。
「弟君かな? こんな呼び出しは滅多にしないだろうから、急いで行ってあげた方がいい。ただし、後できちんと話を聞かせてほしい」
頭の回転はとても早くて、仕事も出来て、魔力量も高い。
はじめはどこかとっつきにくい印象があったが、慣れてくるとロイス・ニールデンは付き合いやすい人物だった。
何よりも色々探らずに済むのがありがたい。
「すまない。話は話せる範囲できちんと」
「ああ、もちろんそれで十分だ。私も話せる事と話せない事があるからお互い様だよ。弟君には味の良いポーションで大変お世話になっているからね。今日は王城を抜けずとも、この先の部屋から転移が可能になっていると聞いたよ。便乗してしまってもいいんじゃないかな。これを見せれば使えるよ」
ニッコリと音がするような、人好きのする微笑みに、アルフレッドはニールデン公爵家が申請している部屋から、有難く転移をさせてもらう事にした。
馬車の者には護衛から先に戻ると伝えさせて、私はそのままタウンハウスにとんだ。
着いた途端目の前に見えた姿にそのまま名前を口にする。
「エディ!」
振り返った顔は一瞬だけ驚いて、次にホッとしたような、嬉しそうな表情に変わる。
メイソン子爵から届いた本を読んで、エディが感じた事を書きとめていたノートを見た。
昔と同じように思いついた事を書きとめていて、笑みが零れた。
初めてその覚書を見せてもらった時は、幼い字で「あくやくれいそくにならない」「にいさまをころさない」と書かれていた事を思い出す。
その後メイソン子爵もいらして、護衛が幼い頃に読んだ事のある本の話も聞き、夜にはその護衛が持ち帰った古い本も読んだ。
確かにバランスの崩壊として起きていた事と重ねようとすればいくらでも重ねられるような、そして色々と確認をしたい事も沢山あった。おそらくはメイソン子爵が手が届く範囲で今日中に動き出してくれるだろう。
私も私が出来る事を考えなければいけない。
本を受け取ってからバタバタしていたのだろう。エディの顔は少し疲れが見えた。
このまま部屋に行かせてしまえば、キリもなく色々と考えてしまうだろうと思い、以前話題にして買っておいた一風変わったお茶を一緒に飲もうと誘った。
出てきた青いハーブティにエディは楽しそうにしていた。
けれど、どうしても意識はそちらへ行くようで、王国はどこに向かっているのかなどと漏らした。
ああ、やっぱりあのまま部屋に帰さないで良かった。
「そうだね。確かに今の状態で考えると、王国の古い歴史が王国の未来を握っているかもしれないというのは、何とも不思議な事だね」
「ああそうか。はるか昔の始まりが、これからの事を知っているかもしれないんだ」
「うん。でもね、エディ。私は悲観はしていないよ?」
「アル兄様?」
「だって、未来は変えられるから。知っているだけで変えられないわけじゃないっていうのは、私たちはとっくに経験済みだ。そうだろう?」
そう。エディも、そして途中からその記憶を自分のものにした私も、そうしてきた。
だから崩壊という名の何が待ち構えていても、きっとその未来は変えて見せるから。
必ず、守るから。
そうしてそろそろ部屋に戻ろうかと思って、ゆっくり休むように言うと。
「兄様も今日は本当にありがとうございました。あの……お仕事中なのにすぐに来て下さって、ニールデン様にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、本当に嬉しかったです」
全くこういう所がエディの、エディたる所だ。
胸の中で苦笑して一緒に部屋に向かいながら、言われた言葉がやはり嬉しくて、そして何も気づかないエディが少しだけ憎らしくも思えて、私はいつもならば言わない言葉を口にした。
「連絡はメイソン子爵と一緒だったけれど、それでも一番にエディの元に来られて嬉しかった。さっき、嬉しかったって言って貰えてそれも、嬉しかった」
そう。それだけで嬉しかったんだ。
まるで子供だ。好きな子から一番に声をかけてもらえただけで喜んでいる。
だけど、エディは私が思っていたよりも更に斜め上だった。
「はい、その……僕の方こそ……えっと、あの、兄様とハワード先生に一緒にお知らせしたけど、きっと兄様が先に来てくれるって思っていました」
「………………」
もしかしたら、何かを試されているんだろうか。そんな気さえした。
まったく、これが無自覚の恐ろしさだ。
でもね、エディ。私はいつまでも優しいだけの兄様でいるつもりはないんだよ?
「うん。これからも、ずっとそうでありたいと思っているよ」
「はい……えっと……あり、ありがとうございます」
照れるような赤い顔を見て、もう一押ししても大丈夫だろうかと、そんな事を考えてしまうんだ。
「何が起きても隣にいるから。必ず駆けつけるから。だから、一人で抱えて考えているような事がないように。分からないような事や、迷う様な事があったら、今日みたいに一番に教えてほしい。……エディの、一番で居させてほしい」
エディがどうしたらいいのか分からないというように、赤い顔のままうまく言葉を出せないようになっても。
「駄目かな」
「! だめじゃない、です! え、でも、え?」
すぐに返ってきた言葉は、おそらくきちんと理解をしていないと判っていても。
「お、お話します。ちゃんと。それで、あの、僕も、ちゃんとアル兄様を守りますから。前から言っているように、僕も守られるだけでなく、守りたいです。だから、えっと、えっと」
赤い顔を更に赤くして、必死に言葉を紡ぐエディを見つめたまま、ごめんね、もう一歩進ませてほしいんだ。
だって、もう手放すつもりはないから。12の時にその力を知って、守らなければならないと、自分が幸せにしたいと誓ったから。
父には無理矢理は駄目だとクギをさされている。もちろんそんな事をするつもりはない。
ただ、父を見習って、父が母にしたよりも優しく、そして確実に、この手の中に入れて離さないと決めているんだ。
『だいすき、アルにーさま!』
きっと、あの瞬間から…………。
「うん。エディ、ありがとう。大好きだよ」
「! 僕も大好きです!」
よし、言質はとった。といってもエディだから、言葉以上の事など、今は望めないけれど。
ふわりと抱き寄せると「わぁぁ!」という声が上がる。
でも今日はエディが先に煽ったのだから引かないよ?
そう思って頬に口づけた。そして更に耳元で囁くおまけ付だ。
「おやすみ、エディ」
「ふわぁ! おや、おやすみなさい、アル兄様」
真っ赤な顔で部屋の中に入ったのを見届けて、自分の部屋に戻った。
さて、今日の言葉はどこまでエディの中に残ってくれるだろうか。
『きっと兄様が先に来てくれるって思っていました』
そうしたいと思っている。いつでも。一番に。
「……愛しているよ、エディ」
その言葉はまだ伝える事はできないけれど。
早く君の心が、この思いに追いついてくれますように。
君の一番になりたいと、心から願っているよ。
-------------
( *´艸`)
526
お気に入りに追加
10,824
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。