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6.運命の交差
百九話 帰還出来ず野宿
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109話 野宿の準備完了
「ユノ大丈夫だった?随分ボロボロになってるけど」
「解毒薬は飲ませたが強めの麻痺になっているから喋れないようだ」
「麻痺···?麻痺にしてくる敵はいなかったはずだけど」
「あぁ仲間に飲まされたのだろう、麻痺薬のビンが転がっていた」
「···そっかそいつらは?生きてたんだろうけどどうしたの?」
「いや1人は既に死んでいた、もう1人の男に殺されたようだった
生きていた方はなにやら正気ではなかったからな、気絶させ放置してきた」
「そう···まぁいいわ、仲間が減ったのは困るわね、2人じゃ流石に危険だし
何があったかは後でユノに聞いておく、何にしても一旦帰らないとね」
「とは言え今日はここで野宿するのがいいだろう、今からでも暗くなりきる前に
十分村には着くかもしれないが、運んでいくのも安全面の問題がある」
「そっか確かに運んでいくのも疲れるしね、でもちょっと寒いわね」
ふむ確かに風が少し冷えている、森や湖ではそうでもなかったが
開けた場所だからか遮るものが何もないからか、少し肌寒さがある
なにより2人とも汗をかいていたのもあって余計冷えているんだろう
ユノに至っては服が破かれ少し肌が多く出ているし余計に寒さを感じるだろう
近くに木々はあるし回収して焚き火でもすればなんとかなるか
その前に風を防ぐようにした方がいいか、だがもう使える物がない
ローブにしている布···確かにこの程度の寒さなら別に問題無いだろうが
使うにしても固定する物がないが無い有り様だ、そう言えば木の板があった
これなら石か枝か何かしらで固定出来るな、どっちにしろ木は必要だ
「枝とか燃料になるものを集めてくる」
「私もいくわよ世話になるだけじゃ悪いし」
「いやいいから休んでいてくれ、まだ回復仕切っていないだろう」
「···そうね分かった、邪魔になるかもしれないし、待ってるわ」
実際顔色も問題無いほど良くなり、歩き回れるくらい回復しているようだが
目眩を起こしているのかふらついている時がある、まだ大人しくさせた方がいい
木の方へと近付く、木々は少しだが枯れ始めているのが多いようで表面が乾き
ひび割れ等が目立ち始めている、枝も随分落ち葉は殆ど無くなっている
地面にも葉はあまり落ちてない、魔物が食べているのだろうか?
枝を集めて紐で軽く縛り葉を適当に乗せたり挟み、テントに戻る
枝自体太いのも多く長さもある、それもあってかまだ生乾きが殆どだ
テント近くに置いて亜空間倉庫から木の板を取り出す、少し小さかったか
横幅はちょうどいい位だが高さが足りなかった、半分にも届いていない
まぁ寝ている状態であれば十分風を防ぐ事は出来そうだ、板を立て掛ける
土を少し掘り枝を突き刺す、長さは問題なく十分足りそうで良かった
ただ強度が心配だ、枝が脆いのか木自体が脆いのか簡単に折れてしまう
そのため枝は長い2本を斜めに短い3本を縦に使いしっかり留めておく
思ったよりこっちで枝を使ってしまった、いやまぁ別にいいのだが
どっちにしろ1回では枝の量は足りなかった、しかし枝はまだまだ落ちている
近くにある木の数は少ないものの、まだ木にも枝が多くあるが落ちている量も
木の数に比べてかなり多い、枝の多い木の種類なんだろう
そのかわり強度の低さがあるんだろう、他の枝に比べてかなり脆い
こういった時に役に立つ木だな、木材としては脆弱すぎて使い道が少ないだろう
木を留めている紐を外し軽く纏めておく、葉は飛ばないように枝の下にする
風はそんなに強くないから大丈夫だろうけど、ただあんまり石がないな
枝は多すぎる程にあるんだが···また枝を回収する、同時に石も集める
のだがやはり少ない、枝を優先していたから捜していた範囲は狭いが
3つしか見つからなかった、小さめの石なら流石にもっと多いのだが
焚き火を囲うために使える石となると大きさもいるせいで見つからない
小石の方もいくつか集めておく必要があるから別にいいんだが
せめてあと2つほしいが···土を少し掘って窪みにしたとして風側にだけなら
3つでも足りるか?なんなら小石でも適当に置いておけばいいか
さっきよりも多くの枝を集め持っていく、これだけあれば十分だろう
枝や石はまぁいいとして、火を着けるのも大丈夫だが他になにか···
あぁそうだキャンプセットを出していなかった、とはいってもあるのは
コップと鉄板と小型鍋位しかないが、使うとしても大体1人分しかない
そう言えば彼女達も持ってるか、ポーチ意外に何か持ってたっけ?
ダンジョンの中に長時間いる気がないのならバッグを持ってく訳もないし
しかしここまで移動してきている割には荷物が少なすぎる
元々野宿する気は無かったのか?まぁ近くに村もあるからおかしくはないんだが
それにもう半日近く何も食べてないんじゃないだろうか?うんそう思えば
朝方に1人目を見付けてからもう暗くなってるし半日経ってるな
腹も減ってるだろうし水分もいるだろうし、それに寒くもなってきてるし
火だけじゃなく、食べるにしても温かい食い物の方が良いよな
干し肉はあるし炙ってやればいいか?いや干し肉だけになるがスープもありか
ふむ倉庫から何か取り出してもいいが···使わず死蔵するのも勿体無いし
ただ見られると困るだけが唯一の難点だ、まぁ見られなければいいんだ
流石に此の世界に無いものだから見られるとまずい、説明しようもないし
確か乾燥野菜があったなそれでも入れるか、他になにかあったか?そうだ味付けか
まぁ味付けは別にいいか、変に味付けされているのもおかしいだろう
まぁ味付け出来るものがあっても何か判らないからやりたくないのもあるが
さて、土を軽く掘って周りに石を置いて中に枝と葉を入れて準備完了
後は火石で火を起こせば完成、ちょっと燃えにくいのと煙が多いのがあるが
まぁ気にする程でも無いか、ただ火事だと思われると困るがどうだろうか
一応木々はあるが密集している訳でもないし気にされはしないかな
鍋に水を入れて薪の上に置く、温まってきたら干し肉を薄めに切りながら入れる
その後肉がふやけ水に色がついてから乾燥野菜を入れる、あとは少し待って完成
「ユノ大丈夫だった?随分ボロボロになってるけど」
「解毒薬は飲ませたが強めの麻痺になっているから喋れないようだ」
「麻痺···?麻痺にしてくる敵はいなかったはずだけど」
「あぁ仲間に飲まされたのだろう、麻痺薬のビンが転がっていた」
「···そっかそいつらは?生きてたんだろうけどどうしたの?」
「いや1人は既に死んでいた、もう1人の男に殺されたようだった
生きていた方はなにやら正気ではなかったからな、気絶させ放置してきた」
「そう···まぁいいわ、仲間が減ったのは困るわね、2人じゃ流石に危険だし
何があったかは後でユノに聞いておく、何にしても一旦帰らないとね」
「とは言え今日はここで野宿するのがいいだろう、今からでも暗くなりきる前に
十分村には着くかもしれないが、運んでいくのも安全面の問題がある」
「そっか確かに運んでいくのも疲れるしね、でもちょっと寒いわね」
ふむ確かに風が少し冷えている、森や湖ではそうでもなかったが
開けた場所だからか遮るものが何もないからか、少し肌寒さがある
なにより2人とも汗をかいていたのもあって余計冷えているんだろう
ユノに至っては服が破かれ少し肌が多く出ているし余計に寒さを感じるだろう
近くに木々はあるし回収して焚き火でもすればなんとかなるか
その前に風を防ぐようにした方がいいか、だがもう使える物がない
ローブにしている布···確かにこの程度の寒さなら別に問題無いだろうが
使うにしても固定する物がないが無い有り様だ、そう言えば木の板があった
これなら石か枝か何かしらで固定出来るな、どっちにしろ木は必要だ
「枝とか燃料になるものを集めてくる」
「私もいくわよ世話になるだけじゃ悪いし」
「いやいいから休んでいてくれ、まだ回復仕切っていないだろう」
「···そうね分かった、邪魔になるかもしれないし、待ってるわ」
実際顔色も問題無いほど良くなり、歩き回れるくらい回復しているようだが
目眩を起こしているのかふらついている時がある、まだ大人しくさせた方がいい
木の方へと近付く、木々は少しだが枯れ始めているのが多いようで表面が乾き
ひび割れ等が目立ち始めている、枝も随分落ち葉は殆ど無くなっている
地面にも葉はあまり落ちてない、魔物が食べているのだろうか?
枝を集めて紐で軽く縛り葉を適当に乗せたり挟み、テントに戻る
枝自体太いのも多く長さもある、それもあってかまだ生乾きが殆どだ
テント近くに置いて亜空間倉庫から木の板を取り出す、少し小さかったか
横幅はちょうどいい位だが高さが足りなかった、半分にも届いていない
まぁ寝ている状態であれば十分風を防ぐ事は出来そうだ、板を立て掛ける
土を少し掘り枝を突き刺す、長さは問題なく十分足りそうで良かった
ただ強度が心配だ、枝が脆いのか木自体が脆いのか簡単に折れてしまう
そのため枝は長い2本を斜めに短い3本を縦に使いしっかり留めておく
思ったよりこっちで枝を使ってしまった、いやまぁ別にいいのだが
どっちにしろ1回では枝の量は足りなかった、しかし枝はまだまだ落ちている
近くにある木の数は少ないものの、まだ木にも枝が多くあるが落ちている量も
木の数に比べてかなり多い、枝の多い木の種類なんだろう
そのかわり強度の低さがあるんだろう、他の枝に比べてかなり脆い
こういった時に役に立つ木だな、木材としては脆弱すぎて使い道が少ないだろう
木を留めている紐を外し軽く纏めておく、葉は飛ばないように枝の下にする
風はそんなに強くないから大丈夫だろうけど、ただあんまり石がないな
枝は多すぎる程にあるんだが···また枝を回収する、同時に石も集める
のだがやはり少ない、枝を優先していたから捜していた範囲は狭いが
3つしか見つからなかった、小さめの石なら流石にもっと多いのだが
焚き火を囲うために使える石となると大きさもいるせいで見つからない
小石の方もいくつか集めておく必要があるから別にいいんだが
せめてあと2つほしいが···土を少し掘って窪みにしたとして風側にだけなら
3つでも足りるか?なんなら小石でも適当に置いておけばいいか
さっきよりも多くの枝を集め持っていく、これだけあれば十分だろう
枝や石はまぁいいとして、火を着けるのも大丈夫だが他になにか···
あぁそうだキャンプセットを出していなかった、とはいってもあるのは
コップと鉄板と小型鍋位しかないが、使うとしても大体1人分しかない
そう言えば彼女達も持ってるか、ポーチ意外に何か持ってたっけ?
ダンジョンの中に長時間いる気がないのならバッグを持ってく訳もないし
しかしここまで移動してきている割には荷物が少なすぎる
元々野宿する気は無かったのか?まぁ近くに村もあるからおかしくはないんだが
それにもう半日近く何も食べてないんじゃないだろうか?うんそう思えば
朝方に1人目を見付けてからもう暗くなってるし半日経ってるな
腹も減ってるだろうし水分もいるだろうし、それに寒くもなってきてるし
火だけじゃなく、食べるにしても温かい食い物の方が良いよな
干し肉はあるし炙ってやればいいか?いや干し肉だけになるがスープもありか
ふむ倉庫から何か取り出してもいいが···使わず死蔵するのも勿体無いし
ただ見られると困るだけが唯一の難点だ、まぁ見られなければいいんだ
流石に此の世界に無いものだから見られるとまずい、説明しようもないし
確か乾燥野菜があったなそれでも入れるか、他になにかあったか?そうだ味付けか
まぁ味付けは別にいいか、変に味付けされているのもおかしいだろう
まぁ味付け出来るものがあっても何か判らないからやりたくないのもあるが
さて、土を軽く掘って周りに石を置いて中に枝と葉を入れて準備完了
後は火石で火を起こせば完成、ちょっと燃えにくいのと煙が多いのがあるが
まぁ気にする程でも無いか、ただ火事だと思われると困るがどうだろうか
一応木々はあるが密集している訳でもないし気にされはしないかな
鍋に水を入れて薪の上に置く、温まってきたら干し肉を薄めに切りながら入れる
その後肉がふやけ水に色がついてから乾燥野菜を入れる、あとは少し待って完成
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