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第十二章 人界性覇
姫候補の面接開始
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姫選定委員会(仮称)のメンバーであるロザンヌ、メイリン、テレジア、アイシャの4人は、およそ50ヵ国の姫をまずは容姿でふるいにかけることにした。
「少なくとも私たち以上が条件ね」
委員長のロザンヌが発言した。別格のマリをはじめとして、妻11人、愛人11人は少なくとも自分たち以上の美貌を持っていると彼女たちは考えていた。
「あと年齢も大切だわ」
発言者はアイシャだ。アイシャの事故で、年齢が数え歳16からに変更されたが、お姉さまたちを超える年齢はあまりよろしくない。
「お姉さまのなかで一番年下のルミさんが同い年だから、儀式の時点で15歳か16歳が条件だと思うわよ」
メイリンが年齢条件を提示した。
「胸の大きさは考慮しなくていいのかしら」
テレジアがさらに条件の追加を提案した。
「そうね。一番小さいミカゲさんがCだけど、彼女はその、なんというか、特別枠というか。だから、D以上は必要だと思うわ」
ロザンヌがそういって、条件を紙に書き出した。
容姿:私たち以上
年齢:15歳か16歳(1年以内に15歳になるのであればOK)
胸の大きさ:D以上
「さあ、手分けして虱潰しに確認するわよ」
ロザンヌが担当表を各自に渡した。
各自はさっそくそれぞれの国に飛んだ。
***
ロザンヌはダルムントにいったん帰国した。ダルムントから北の国々がロザンヌの担当である。
両親は帰国を非常に喜んでくれて、久しぶりの親子水入らずを堪能したが、ロザンヌはその後すぐに仕事に入った。
最初に担当する18か国に飛んで、先ぶれをした。相手の都合など考える必要はないので、こちらから一方的に訪問日を通達する。その際、年齢と胸の大きさの確認を行い、該当しない場合は、その場で断ってきた。
胸はすべての国がクリアしていた。まあ、あれだけ巨乳が揃っていれば、そこは意識するだろう。ただ、年齢制限は考慮していない国が多かった。クリアしたのは3か国だけという結果となった。
断った国は各国とも必死で縋り付いて来たが、付き合っていては切りがないので、相手が話している途中だろうが何だろうが、さっさと転移した。
次の日、各国の姫の容姿をチェックした。
「なかなか揃えて来るわね」
ロザンヌは3か国とも合格判定を出した。
わずか2日で作業を終え、リマの温泉宿に帰ると、なんとロザンヌが一番最後だった。
***
「結果を聞きましょうか。私は3人よ。メイリンは?」
「2人よ」
「テレジアは?」
「こっちは1人だけ」
「アイシャは?」
「10人もいました」
「「「10人!?」」
「私の担当地方は15年前が美人の当たり年で、担当国20か国が全員15歳でDカップ以上でした。容姿もかなりレベルが高くて、私負けてます……」
「ちょっと待って。そういえば、アイシャは妙に容姿に自信がないのよね。あなた、相当綺麗なのよ。わかっている?」
「そ、そんなことないです」
他の3人は頷きあった。
「アイシャの選んだ10人には、私たち3人が会いに行きましょう」
2次面接と称して、アイシャに先ぶれをしてもらい、3人で会ってみた。
10人を面接した後、3人で話し合って、自分たちの選定した子とも比較して、6人にまでに絞ったのだが、確かにレベルは高かった。
「確かにレベル高いわね。特にあのケイティって子はマリさんレベルじゃないの?」
ロザンヌはケイティの美貌に度肝を抜かれていた。
「さすがに今はマリさんほどではないと思うけど、悪魔になったら、確かに匹敵するかもよ」
メイリンもケイティの美貌には驚いていた。アイシャが自信を失うのもわかる気がする。
だが、その後、驚愕の事実が判明する。
「は? ケイティは男だった!?」
ロザンヌは耳を疑った。
天界からの資料で取柄スキルを確認していた時、ケイティの性別が男と記載されていたというのだ。
アイシャからの報告を受け、念のために再度資料を確認したところ、ケイティ以外は女性だった。
「じゃあ、あの胸は何なの? Fはあったわよ」
「ちゃんとあります。性器も女性なのです。でも、染色体が男性なのです」
「変な子ね。取柄スキルは?」
「雌雄合体……」
「ひょっとして、どちらにも化けられるの?」
「はい、彼女、いいえ、彼は女性に化けていたようです」
「却下ね」
「はい」
2人とも男に美貌で負けたことは忘れることにした。
「ちょっと驚いたけど、11人まで絞ったわよ。4人で1人ずつ面接して、8人までに絞るわよ」
選定作業は続く。
「少なくとも私たち以上が条件ね」
委員長のロザンヌが発言した。別格のマリをはじめとして、妻11人、愛人11人は少なくとも自分たち以上の美貌を持っていると彼女たちは考えていた。
「あと年齢も大切だわ」
発言者はアイシャだ。アイシャの事故で、年齢が数え歳16からに変更されたが、お姉さまたちを超える年齢はあまりよろしくない。
「お姉さまのなかで一番年下のルミさんが同い年だから、儀式の時点で15歳か16歳が条件だと思うわよ」
メイリンが年齢条件を提示した。
「胸の大きさは考慮しなくていいのかしら」
テレジアがさらに条件の追加を提案した。
「そうね。一番小さいミカゲさんがCだけど、彼女はその、なんというか、特別枠というか。だから、D以上は必要だと思うわ」
ロザンヌがそういって、条件を紙に書き出した。
容姿:私たち以上
年齢:15歳か16歳(1年以内に15歳になるのであればOK)
胸の大きさ:D以上
「さあ、手分けして虱潰しに確認するわよ」
ロザンヌが担当表を各自に渡した。
各自はさっそくそれぞれの国に飛んだ。
***
ロザンヌはダルムントにいったん帰国した。ダルムントから北の国々がロザンヌの担当である。
両親は帰国を非常に喜んでくれて、久しぶりの親子水入らずを堪能したが、ロザンヌはその後すぐに仕事に入った。
最初に担当する18か国に飛んで、先ぶれをした。相手の都合など考える必要はないので、こちらから一方的に訪問日を通達する。その際、年齢と胸の大きさの確認を行い、該当しない場合は、その場で断ってきた。
胸はすべての国がクリアしていた。まあ、あれだけ巨乳が揃っていれば、そこは意識するだろう。ただ、年齢制限は考慮していない国が多かった。クリアしたのは3か国だけという結果となった。
断った国は各国とも必死で縋り付いて来たが、付き合っていては切りがないので、相手が話している途中だろうが何だろうが、さっさと転移した。
次の日、各国の姫の容姿をチェックした。
「なかなか揃えて来るわね」
ロザンヌは3か国とも合格判定を出した。
わずか2日で作業を終え、リマの温泉宿に帰ると、なんとロザンヌが一番最後だった。
***
「結果を聞きましょうか。私は3人よ。メイリンは?」
「2人よ」
「テレジアは?」
「こっちは1人だけ」
「アイシャは?」
「10人もいました」
「「「10人!?」」
「私の担当地方は15年前が美人の当たり年で、担当国20か国が全員15歳でDカップ以上でした。容姿もかなりレベルが高くて、私負けてます……」
「ちょっと待って。そういえば、アイシャは妙に容姿に自信がないのよね。あなた、相当綺麗なのよ。わかっている?」
「そ、そんなことないです」
他の3人は頷きあった。
「アイシャの選んだ10人には、私たち3人が会いに行きましょう」
2次面接と称して、アイシャに先ぶれをしてもらい、3人で会ってみた。
10人を面接した後、3人で話し合って、自分たちの選定した子とも比較して、6人にまでに絞ったのだが、確かにレベルは高かった。
「確かにレベル高いわね。特にあのケイティって子はマリさんレベルじゃないの?」
ロザンヌはケイティの美貌に度肝を抜かれていた。
「さすがに今はマリさんほどではないと思うけど、悪魔になったら、確かに匹敵するかもよ」
メイリンもケイティの美貌には驚いていた。アイシャが自信を失うのもわかる気がする。
だが、その後、驚愕の事実が判明する。
「は? ケイティは男だった!?」
ロザンヌは耳を疑った。
天界からの資料で取柄スキルを確認していた時、ケイティの性別が男と記載されていたというのだ。
アイシャからの報告を受け、念のために再度資料を確認したところ、ケイティ以外は女性だった。
「じゃあ、あの胸は何なの? Fはあったわよ」
「ちゃんとあります。性器も女性なのです。でも、染色体が男性なのです」
「変な子ね。取柄スキルは?」
「雌雄合体……」
「ひょっとして、どちらにも化けられるの?」
「はい、彼女、いいえ、彼は女性に化けていたようです」
「却下ね」
「はい」
2人とも男に美貌で負けたことは忘れることにした。
「ちょっと驚いたけど、11人まで絞ったわよ。4人で1人ずつ面接して、8人までに絞るわよ」
選定作業は続く。
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