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第二章 小屋
テンプレの因縁野郎
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マリは7歳なので、冒険者カードの登録はできないが、見習い登録は可能だ。
見習い用のカードへの登録を済ませた。
名前:マリ・ルミエール
年齢:7
種族:ヒト
職種:神官 Lv.1
後見人:フローラ・ルミエール
見習いカードは10歳の誕生日に自動的に冒険者カードに変換され、後見人の欄が消える。レベルは継承されるので、7歳から見習い登録をするものは多くいる。
ちなみにフローラさんの冒険者カードも見せてもらった。
名前:フローラ・ルミエール
年齢:24
種族:ヒト
職種:魔法使い Lv.24
種族はヒトじゃないか、ラクタさん、また適当なこと言って。
2人の登録が終わった後、フローラさんが受付嬢にパーティメンバ募集の依頼をした。
条件は以下の通りだ。
剣士、戦士、盗賊の3名を募集
出入り自由
報酬は山分け
面接は来週の午後
受付嬢は慣れた手つきで張り紙を作成している。
俺たちがお礼を言って席を立つ頃には、すでに別の職員が張り紙をしていた。
組合を出る前にどんな依頼があるかを見てみようということになり、掲示板の方に行くと、かなり人だかりができていた。
驚いたことに俺たちの張り紙のボックスにあった番号札が次々になくなっていく。
なんで? と思ったが、よく考えれば当たり前のことだった。
爆炎のフローラ
美しすぎる魔法使い
大陸一の美女
傾国の美女
で有名なフローラさんとパーティを組みたいと思う冒険者は、男女問わず幾人もいるはずだ。
札を取った殆どの人がフローラさんに会釈していく。
こういうシチュエーションだと、下品な男パーティが絡んでくるのがテンプレの展開だが。
はい、きました。
「よう、フローラ。ガキを連れて幼稚園でも作るのかい」
いかにもチンピラ顔のスキンヘッドで歯並びの悪い男が、眉毛と目の片方だけを釣り上げて、因縁をつけてきた。
後ろに4人、同じような風貌の男たちがニヤツキながらフローラさんを嘗め回すように見ている。
さっき言葉をかけてきた男が肩に触れようとしたとき、フローラさんが叫んだ。
「きゃあー---!! この人がこの人が、私の胸を触ろうとするんですっ」
組合のホールは騒然となった。
すぐに何人かの男性パーティが駆けつけてくる。
女性パーティは汚物を見るような目で因縁男たちをにらみつけている。
フローラさんは俺に抱きついて、泣きまねをしている。
「こ、こら、フローラ、いい加減なことを言うなよ。おい、ガキ、フローラはガキの面倒なんか見ている暇はないんだ。これから俺たちと遊ぶんだよっ」
こいつら、この状況でまだ因縁をつけ続けようとするのか。
ある意味すごい根性だ。
だが、よく周りを見てみると周りのパーティは睨んではいるが、助けには入らない。
あっ、1人だけ助けてくれようとして、前に出て躓いて、床で鼻を打って鼻血を出して、仲間に介抱されている女の子がいた。
なるほど、素行は悪いが、戦闘能力はあるパーティなのかもしれない。
フローラさんが叫ぶ。
「リンリン君、あの男たちをやっつけて!!」
フローラさん、棒読みです。。。
フローラさんは俺の後ろに隠れて、背中のあたりに抱き着いて、震えているふりをしている。
仕方ないな。
「おじさんたち、フローラさんをいじめないでください」
「ぼうず、そこをどきな。ケガすると痛いぞお」
そういった男はそのまま寝てしまった。
見習い用のカードへの登録を済ませた。
名前:マリ・ルミエール
年齢:7
種族:ヒト
職種:神官 Lv.1
後見人:フローラ・ルミエール
見習いカードは10歳の誕生日に自動的に冒険者カードに変換され、後見人の欄が消える。レベルは継承されるので、7歳から見習い登録をするものは多くいる。
ちなみにフローラさんの冒険者カードも見せてもらった。
名前:フローラ・ルミエール
年齢:24
種族:ヒト
職種:魔法使い Lv.24
種族はヒトじゃないか、ラクタさん、また適当なこと言って。
2人の登録が終わった後、フローラさんが受付嬢にパーティメンバ募集の依頼をした。
条件は以下の通りだ。
剣士、戦士、盗賊の3名を募集
出入り自由
報酬は山分け
面接は来週の午後
受付嬢は慣れた手つきで張り紙を作成している。
俺たちがお礼を言って席を立つ頃には、すでに別の職員が張り紙をしていた。
組合を出る前にどんな依頼があるかを見てみようということになり、掲示板の方に行くと、かなり人だかりができていた。
驚いたことに俺たちの張り紙のボックスにあった番号札が次々になくなっていく。
なんで? と思ったが、よく考えれば当たり前のことだった。
爆炎のフローラ
美しすぎる魔法使い
大陸一の美女
傾国の美女
で有名なフローラさんとパーティを組みたいと思う冒険者は、男女問わず幾人もいるはずだ。
札を取った殆どの人がフローラさんに会釈していく。
こういうシチュエーションだと、下品な男パーティが絡んでくるのがテンプレの展開だが。
はい、きました。
「よう、フローラ。ガキを連れて幼稚園でも作るのかい」
いかにもチンピラ顔のスキンヘッドで歯並びの悪い男が、眉毛と目の片方だけを釣り上げて、因縁をつけてきた。
後ろに4人、同じような風貌の男たちがニヤツキながらフローラさんを嘗め回すように見ている。
さっき言葉をかけてきた男が肩に触れようとしたとき、フローラさんが叫んだ。
「きゃあー---!! この人がこの人が、私の胸を触ろうとするんですっ」
組合のホールは騒然となった。
すぐに何人かの男性パーティが駆けつけてくる。
女性パーティは汚物を見るような目で因縁男たちをにらみつけている。
フローラさんは俺に抱きついて、泣きまねをしている。
「こ、こら、フローラ、いい加減なことを言うなよ。おい、ガキ、フローラはガキの面倒なんか見ている暇はないんだ。これから俺たちと遊ぶんだよっ」
こいつら、この状況でまだ因縁をつけ続けようとするのか。
ある意味すごい根性だ。
だが、よく周りを見てみると周りのパーティは睨んではいるが、助けには入らない。
あっ、1人だけ助けてくれようとして、前に出て躓いて、床で鼻を打って鼻血を出して、仲間に介抱されている女の子がいた。
なるほど、素行は悪いが、戦闘能力はあるパーティなのかもしれない。
フローラさんが叫ぶ。
「リンリン君、あの男たちをやっつけて!!」
フローラさん、棒読みです。。。
フローラさんは俺の後ろに隠れて、背中のあたりに抱き着いて、震えているふりをしている。
仕方ないな。
「おじさんたち、フローラさんをいじめないでください」
「ぼうず、そこをどきな。ケガすると痛いぞお」
そういった男はそのまま寝てしまった。
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