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第二十一章 武器が出来るまで
第三百十八話 手応え
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素材の買取り分は別として、ゴーレム討伐報告を受け取ったベリアがニコニコな顔をしてアイテムボックスを優しく叩いた。
「今迄の冒険者生活が嘘みたいだ」
「大丈夫、ちゃんと現実だ」
イズミは自分達の分のアダマンタイトを回収すると、ボンネビルの前に置いた。
「今の内に渡しておきます。コレを使ってベリアの装備作成をお願いします。上等な魔石も幾つか持ってますので、必要なら言って下さい」
「…分かった、受け取ろう」
ボンネビルがアダマンタイトに触れると、少し考え込んだ。
「ベリア、魔法適性は火と風だったか?」
「そうだけど」
「アダマンタイトに精錬された魔鉄…もう一つ素材を使うが、2属性のバランスを保つのは難しい。儂の腕を信じるか?」
真剣な眼差しに、先程までの声よりも重い声色でベリアに問いかける。
「勿論、出なきゃ頼まないさ」
「…分かった、先ずは5日程時間をくれ。儂等の所有している魔石で何処まで鍛えられるか確かめたい」
今後の予定を確認したら、皆で屋敷へと戻る。
マスタングは屋敷までのルートを記憶していたようで、スムーズに戻れた。
「ただいまー。コレお土産ね」
エレノアが手に持っていたアイテムボックスを、偶然迎えに来たフラウリアに渡す。
「お土産って、ゴーレム討伐に行ってたのよね?」
「そうだよ。だから、討伐のお土産」
「…グラテミアの叔母様に報告するわね」
中身のアダマンタイトを1つ取り出したフラウリアは、大きなため息をつくと従者にイズミ達の案内を頼みグラテミアの部屋へと向かってしまった。
エレノアも2人を部屋まで案内すると、グラテミアの部屋に行くと言って去ってしまった。
「イズミ、ちょっと話良いか?」
「勿論」
イズミに充てがわれている部屋に入ると、ベリアと今日のゴーレムとの戦闘に関して話し始めた。
「あのゴーレムだけど、腕を斬った時の感覚が変だったんだ」
「変とは」
「アダマンタイトって硬い金属だろ?なのにスパッと斬れたんだよ」
「それはベリアの実力と加護の結果じゃないのか、マンシュタインの剣は一撃で刃毀れしたんだし」
イズミはショルダーバッグからドワーフ酒を取り出すと、ベリアの分も用意して軽く飲む。
「マンシュタインの剣がどの程度の質なのかは別としてだ、俺の攻撃も有効打にはならなかった。もしかするとだが、あのゴーレムの四肢にはアダマンタイトはそこまで使われていなかった可能性がある」
「その理由を、イズミはどう捉えてるんだ?」
「巨大と言っても一体のゴーレムだ。魔力量には限度があると仮定して…」
そこまで言ったイズミはドワーフ酒を飲むと、テーブルにグラスを置いた。
「斬り落とした両腕も爆発させた足も、アダマンタイトがそこまで使われていなかったから即座に修復が出来たんじゃないかな」
「エレノアの攻撃は?」
「エレノアのは胴体への直接攻撃だからな…吹っ飛ばした瞬間から起き上がっての修復だったか?修復が終わる迄に時間差があったと思う」
ベリアもドワーフ酒をグイッと飲むと、自分の酒を取り出してグラスに注ぐ。
「ドワーフの核を守るような配置でアダマンタイトが使われていたならば、手足へ割り当てられる比率が低いから両断は出来るし、実際そうだったと考えるのが良いんじゃないかな」
「そうなると、今後のゴーレム戦での物理攻撃は気を付けないと不味いな」
ベリアは腕を組みつつ、再度ゴーレムと戦う時のイメージをし始める。
「ボンネビルが作るナイフの出来も戦闘に影響するだろ?今すぐ戦略を必要とはしない筈だし、先ずは無事に討伐出来た事を喜ぶべきじゃないか」
「それはそうなんだけどさ、エレノアに全部持ってかれた気分でさ」
どうやらベリアとしては、もう少し自分にも出来る事があったのではないかと反省をしているようだった。
「今回はそう考えても仕方ないかもだが、次回までにベリアが倒せるように成長していれば良いと思うぞ。エレノアはそこまで考えてなさそうだし」
「それは…少し失礼じゃないか?」
「おっと口が滑った」
イズミが少し戯けて見せると、2人は何方かともなく笑い合った。
「今迄の冒険者生活が嘘みたいだ」
「大丈夫、ちゃんと現実だ」
イズミは自分達の分のアダマンタイトを回収すると、ボンネビルの前に置いた。
「今の内に渡しておきます。コレを使ってベリアの装備作成をお願いします。上等な魔石も幾つか持ってますので、必要なら言って下さい」
「…分かった、受け取ろう」
ボンネビルがアダマンタイトに触れると、少し考え込んだ。
「ベリア、魔法適性は火と風だったか?」
「そうだけど」
「アダマンタイトに精錬された魔鉄…もう一つ素材を使うが、2属性のバランスを保つのは難しい。儂の腕を信じるか?」
真剣な眼差しに、先程までの声よりも重い声色でベリアに問いかける。
「勿論、出なきゃ頼まないさ」
「…分かった、先ずは5日程時間をくれ。儂等の所有している魔石で何処まで鍛えられるか確かめたい」
今後の予定を確認したら、皆で屋敷へと戻る。
マスタングは屋敷までのルートを記憶していたようで、スムーズに戻れた。
「ただいまー。コレお土産ね」
エレノアが手に持っていたアイテムボックスを、偶然迎えに来たフラウリアに渡す。
「お土産って、ゴーレム討伐に行ってたのよね?」
「そうだよ。だから、討伐のお土産」
「…グラテミアの叔母様に報告するわね」
中身のアダマンタイトを1つ取り出したフラウリアは、大きなため息をつくと従者にイズミ達の案内を頼みグラテミアの部屋へと向かってしまった。
エレノアも2人を部屋まで案内すると、グラテミアの部屋に行くと言って去ってしまった。
「イズミ、ちょっと話良いか?」
「勿論」
イズミに充てがわれている部屋に入ると、ベリアと今日のゴーレムとの戦闘に関して話し始めた。
「あのゴーレムだけど、腕を斬った時の感覚が変だったんだ」
「変とは」
「アダマンタイトって硬い金属だろ?なのにスパッと斬れたんだよ」
「それはベリアの実力と加護の結果じゃないのか、マンシュタインの剣は一撃で刃毀れしたんだし」
イズミはショルダーバッグからドワーフ酒を取り出すと、ベリアの分も用意して軽く飲む。
「マンシュタインの剣がどの程度の質なのかは別としてだ、俺の攻撃も有効打にはならなかった。もしかするとだが、あのゴーレムの四肢にはアダマンタイトはそこまで使われていなかった可能性がある」
「その理由を、イズミはどう捉えてるんだ?」
「巨大と言っても一体のゴーレムだ。魔力量には限度があると仮定して…」
そこまで言ったイズミはドワーフ酒を飲むと、テーブルにグラスを置いた。
「斬り落とした両腕も爆発させた足も、アダマンタイトがそこまで使われていなかったから即座に修復が出来たんじゃないかな」
「エレノアの攻撃は?」
「エレノアのは胴体への直接攻撃だからな…吹っ飛ばした瞬間から起き上がっての修復だったか?修復が終わる迄に時間差があったと思う」
ベリアもドワーフ酒をグイッと飲むと、自分の酒を取り出してグラスに注ぐ。
「ドワーフの核を守るような配置でアダマンタイトが使われていたならば、手足へ割り当てられる比率が低いから両断は出来るし、実際そうだったと考えるのが良いんじゃないかな」
「そうなると、今後のゴーレム戦での物理攻撃は気を付けないと不味いな」
ベリアは腕を組みつつ、再度ゴーレムと戦う時のイメージをし始める。
「ボンネビルが作るナイフの出来も戦闘に影響するだろ?今すぐ戦略を必要とはしない筈だし、先ずは無事に討伐出来た事を喜ぶべきじゃないか」
「それはそうなんだけどさ、エレノアに全部持ってかれた気分でさ」
どうやらベリアとしては、もう少し自分にも出来る事があったのではないかと反省をしているようだった。
「今回はそう考えても仕方ないかもだが、次回までにベリアが倒せるように成長していれば良いと思うぞ。エレノアはそこまで考えてなさそうだし」
「それは…少し失礼じゃないか?」
「おっと口が滑った」
イズミが少し戯けて見せると、2人は何方かともなく笑い合った。
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