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最終章 王子と令嬢の結婚
2.お魚四号さんとオリーヴィアさんの卵
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夏休みの終わりに魔窟に狩りに出かけた。
ロヴィーサ嬢が狩りに行くときには、セシーリア嬢もついてくるようになっていた。
僕も風の魔法が使えるのだが、魔法の使いどころがよく分かっていなくて、役には立っていない。ロヴィーサ嬢が水の中に入った後で、出て来たときに髪と体を乾かすくらいしかできることはなかった。
それでもロヴィーサ嬢は僕が役に立っていると言ってくれる。
「びしょ濡れのままお屋敷に帰らなくて済むようになりました。エド殿下の魔法は助かります」
「これくらいしかできませんが」
「充分です」
狩りをしている間は、僕は見ていることしかできない。
セシーリア嬢は氷の盾で身を守ったり、氷の刃でモンスターの足止めをしたりする。僕もあんな風に魔法を使えたらいいのにと思い始めていた。
魔窟に行くとオリーヴィアさんが嬉しそうに報告してくれた。オリーヴィアさんが大事に抱いているのは三つの中が透けている卵である。丸い卵の中には白い小さな胎児が丸まって入っている。
『新しい卵を産みました。上の子も大きくなってきたので』
『にーた』
『ねーた』
『赤ちゃんが生まれてお兄ちゃんとお姉ちゃんになるのを楽しみにしているんですよ』
お魚五号ちゃんとソイラちゃんは自分をお兄ちゃん、お姉ちゃんだと主張している。卵に近寄って大事そうに撫でているのもとても可愛らしい。
「マーメイドは三個卵を産むのですか? 前回も三個だったとお聞きしましたが」
『一個から四個産むのが普通ですね。私は三個産む体質だったようです。前回が初めてのお産だったので、産むまでは知りませんでした』
マーメイドによって何個卵を産むかは決まっているようだ。オリーヴィアさんは三個卵を産む体質だったと自分で言っている。
『前回は一個孵化しませんでした。どれだけ手を尽くしても、卵が濁って行って、中の赤ん坊が死んでいくのを止められなかった。今回は三個とも孵化するように祈っています』
前回の出産で卵が一個死んでしまったのは、お魚四号さんにとってもショックなことだったようだ。今回は全ての卵が孵るように、僕も祈らずにはいられなかった。
卵の大きさはグレープフルーツくらいだが、これから大きくなるのを知っている。お魚五号ちゃんとソイラちゃんが入っていた卵を見せてもらったときには、人間の頭くらいまで大きくなっていたのを僕は覚えている。
「卵に触らせてもらってもいいですか?」
『どうぞ。優しく触ってください。中の胎児が大きくなるように、殻がとても柔らかいのです』
僕のお願いにオリーヴィアさんは卵を差し出してくれる。そっと卵を抱くととくとくと鼓動が手に伝わって来る。確かに生きているのだと実感する。
卵の殻は柔らかく、直に胎児を抱いているようで僕は不安になってしまう。
「わたくしも失礼します」
「わたくしも、よろしいですか?」
『いいですよ。その子はたくさんのひとに愛される子になるでしょうね』
お魚四号さんもロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が卵に触れるのを許してくれる。優しく両手で抱き上げて、ロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が顔を見合わせている。
「こんなに小さいのに、心臓の鼓動が伝わってきます」
「柔らかくて暖かくて、この子も生きているのですね」
生きている大事な命がこれから健やかに育っていくことを僕は願うだけだった。
魔窟の中で、ロヴィーサ嬢は巨大な鶏そっくりのモンスターを狩った。
ロヴィーサ嬢の狩ったモンスターをセシーリア嬢が凍結して鮮度を保つ。
「鶏のモンスターをいただきました」
『鶏のモンスターを一匹ですね』
魔窟の入口に戻るとロヴィーサ嬢はお魚四号さんに伝えて記録してもらう。
帰ってからロヴィーサ嬢は鶏のモンスターを捌いてお肉にしていった。
「今回は何を作るのですか?」
「焼き鳥を作ろうと思います。レバーと皮はたれにつけて、他は塩で」
「焼き鳥ですか。鳥を焼くだけですか?」
「串に刺して焼くのですよ」
切った鶏肉をロヴィーサ嬢が串に刺していく。
肉の間には玉ねぎが挟まれていた。
鶏皮はたれにつけて、カリカリになるまで焼く。
レバーはたれにつけてふっくらと焼き上げる。
鶏肉は串に刺して、塩と胡椒で味付けして焼く。
たれの焦げる匂いや、焼き上がっていく鶏肉の匂いで、僕は我慢できなくなりそうだった。
「鶏肉もこうやって焼くと全然違う料理になるのですね」
「たれで焼いても美味しいのですよ。塩とたれと二種類作りましょうか?」
「それでは、わたくし、たれを担当します」
セシーリア嬢との話し合いで、塩とたれの二種類が作られることになった。セシーリア嬢が鶏肉をたれにつけて焼いている。
美味しそうな香りに僕のお腹はキュルキュルと鳴いていた。
「ロヴィーサ様は鶏も躊躇いなく捌いてしまわれる。わたくしは、まだまだ、モンスターの捌き方は修行が必要ですわ」
「セシーリア様もお上手になられましたよ。もう少しでお一人で捌けるようになりますね」
「はい、頑張ります!」
ロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が仲良くしているのを見ているのも楽しい。
僕はいつものようにご飯を炊いて、茄子の煮びたしを作って、ピーマンのじゃこ炒めも作って、手伝いをしていた。炊けたご飯はおにぎりにして海苔を巻いておく。
セシーリア嬢は晩ご飯が魔族の国の宰相家に用意されているので、味見だけして帰って行った。
二人きりで大量の鶏肉を食べるのはもったいなかったので、僕はクラース殿とロヴィーサ嬢のお父上を呼んだ。
普段は離れの棟で食事をしている二人も、僕が呼ぶと母屋に来てくれる。
「いい香りがするね。今日は焼き鳥かな?」
「そうなのですよ、クラース様。匂いでよく分かりましたね」
「いい料理人は舌も鼻も鋭いものなのだよ」
クラース殿は匂いだけで今日は焼き鳥と分かったようである。部屋中に香ばしい匂いが充満している。ロヴィーサ嬢はクラース殿を見上げているときに、何とも言えない安心したような表情をしている。
死んでいると思っていた曾お祖父様が生きていて、自分のそばにいて、ミエト家を守るために尽力してくれていたと聞いたとき、ロヴィーサ嬢はどれだけ安心したことだろう。
ロヴィーサ嬢にとってクラース殿もいなくてはならない家族になっているのだ。
「先ほどまでセシーリア様が来ていたようだね」
「そうです。セシーリア様と一緒に焼き鳥を作りました」
「ロヴィーサに心許せる親友ができたようで嬉しいよ」
ロヴィーサ嬢のお父上もロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が仲がいいことを喜んでいた。
居間のテーブルについて、焼き鳥とおにぎりを食べる。
カリカリの鶏皮にはたれがしみ込んでいてとても美味しい。レバーはふっくらとしていて、たれの味が絶妙だ。焼き鳥も塩とたれを選べるので、二度美味しい。
もりもりと僕が食べていると、クラース殿が僕に聞いた。
「ご飯はまだ残っていますか?」
「はい、少しなら」
僕がご飯を炊いていることを知っているクラース殿は、わざわざ僕に聞いたのだ。
おにぎりではなく、ご飯を丼に入れて、クラース殿が串から外したたれ味の焼き鳥をご飯の上に乗せていく。焼き鳥で丼ができて、僕はじっとそれを見詰めてしまった。
「これにたれをかけたら美味しいのですよ。エドヴァルド殿下、召し上がりますか?」
「いいのですか?」
「エドヴァルド殿下が召し上がるかと思って作りました」
自分用ではなく、僕用にクラース殿は作ってくれていた。焼き鳥丼には刻み海苔も散らしてあって、香りがいい。一口食べると、たれの味が口に広がって、僕はついついお行儀が悪いと分かっていても掻き込んでしまった。
「とても美味しいです」
「そういう食べ方もあるのですね」
「残った焼き鳥を次の日、卵でとじて親子丼にするのもいいよ」
「勉強になります」
クラース殿はロヴィーサ嬢でも知らないレシピを知っている。
ロヴィーサ嬢がクラース殿を頼りにする理由も分かると僕は食べながら思っていた。
ロヴィーサ嬢が狩りに行くときには、セシーリア嬢もついてくるようになっていた。
僕も風の魔法が使えるのだが、魔法の使いどころがよく分かっていなくて、役には立っていない。ロヴィーサ嬢が水の中に入った後で、出て来たときに髪と体を乾かすくらいしかできることはなかった。
それでもロヴィーサ嬢は僕が役に立っていると言ってくれる。
「びしょ濡れのままお屋敷に帰らなくて済むようになりました。エド殿下の魔法は助かります」
「これくらいしかできませんが」
「充分です」
狩りをしている間は、僕は見ていることしかできない。
セシーリア嬢は氷の盾で身を守ったり、氷の刃でモンスターの足止めをしたりする。僕もあんな風に魔法を使えたらいいのにと思い始めていた。
魔窟に行くとオリーヴィアさんが嬉しそうに報告してくれた。オリーヴィアさんが大事に抱いているのは三つの中が透けている卵である。丸い卵の中には白い小さな胎児が丸まって入っている。
『新しい卵を産みました。上の子も大きくなってきたので』
『にーた』
『ねーた』
『赤ちゃんが生まれてお兄ちゃんとお姉ちゃんになるのを楽しみにしているんですよ』
お魚五号ちゃんとソイラちゃんは自分をお兄ちゃん、お姉ちゃんだと主張している。卵に近寄って大事そうに撫でているのもとても可愛らしい。
「マーメイドは三個卵を産むのですか? 前回も三個だったとお聞きしましたが」
『一個から四個産むのが普通ですね。私は三個産む体質だったようです。前回が初めてのお産だったので、産むまでは知りませんでした』
マーメイドによって何個卵を産むかは決まっているようだ。オリーヴィアさんは三個卵を産む体質だったと自分で言っている。
『前回は一個孵化しませんでした。どれだけ手を尽くしても、卵が濁って行って、中の赤ん坊が死んでいくのを止められなかった。今回は三個とも孵化するように祈っています』
前回の出産で卵が一個死んでしまったのは、お魚四号さんにとってもショックなことだったようだ。今回は全ての卵が孵るように、僕も祈らずにはいられなかった。
卵の大きさはグレープフルーツくらいだが、これから大きくなるのを知っている。お魚五号ちゃんとソイラちゃんが入っていた卵を見せてもらったときには、人間の頭くらいまで大きくなっていたのを僕は覚えている。
「卵に触らせてもらってもいいですか?」
『どうぞ。優しく触ってください。中の胎児が大きくなるように、殻がとても柔らかいのです』
僕のお願いにオリーヴィアさんは卵を差し出してくれる。そっと卵を抱くととくとくと鼓動が手に伝わって来る。確かに生きているのだと実感する。
卵の殻は柔らかく、直に胎児を抱いているようで僕は不安になってしまう。
「わたくしも失礼します」
「わたくしも、よろしいですか?」
『いいですよ。その子はたくさんのひとに愛される子になるでしょうね』
お魚四号さんもロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が卵に触れるのを許してくれる。優しく両手で抱き上げて、ロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が顔を見合わせている。
「こんなに小さいのに、心臓の鼓動が伝わってきます」
「柔らかくて暖かくて、この子も生きているのですね」
生きている大事な命がこれから健やかに育っていくことを僕は願うだけだった。
魔窟の中で、ロヴィーサ嬢は巨大な鶏そっくりのモンスターを狩った。
ロヴィーサ嬢の狩ったモンスターをセシーリア嬢が凍結して鮮度を保つ。
「鶏のモンスターをいただきました」
『鶏のモンスターを一匹ですね』
魔窟の入口に戻るとロヴィーサ嬢はお魚四号さんに伝えて記録してもらう。
帰ってからロヴィーサ嬢は鶏のモンスターを捌いてお肉にしていった。
「今回は何を作るのですか?」
「焼き鳥を作ろうと思います。レバーと皮はたれにつけて、他は塩で」
「焼き鳥ですか。鳥を焼くだけですか?」
「串に刺して焼くのですよ」
切った鶏肉をロヴィーサ嬢が串に刺していく。
肉の間には玉ねぎが挟まれていた。
鶏皮はたれにつけて、カリカリになるまで焼く。
レバーはたれにつけてふっくらと焼き上げる。
鶏肉は串に刺して、塩と胡椒で味付けして焼く。
たれの焦げる匂いや、焼き上がっていく鶏肉の匂いで、僕は我慢できなくなりそうだった。
「鶏肉もこうやって焼くと全然違う料理になるのですね」
「たれで焼いても美味しいのですよ。塩とたれと二種類作りましょうか?」
「それでは、わたくし、たれを担当します」
セシーリア嬢との話し合いで、塩とたれの二種類が作られることになった。セシーリア嬢が鶏肉をたれにつけて焼いている。
美味しそうな香りに僕のお腹はキュルキュルと鳴いていた。
「ロヴィーサ様は鶏も躊躇いなく捌いてしまわれる。わたくしは、まだまだ、モンスターの捌き方は修行が必要ですわ」
「セシーリア様もお上手になられましたよ。もう少しでお一人で捌けるようになりますね」
「はい、頑張ります!」
ロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が仲良くしているのを見ているのも楽しい。
僕はいつものようにご飯を炊いて、茄子の煮びたしを作って、ピーマンのじゃこ炒めも作って、手伝いをしていた。炊けたご飯はおにぎりにして海苔を巻いておく。
セシーリア嬢は晩ご飯が魔族の国の宰相家に用意されているので、味見だけして帰って行った。
二人きりで大量の鶏肉を食べるのはもったいなかったので、僕はクラース殿とロヴィーサ嬢のお父上を呼んだ。
普段は離れの棟で食事をしている二人も、僕が呼ぶと母屋に来てくれる。
「いい香りがするね。今日は焼き鳥かな?」
「そうなのですよ、クラース様。匂いでよく分かりましたね」
「いい料理人は舌も鼻も鋭いものなのだよ」
クラース殿は匂いだけで今日は焼き鳥と分かったようである。部屋中に香ばしい匂いが充満している。ロヴィーサ嬢はクラース殿を見上げているときに、何とも言えない安心したような表情をしている。
死んでいると思っていた曾お祖父様が生きていて、自分のそばにいて、ミエト家を守るために尽力してくれていたと聞いたとき、ロヴィーサ嬢はどれだけ安心したことだろう。
ロヴィーサ嬢にとってクラース殿もいなくてはならない家族になっているのだ。
「先ほどまでセシーリア様が来ていたようだね」
「そうです。セシーリア様と一緒に焼き鳥を作りました」
「ロヴィーサに心許せる親友ができたようで嬉しいよ」
ロヴィーサ嬢のお父上もロヴィーサ嬢とセシーリア嬢が仲がいいことを喜んでいた。
居間のテーブルについて、焼き鳥とおにぎりを食べる。
カリカリの鶏皮にはたれがしみ込んでいてとても美味しい。レバーはふっくらとしていて、たれの味が絶妙だ。焼き鳥も塩とたれを選べるので、二度美味しい。
もりもりと僕が食べていると、クラース殿が僕に聞いた。
「ご飯はまだ残っていますか?」
「はい、少しなら」
僕がご飯を炊いていることを知っているクラース殿は、わざわざ僕に聞いたのだ。
おにぎりではなく、ご飯を丼に入れて、クラース殿が串から外したたれ味の焼き鳥をご飯の上に乗せていく。焼き鳥で丼ができて、僕はじっとそれを見詰めてしまった。
「これにたれをかけたら美味しいのですよ。エドヴァルド殿下、召し上がりますか?」
「いいのですか?」
「エドヴァルド殿下が召し上がるかと思って作りました」
自分用ではなく、僕用にクラース殿は作ってくれていた。焼き鳥丼には刻み海苔も散らしてあって、香りがいい。一口食べると、たれの味が口に広がって、僕はついついお行儀が悪いと分かっていても掻き込んでしまった。
「とても美味しいです」
「そういう食べ方もあるのですね」
「残った焼き鳥を次の日、卵でとじて親子丼にするのもいいよ」
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クラース殿はロヴィーサ嬢でも知らないレシピを知っている。
ロヴィーサ嬢がクラース殿を頼りにする理由も分かると僕は食べながら思っていた。
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