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2章
夕暮れのプリズム 第1話
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御籐様と会えなくなって、数か月経ってしまった。そろそろ、十七になる誕生日も近い。だけど、もうそんなことはどうでもよかった。御籐様に会いたい。それだけ。他のことは、どうでもいい。あぁ、そういえば今日は、衣装合わせだっけ。最近は、疲れているはずなのに、睡眠が浅くなってきた。こうやってボーっとしてしまう時間も増えてきた気がする。
「涼明さん。衣装合わせ、こちらで行いますのでどうぞー。」
ボーっとしながら、スタッフさんに促されるまま、部屋に入る。中には、見たことのない男の人と女の人が立っていた。
「あなたがゆめちゃんね。御籐ちゃんの言っていたとおり!実物のがずっと可愛いわぁ!」
……え、今御籐様のことを……。
「御籐様とお知り合いですか!?」
私は、つい大きな声を出してしまう。
「しっー!静かに。そう、俺は釧路大也。御籐さんに依頼された探偵だよ。」
「私は、佳世って言うの。御籐ちゃんに頼まれて、あなたとお話しするために、ここにスタッフとして忍び込んでるっていうわけ!なかなか大変だったのよ~。あなたの周り、いつもヤクザでいっぱいだから。」
「衣装スタッフだと、男一人じゃ怪しまれるでしょ。だからこちらの佳世姐さんもお願いしてきてもらったんだ。……ってあれ、ゆめちゃん大丈夫?びっくりしちゃった?」
その話を聞き、私はへなへなと座り込む。
「……良かった。御籐様、私のこと気にかけてくれてたんだ……。」
あまりの嬉しさに、思わず涙がこみ上げる。
「……そうよね。一人で不安だったわよね。」
佳世さんがの肩を抱いてくれる。
「気にかけるも何も、御籐さんは君のために今にも戦争を起こす勢いさ。暴れちゃっていつも抑えるの大変なんだから。」
御籐様が私のためにそこまで……。ここまで頑張ってきて良かった。
それから、釧路産と佳世さんに御籐様の近状や、今後の考えなどを聞いた。佳世さんに至っては、御籐様の過去や好きな食べ物、趣味まで、あんなことやこんなことまで話してくれた。なんでそこまで知っているのかは、少し気になったけど……。
「最後に御籐さんからの伝言。必ず助け出すから待ってろや、だってさ。」
また隙があれば、どうにかして向こうから連絡をくれるとのことであった。私は、危ない橋を渡ってくれた二人にお礼を言った。あまり長くなりすぎると外にいる叔父の部下に怪しまれるから、と名残惜しいが私は部屋を出た。
私も頑張る決心がついた。
「涼明さん。衣装合わせ、こちらで行いますのでどうぞー。」
ボーっとしながら、スタッフさんに促されるまま、部屋に入る。中には、見たことのない男の人と女の人が立っていた。
「あなたがゆめちゃんね。御籐ちゃんの言っていたとおり!実物のがずっと可愛いわぁ!」
……え、今御籐様のことを……。
「御籐様とお知り合いですか!?」
私は、つい大きな声を出してしまう。
「しっー!静かに。そう、俺は釧路大也。御籐さんに依頼された探偵だよ。」
「私は、佳世って言うの。御籐ちゃんに頼まれて、あなたとお話しするために、ここにスタッフとして忍び込んでるっていうわけ!なかなか大変だったのよ~。あなたの周り、いつもヤクザでいっぱいだから。」
「衣装スタッフだと、男一人じゃ怪しまれるでしょ。だからこちらの佳世姐さんもお願いしてきてもらったんだ。……ってあれ、ゆめちゃん大丈夫?びっくりしちゃった?」
その話を聞き、私はへなへなと座り込む。
「……良かった。御籐様、私のこと気にかけてくれてたんだ……。」
あまりの嬉しさに、思わず涙がこみ上げる。
「……そうよね。一人で不安だったわよね。」
佳世さんがの肩を抱いてくれる。
「気にかけるも何も、御籐さんは君のために今にも戦争を起こす勢いさ。暴れちゃっていつも抑えるの大変なんだから。」
御籐様が私のためにそこまで……。ここまで頑張ってきて良かった。
それから、釧路産と佳世さんに御籐様の近状や、今後の考えなどを聞いた。佳世さんに至っては、御籐様の過去や好きな食べ物、趣味まで、あんなことやこんなことまで話してくれた。なんでそこまで知っているのかは、少し気になったけど……。
「最後に御籐さんからの伝言。必ず助け出すから待ってろや、だってさ。」
また隙があれば、どうにかして向こうから連絡をくれるとのことであった。私は、危ない橋を渡ってくれた二人にお礼を言った。あまり長くなりすぎると外にいる叔父の部下に怪しまれるから、と名残惜しいが私は部屋を出た。
私も頑張る決心がついた。
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