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【196話】 デュラハン撃退のリリア
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リリア、ペコ、アリスとディルの四人はマウント・ザシャナトにある墓地を訪れていた。
デュラハン退治を頼まれてしまったのだ…
リリアはコムラ達を国境まで届け後は少し自由に時間になり気ままに仕事を引き受けて生活していた。手書きの地図を買い取ってもらった上に年単位で更新も考えているというので早速馬車護衛をしながら新たに地図に書き込みを始めた。
「コムラって良い商人さんですね。黙って持って行っても良さそうですが、きちんとリリアに説明して地図代を払ったのですね」コトロは感心していた。
暑さも去り始め収穫際も目前になったある日、ルーダリアのお城から呼び出しがあった。
「リリアちゃんってばルーダリア王国にとっては呼んだら来る都合の良い女程度にしか思われてないのよねぇ」リリアは不満を言いながらバー・ルーダの風を出る。
「やっと空気感を理解し始めたようですね」
「何で勇者続けるのか理解不能ニャン」
「責任感あって偉いピョン」
コトロ達はリリアが出かけるのを見て話し合う。
で、リリアがお城に行くと謁見の間に通されることなく結構広い部屋に行かされ国王代理を名乗る白髭が結構長い奴が出て来てリリアに「王様からの命令じゃ」と手紙を渡して来た。
リリアが手紙を読んでみると「勇者リリアにデュラハンの撃退を命じる」と書いてあり、その書類の下から「私、勇者(リリア)はルーダリア国王の命に従い、謹んで(デュラハン撃退)クエストを賜り、勇者として我が一命にかけて王国の威信回復に努めます 日付 リリアの代理人ディル」と勝手にクエスト受諾書にサインされた書類が出てきた。
デュラハン
この大陸の住人なら冒険者等でなくても良く知られる魔物(?)だ。
子供達の間でも噂、肝試し、怪談話し等のネタにされる。
馬車に乗った首無しの騎士、男性説と女性説がある。また、両方存在するとも言われる。
ルーダリア地方ではルーダリア城下街から北東に上がった山間の村に出現することが多い。
毎年ではないが不定期で秋口の頃に村に現れては家の戸口に斧を突き刺して去っていく。
その一年後、デュラハンは戸口に斧を突き刺した家族の一人の首を持ち去るのである。
予告の斧は決して人の手では抜けないがデュラハンが殺害実行後に持ち去る。
退治をしても数年後には復活するので退治というより撃退するといった形になる。
デュラハンは妖精ともアンデッドとも言われている。
で、そのクエストの書を読んだリリア…
「これ、あたしが引き受けたことになってますよね… おかしくないですか?… ってかおかしいでしょ!あたし、ゴーストとかアンデッドとか嫌いなの。生理的にダメ。デュラハンって首の無い騎士でしょ?そういうの苦手なの」リリアが口を尖らせる。
なんで勝手に引き受けた事になってるんだ!!
「勇者殿は前回ドラキュラの時もそうやって王のお言葉を断りおっただろう。こっちのメンツ丸つぶれじゃ」と結構長い髭が言う。
ディルも何を言い出すかと取り押さえる構えに入っている。
「あたしね、自分の首を持ち歩いてウロウロしているやつとか理解不能で嫌いなの!他は何でもやるから仕事変えてよ!断れない?… ふざけないで!いやな事を押し付けないでよ!勇者だって一王国民よ!民は大事にするもの、人権だってあるの! なによディル!… はぁ??自分でやりもしなくせに、今日こそ言わせてもらうは!これは人権侵害よ!ハラスメントよ!公文書偽造! 代理でディルがサインしたらあなた行けばぁ?リリアは行かないからね! 絶対に嫌! 給料無しなのも納得できない!この前はレンタワゴン代の領収書無くしただけで払い戻しも無かったよ! はぁ?書類は重要?規則? あのね!!こっちは魔物に追い回されて崖から転落して川で溺れかけてるのよ!書類が無くなることだってあるわよ!だいたいデュラハンってなんなの?アホなの?自分で自分の首を持ってウロウロして人の首持っていっちゃんでしょ?いったいいくつ首が要るのよ!なんで自分のあるのに人のを欲しがるのよ!意味わかんないよ!ボケ老人なの? 絶対に行かないから!やらないから! なにがメンツよ!このパンツ野郎!」
リリアが散々文句を言っていたら、例のごとく衛兵に取り押さえられて王宮の外に投げ出された…
「ふざけんなよぉぉぉ!勇者ばっかりに押し付けやがってよぉぉ!」
リリアは門で号泣と… 最近お決まりのパターン。
なんだかんだあり、自分がやらなかったら誰かの首が無くなってしまうのも気の毒であり…
なんとか気持ちに整理をつけてリリアはデュラハン撃退に出かけてきた。
出かけるにあたりリリアはデュラハンについて調べてみた。
王立図書館で資料を読みビケットを訪ねて情報収集。
「デュラハン?あぁ、マウント・ザシャナトのデュラハンか… 手強いぞ」ビケットは言う。
デュラハンに関してはかなり特殊であり魔物と一言で片づけられない事が多い。ビケットの推察では恐らくデュラハンは限りなく妖精かゴーストに近い存在との事。
一般的な魔物は退治して終わりだが、妖精類は消滅しても何らかのエネルギーで再び形作られたり、思念の様な物がエネルギーとなるゴーストの類なら何度滅しても思いが残っている限り繰り返し復活し、繰り返し行動を起こすと言う。フムフムとリリア頷きながら聞く。
「ねぇ、そんなに詳しいならビケットがやっつけてよ、それかリリアを手伝ってよ」リリアが言う。
「今回の標的が豪族や貴族でお礼が出るならそうするが… 俺はボランティアはやらない」ベケットはあっさりと断った。メッチャビジネスライク、まぁ生粋の賞金稼ぎなので仕方がない…
「根本的な解決法は無いんだ。デュラハンの出没には長い歴史があり、今まであらゆる対策が取られてきたが、無理をすると犠牲者が増えるばかりだ。デュラハンは基本的に狙った首以外は取らない。指名した家に現れ、首を持ち去るが阻まれると逃走するかその場で倒れる。一連の儀式の様な物だと考えなければならない。ここを根底から覆すようなやり方は関係者全員の命を危険にさらす、それを忘れてはならん」ビケットが言う。
「…… そんなに詳しいなら手伝ってよ…」リリア。
「俺はボランティアをしない。そもそも俺は街の情報屋だ。今のもリリアへの大サービスだ… それに俺が手伝わなくとも… まぁ、行けばわかるだろう…」立派な机の向こうでビケットが言う。
ブリザは応接ソファーに座り静かにコーヒーを飲みながら月間“王族と貴族”を読んでいる。
「… ならリリアが雇うよ、手伝ってよ」リリアが言う。
「よし乗った!手伝おう… と、言いたいが秋になるこの時期は忙しいのだ。もし本当に困ったらまた来てくれ」ビケット。
「けっこう本当にこまっているのにね」
ビケットのオフィスを出てリリアはダカットに呟く。
「やってみて本当に困ったらって意味じゃないのか?仕方ないよな… どうするんだ?」ダカット。
「今回もペコとアリスに頼むよ。ウルグスの一件で貸しがあるもの。それに実力派だし、国の仕事だと評価が割り増しだからノリノリで引き受けてくれるんだよね」
リリアは言うとルーダの風の方に足を向けた。
夕方の時間帯、子供達がトンボを追いかけて走っていった。
デュラハン退治を頼まれてしまったのだ…
リリアはコムラ達を国境まで届け後は少し自由に時間になり気ままに仕事を引き受けて生活していた。手書きの地図を買い取ってもらった上に年単位で更新も考えているというので早速馬車護衛をしながら新たに地図に書き込みを始めた。
「コムラって良い商人さんですね。黙って持って行っても良さそうですが、きちんとリリアに説明して地図代を払ったのですね」コトロは感心していた。
暑さも去り始め収穫際も目前になったある日、ルーダリアのお城から呼び出しがあった。
「リリアちゃんってばルーダリア王国にとっては呼んだら来る都合の良い女程度にしか思われてないのよねぇ」リリアは不満を言いながらバー・ルーダの風を出る。
「やっと空気感を理解し始めたようですね」
「何で勇者続けるのか理解不能ニャン」
「責任感あって偉いピョン」
コトロ達はリリアが出かけるのを見て話し合う。
で、リリアがお城に行くと謁見の間に通されることなく結構広い部屋に行かされ国王代理を名乗る白髭が結構長い奴が出て来てリリアに「王様からの命令じゃ」と手紙を渡して来た。
リリアが手紙を読んでみると「勇者リリアにデュラハンの撃退を命じる」と書いてあり、その書類の下から「私、勇者(リリア)はルーダリア国王の命に従い、謹んで(デュラハン撃退)クエストを賜り、勇者として我が一命にかけて王国の威信回復に努めます 日付 リリアの代理人ディル」と勝手にクエスト受諾書にサインされた書類が出てきた。
デュラハン
この大陸の住人なら冒険者等でなくても良く知られる魔物(?)だ。
子供達の間でも噂、肝試し、怪談話し等のネタにされる。
馬車に乗った首無しの騎士、男性説と女性説がある。また、両方存在するとも言われる。
ルーダリア地方ではルーダリア城下街から北東に上がった山間の村に出現することが多い。
毎年ではないが不定期で秋口の頃に村に現れては家の戸口に斧を突き刺して去っていく。
その一年後、デュラハンは戸口に斧を突き刺した家族の一人の首を持ち去るのである。
予告の斧は決して人の手では抜けないがデュラハンが殺害実行後に持ち去る。
退治をしても数年後には復活するので退治というより撃退するといった形になる。
デュラハンは妖精ともアンデッドとも言われている。
で、そのクエストの書を読んだリリア…
「これ、あたしが引き受けたことになってますよね… おかしくないですか?… ってかおかしいでしょ!あたし、ゴーストとかアンデッドとか嫌いなの。生理的にダメ。デュラハンって首の無い騎士でしょ?そういうの苦手なの」リリアが口を尖らせる。
なんで勝手に引き受けた事になってるんだ!!
「勇者殿は前回ドラキュラの時もそうやって王のお言葉を断りおっただろう。こっちのメンツ丸つぶれじゃ」と結構長い髭が言う。
ディルも何を言い出すかと取り押さえる構えに入っている。
「あたしね、自分の首を持ち歩いてウロウロしているやつとか理解不能で嫌いなの!他は何でもやるから仕事変えてよ!断れない?… ふざけないで!いやな事を押し付けないでよ!勇者だって一王国民よ!民は大事にするもの、人権だってあるの! なによディル!… はぁ??自分でやりもしなくせに、今日こそ言わせてもらうは!これは人権侵害よ!ハラスメントよ!公文書偽造! 代理でディルがサインしたらあなた行けばぁ?リリアは行かないからね! 絶対に嫌! 給料無しなのも納得できない!この前はレンタワゴン代の領収書無くしただけで払い戻しも無かったよ! はぁ?書類は重要?規則? あのね!!こっちは魔物に追い回されて崖から転落して川で溺れかけてるのよ!書類が無くなることだってあるわよ!だいたいデュラハンってなんなの?アホなの?自分で自分の首を持ってウロウロして人の首持っていっちゃんでしょ?いったいいくつ首が要るのよ!なんで自分のあるのに人のを欲しがるのよ!意味わかんないよ!ボケ老人なの? 絶対に行かないから!やらないから! なにがメンツよ!このパンツ野郎!」
リリアが散々文句を言っていたら、例のごとく衛兵に取り押さえられて王宮の外に投げ出された…
「ふざけんなよぉぉぉ!勇者ばっかりに押し付けやがってよぉぉ!」
リリアは門で号泣と… 最近お決まりのパターン。
なんだかんだあり、自分がやらなかったら誰かの首が無くなってしまうのも気の毒であり…
なんとか気持ちに整理をつけてリリアはデュラハン撃退に出かけてきた。
出かけるにあたりリリアはデュラハンについて調べてみた。
王立図書館で資料を読みビケットを訪ねて情報収集。
「デュラハン?あぁ、マウント・ザシャナトのデュラハンか… 手強いぞ」ビケットは言う。
デュラハンに関してはかなり特殊であり魔物と一言で片づけられない事が多い。ビケットの推察では恐らくデュラハンは限りなく妖精かゴーストに近い存在との事。
一般的な魔物は退治して終わりだが、妖精類は消滅しても何らかのエネルギーで再び形作られたり、思念の様な物がエネルギーとなるゴーストの類なら何度滅しても思いが残っている限り繰り返し復活し、繰り返し行動を起こすと言う。フムフムとリリア頷きながら聞く。
「ねぇ、そんなに詳しいならビケットがやっつけてよ、それかリリアを手伝ってよ」リリアが言う。
「今回の標的が豪族や貴族でお礼が出るならそうするが… 俺はボランティアはやらない」ベケットはあっさりと断った。メッチャビジネスライク、まぁ生粋の賞金稼ぎなので仕方がない…
「根本的な解決法は無いんだ。デュラハンの出没には長い歴史があり、今まであらゆる対策が取られてきたが、無理をすると犠牲者が増えるばかりだ。デュラハンは基本的に狙った首以外は取らない。指名した家に現れ、首を持ち去るが阻まれると逃走するかその場で倒れる。一連の儀式の様な物だと考えなければならない。ここを根底から覆すようなやり方は関係者全員の命を危険にさらす、それを忘れてはならん」ビケットが言う。
「…… そんなに詳しいなら手伝ってよ…」リリア。
「俺はボランティアをしない。そもそも俺は街の情報屋だ。今のもリリアへの大サービスだ… それに俺が手伝わなくとも… まぁ、行けばわかるだろう…」立派な机の向こうでビケットが言う。
ブリザは応接ソファーに座り静かにコーヒーを飲みながら月間“王族と貴族”を読んでいる。
「… ならリリアが雇うよ、手伝ってよ」リリアが言う。
「よし乗った!手伝おう… と、言いたいが秋になるこの時期は忙しいのだ。もし本当に困ったらまた来てくれ」ビケット。
「けっこう本当にこまっているのにね」
ビケットのオフィスを出てリリアはダカットに呟く。
「やってみて本当に困ったらって意味じゃないのか?仕方ないよな… どうするんだ?」ダカット。
「今回もペコとアリスに頼むよ。ウルグスの一件で貸しがあるもの。それに実力派だし、国の仕事だと評価が割り増しだからノリノリで引き受けてくれるんだよね」
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