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【162.5話】 From A to Lilia
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リリアはダカットを手に冒険者酒場を回ってジョブボードに目を通していた。
基本的に依頼は公開され各冒険者酒場、ギルドの拠点に配布されるのだが、最寄りの酒場にちょっと頼んでいく人もいる。本来なら各酒場に公開するものだが、小さい仕事やすぐに引き受けが決まりそうな内容だとバースタッフが手を抜いて自分の店に張って終わりにしてしまう事もある。マメにチェックすると比較的に楽ちんで収入の良い仕事が出ていることがある。
「リリアが冒険者酒場のジョブボード巡りなんて珍しいな」ダカットが言う。
「そ?… そっか、ダカットと知り合ってからは故郷への旅と王国の依頼だったものね。馬車護衛も楽しいけど別な仕事もと思ってね。冒険旅行のパーティー募集とかも良いかな?っと思って」リリアがボードに目を走らせながら答える。
「俺は… まだ故郷には… いいかなっと思えて来てるし…」ダカットがぼそぼそと独り言を言った。
「ん??何か言った?」
「いや… まあ、何でもない…」リリアに聞き返されてやはりぼそぼそとダカットは答えた。
「…… よし!気に入ったのが無い! フルーツパイのお店で果実てんこ盛りパイを食べてからシェスタのところに寄ろうか」リリアはホウキを手に酒場を後にした。
で、お腹いっぱい果実てんこ盛りパイを楽しんだリリアはシェスタの露店に立ち寄った。
「リリア、ちょっとこっちへおいでよ」と、目ざとく通りのリリアを見つけてニコニコとシェスタの方から手招きする。
シェスタは当たるも八卦当たらぬも八卦を絵に描いたような占い師。当たる確率は63%前後だろうか。たまに凄い事を言い当てる。
雑談に呼ばれてもちゃっかり支払いを請求されたりするが、支払い請求額と占いの的中率は比例しているようだ。「適当過ぎる!」と言う反面「すげぇ事を言い当てる!」と言う側面もあるのでちゃっかりさん括りにもできない。ホウキにダカットの魂が宿っているのを見抜いた人でもある。
「リリアとホウキのダカットね、久しぶりね。ダカットはまだ故郷には戻っていないのね」
路上の端で露店を出しているシェスタがリリアに席を進める。
「ねぇシェスタさん、この指輪を見て欲しいの。何か感じる?」
リリアがシェスタに頼んだのはドラキュラ伯爵からもらったアスタルテの形見の指輪。
「… この指輪… シルバーね… 所有者にジャストフィットするように魔力が込められているけど、これはベーシック機能よ…」
シェスタは手に取ると覗いたり透かしたりしながら指輪を眺めている。
「… ちょっと幅広でシンプルなデザインね。男性から女性への贈り物だとしたらちょっと変わった感じね」
そういうとわりとあっさりシェスタはりリリアに指輪を返そうとするのだ。
「えぇ?… それだけじゃないはずだよ、シェスタさんもうちょっとよく見てよ」リリアが明らかに不満な声を出す。
「何かしら?事情があるの?まぁ事情は何かありそうだけど… もっと真剣に見て欲しい?マジカルアイテムの鑑定士に頼んだら良いじゃないの… 高い?… リリア、私もそれなりに払ってもらったらそれなりに真剣になるし、ケチるなら私も能力をケチるわよ…」
シェスタはビジネスのベーシック機能を説きながら改めて指輪を眺める。
「…… よく見ると… シンプルで気がつきにくいけど繊細な彫刻が細部にまで施されているじゃない… あらぁ…結構良い仕事してある値打ち物かしら… ちょっと手に入れた事情を聞かせなさいよ」何だかシェスタが改めて感心している。
第一回目の観測は何だったんだ…
リリアはこの辺、母メルディアを彷彿とさせるところがシェスタにあると思える。
「もう… シェスタお願いしますよぉ…」
リリアは指輪を手に入れた経緯をシェスタに話し始めた。
「なるほどねぇ… ドラキュラ家の話しは噂に聞いていたけど… 実際にリリアがねぇ…」
リリアの説明を黙って聞き終えたシェスタが続ける。
「… 確かに強くはないけど持ち主の精神をプロテクトする魔力が宿っているわよ。眠気、恐れ等の暗示や魔法からリリアの精神を守ってくれているはずよ。どれくらい?…わずかよ… わずかだけど人の魂や精神は安定している時はますます安定するのだけど、少しでも揺らぎが発生すると精神の揺らぎは綻びになり、綻んだ部分を大きさに例えると…(省略)これを魔法の式に表すと…乗算されるように…(省略) だから僅かな魔力だけど精神プロテクトとしてはとても無下には出来ない力よ」
シェスタは一転して何やら難しい話をやりだした。
「… えっと… 僅かだけど見逃せない魔力があるんだね…」
村娘リリアには理解不能だったが何となく納得して頷いてみせた。
「それと、サキュバスの効果が付いているわね。これもわずかだけどプロテクトと同じ原理でね…」
「あ、あぁ… シェスタ、リリアはちゃんは一を聞いて三万を知るタイプだからもう説明は大丈夫… やっぱりサキュバスの効果… それってどう使うの?どれくらい使えるの?」
説明が始まりかけたがリリアは素早く断った。聞いてもよくわからないしリリアが知りたい部分はそのサキュバスの効果についてだ。
「何?結婚詐欺でもやる気?… え?…シャレになってない?笑えない?… サキュバス効果の発動条件知らなかったかしら?… そうそう知っているじゃない… 甘い囁き、誘いのウィンク、香水相乗効果、誘惑のタッチ… キッスから、路上ではとても口にだして言えないような行動が大胆になればなるほど高いサキュバス効果が発揮されるわよ… リリアのボディなら必要ないかも… 私もリリアくらい時はこのわがままボディで男性経ちをたちまち魅了して…」
話しが脱線しかけている…
「夜の武勇伝はまた今度聞くから… じゃ、やっぱりこれ男性と寝ると効果あるんだね?」リリアが念を押す。
「男性だけとも限らないようだけど… わずかだけどサキュバスの効果はあるわね… どれくらい?… 僅かよ…まぁ、がんばれば頑張る程効果は上がるはずよ」シェスタは言う。
「なぁ、俺、シェスタに助けてもらっているからあまり言いたくないけど… これに料金払うのか?… ほとんど誘導だろこれ…」ダカットがリリアの耳元で呟く。
「…… ありがとう、シェスタさん」リリアがお礼を述べて掌をシェスタに差し出す。
「待ってねぇリリア。相談代は高いけど無料サービスするから」
シェスタは指輪を両手で柔らかく握ると何やら呪文を唱えた。
「さぁ、これで今まで以上に指になじんで効果も若干高まったわ」
シェスタはそういうと指の内側をリリアに見せてくれた。
「……… え!あれ? 刻印が… Sir D to AstalteからFrom A to Liliaになってる…」
リリアは驚きの声を上げた。確かに刻印が変化している。
「ドラキュラ伯爵からアスタルテに送れた物ね。これで完全にアスタルテからリリアへの贈り物になったわ。今までよりつけ心地良いはずよ」
「…確かに… シェスタありがとう…」
リリアはアスタルテの指輪を装着して手を眺めてみる。微細な模様が微笑んでくるように感じられる。
「細かい事情はわからないけどアスタルテはリリアに感謝しているようよ。それと…」
シェスタは少し言葉を切って、リリアから視線を逸らすと呟くように言った。
「一緒に過ごせて良かった… だって…」
「…え!!わ!! あの… あたしもう行くから… おつり要らない要らない」
リリアはシェスタの言葉で何故だか、ベッドの上で情熱的だったアスタルテを思い出して真っ赤になりながら席を立つ。
リリアは席を発つと通りをスタスタと歩いて行く。
「俺、悪い事言ったな。やっぱりあの人すごいんだな…」ダカットが呟く。
「………」リリアは無言
「… 一緒に過ごせてってなんだ?どういう事だ?…」ダカットはリリアに尋ねてみた。
「ホウキうるさい!… おしゃべり過ぎるとへし折るわよ」
リリアは真っ赤になりながら歩いて行く。
基本的に依頼は公開され各冒険者酒場、ギルドの拠点に配布されるのだが、最寄りの酒場にちょっと頼んでいく人もいる。本来なら各酒場に公開するものだが、小さい仕事やすぐに引き受けが決まりそうな内容だとバースタッフが手を抜いて自分の店に張って終わりにしてしまう事もある。マメにチェックすると比較的に楽ちんで収入の良い仕事が出ていることがある。
「リリアが冒険者酒場のジョブボード巡りなんて珍しいな」ダカットが言う。
「そ?… そっか、ダカットと知り合ってからは故郷への旅と王国の依頼だったものね。馬車護衛も楽しいけど別な仕事もと思ってね。冒険旅行のパーティー募集とかも良いかな?っと思って」リリアがボードに目を走らせながら答える。
「俺は… まだ故郷には… いいかなっと思えて来てるし…」ダカットがぼそぼそと独り言を言った。
「ん??何か言った?」
「いや… まあ、何でもない…」リリアに聞き返されてやはりぼそぼそとダカットは答えた。
「…… よし!気に入ったのが無い! フルーツパイのお店で果実てんこ盛りパイを食べてからシェスタのところに寄ろうか」リリアはホウキを手に酒場を後にした。
で、お腹いっぱい果実てんこ盛りパイを楽しんだリリアはシェスタの露店に立ち寄った。
「リリア、ちょっとこっちへおいでよ」と、目ざとく通りのリリアを見つけてニコニコとシェスタの方から手招きする。
シェスタは当たるも八卦当たらぬも八卦を絵に描いたような占い師。当たる確率は63%前後だろうか。たまに凄い事を言い当てる。
雑談に呼ばれてもちゃっかり支払いを請求されたりするが、支払い請求額と占いの的中率は比例しているようだ。「適当過ぎる!」と言う反面「すげぇ事を言い当てる!」と言う側面もあるのでちゃっかりさん括りにもできない。ホウキにダカットの魂が宿っているのを見抜いた人でもある。
「リリアとホウキのダカットね、久しぶりね。ダカットはまだ故郷には戻っていないのね」
路上の端で露店を出しているシェスタがリリアに席を進める。
「ねぇシェスタさん、この指輪を見て欲しいの。何か感じる?」
リリアがシェスタに頼んだのはドラキュラ伯爵からもらったアスタルテの形見の指輪。
「… この指輪… シルバーね… 所有者にジャストフィットするように魔力が込められているけど、これはベーシック機能よ…」
シェスタは手に取ると覗いたり透かしたりしながら指輪を眺めている。
「… ちょっと幅広でシンプルなデザインね。男性から女性への贈り物だとしたらちょっと変わった感じね」
そういうとわりとあっさりシェスタはりリリアに指輪を返そうとするのだ。
「えぇ?… それだけじゃないはずだよ、シェスタさんもうちょっとよく見てよ」リリアが明らかに不満な声を出す。
「何かしら?事情があるの?まぁ事情は何かありそうだけど… もっと真剣に見て欲しい?マジカルアイテムの鑑定士に頼んだら良いじゃないの… 高い?… リリア、私もそれなりに払ってもらったらそれなりに真剣になるし、ケチるなら私も能力をケチるわよ…」
シェスタはビジネスのベーシック機能を説きながら改めて指輪を眺める。
「…… よく見ると… シンプルで気がつきにくいけど繊細な彫刻が細部にまで施されているじゃない… あらぁ…結構良い仕事してある値打ち物かしら… ちょっと手に入れた事情を聞かせなさいよ」何だかシェスタが改めて感心している。
第一回目の観測は何だったんだ…
リリアはこの辺、母メルディアを彷彿とさせるところがシェスタにあると思える。
「もう… シェスタお願いしますよぉ…」
リリアは指輪を手に入れた経緯をシェスタに話し始めた。
「なるほどねぇ… ドラキュラ家の話しは噂に聞いていたけど… 実際にリリアがねぇ…」
リリアの説明を黙って聞き終えたシェスタが続ける。
「… 確かに強くはないけど持ち主の精神をプロテクトする魔力が宿っているわよ。眠気、恐れ等の暗示や魔法からリリアの精神を守ってくれているはずよ。どれくらい?…わずかよ… わずかだけど人の魂や精神は安定している時はますます安定するのだけど、少しでも揺らぎが発生すると精神の揺らぎは綻びになり、綻んだ部分を大きさに例えると…(省略)これを魔法の式に表すと…乗算されるように…(省略) だから僅かな魔力だけど精神プロテクトとしてはとても無下には出来ない力よ」
シェスタは一転して何やら難しい話をやりだした。
「… えっと… 僅かだけど見逃せない魔力があるんだね…」
村娘リリアには理解不能だったが何となく納得して頷いてみせた。
「それと、サキュバスの効果が付いているわね。これもわずかだけどプロテクトと同じ原理でね…」
「あ、あぁ… シェスタ、リリアはちゃんは一を聞いて三万を知るタイプだからもう説明は大丈夫… やっぱりサキュバスの効果… それってどう使うの?どれくらい使えるの?」
説明が始まりかけたがリリアは素早く断った。聞いてもよくわからないしリリアが知りたい部分はそのサキュバスの効果についてだ。
「何?結婚詐欺でもやる気?… え?…シャレになってない?笑えない?… サキュバス効果の発動条件知らなかったかしら?… そうそう知っているじゃない… 甘い囁き、誘いのウィンク、香水相乗効果、誘惑のタッチ… キッスから、路上ではとても口にだして言えないような行動が大胆になればなるほど高いサキュバス効果が発揮されるわよ… リリアのボディなら必要ないかも… 私もリリアくらい時はこのわがままボディで男性経ちをたちまち魅了して…」
話しが脱線しかけている…
「夜の武勇伝はまた今度聞くから… じゃ、やっぱりこれ男性と寝ると効果あるんだね?」リリアが念を押す。
「男性だけとも限らないようだけど… わずかだけどサキュバスの効果はあるわね… どれくらい?… 僅かよ…まぁ、がんばれば頑張る程効果は上がるはずよ」シェスタは言う。
「なぁ、俺、シェスタに助けてもらっているからあまり言いたくないけど… これに料金払うのか?… ほとんど誘導だろこれ…」ダカットがリリアの耳元で呟く。
「…… ありがとう、シェスタさん」リリアがお礼を述べて掌をシェスタに差し出す。
「待ってねぇリリア。相談代は高いけど無料サービスするから」
シェスタは指輪を両手で柔らかく握ると何やら呪文を唱えた。
「さぁ、これで今まで以上に指になじんで効果も若干高まったわ」
シェスタはそういうと指の内側をリリアに見せてくれた。
「……… え!あれ? 刻印が… Sir D to AstalteからFrom A to Liliaになってる…」
リリアは驚きの声を上げた。確かに刻印が変化している。
「ドラキュラ伯爵からアスタルテに送れた物ね。これで完全にアスタルテからリリアへの贈り物になったわ。今までよりつけ心地良いはずよ」
「…確かに… シェスタありがとう…」
リリアはアスタルテの指輪を装着して手を眺めてみる。微細な模様が微笑んでくるように感じられる。
「細かい事情はわからないけどアスタルテはリリアに感謝しているようよ。それと…」
シェスタは少し言葉を切って、リリアから視線を逸らすと呟くように言った。
「一緒に過ごせて良かった… だって…」
「…え!!わ!! あの… あたしもう行くから… おつり要らない要らない」
リリアはシェスタの言葉で何故だか、ベッドの上で情熱的だったアスタルテを思い出して真っ赤になりながら席を立つ。
リリアは席を発つと通りをスタスタと歩いて行く。
「俺、悪い事言ったな。やっぱりあの人すごいんだな…」ダカットが呟く。
「………」リリアは無言
「… 一緒に過ごせてってなんだ?どういう事だ?…」ダカットはリリアに尋ねてみた。
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