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【130話】 鬼畜の森
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散開したメンバーから“スタンバイ”の合図が出た。準備完了。
“開始GO!”全員の合図を確認して作戦開始のサインをリリアが送る。
“開始GO!”サインは“作戦開始”であり、“突入せよ”でもあり、以後戦闘可能を示している。細かい指示ではないので殺戮の戦場と化すだろう。
人同士の殺し合いはいまだに抵抗があるリリアだが、メンバーの安全も確保しなければならない、漁っている連中がこちらを見て退散してくれるのを祈るのみ。
ブラック、ロドベア、クロックマーが死体漁りに接近する。
一定の間合いから素早く距離を詰めて武器を突きつけ威嚇した声を上げる。相手を心をへし折るマニュアル通りの行動。
「おい!動くな!動いたら殺すぞ。俺たちは国の治安維持隊だ、何してる、答えろ」
漁り共はその場で硬直している。“相手4人、違う”とサインが出ている。“違う”とは今回のメンバー達の死体を漁っているのではないらしい。ちょっと安堵。
声を聴きながら、リリアの目は周囲の林の中へ…
“…… ペコ、奥”リリアがサインを送る。林の奥に気配がある。
「殺せぇ!奪えぇ! ぎょえええぇぇぇ!」
絶叫がコダマし、前衛が戦闘に入った。
「漁り狂だ。完全にキレている!手加減するな!」
声が木々の間に響く。
静かだった森の中から一斉に鳥たちの羽ばたきが去る。
「周辺からも出てきた… 数10、15!気を付けて」リリアが叫ぶ。
“父さん、母さん、神よ、お許しを”
祈りのフルバージョンを捧げている暇はない。木陰から奇声を上げて人影が走り出てくる。
数が多い、気違いと化した連中が遮二無二命と金品を奪いに来るのだ、死闘は避けられない。
クイックエイム、クイックショット…
ドッと血がリリアの体を巡り、感覚が研ぎ澄まされ、世界がゆっくりになる
“ギュ”っと矢が絞られる
“的確に数を減らしたい、横ぶれの少ない正面方向から飛び出てくるやつ”
矢先が相手に合ったところで矢を放つ。偏差どおりに射線を描いて行く。
ペコのファイアーボールがクロスラインで矢を横切っていった。この瞬間であれだけのエネルギーを放てるペコ、さすが!
一矢一線命中!ファイアーボールも別な相手をなぎ倒している。
続けて、二矢命中させるリリア。相手が多い、致命傷ではなくとも削っていきたい。
「皆、後退してきて!」射かけながらリリアが声をかける。ブラック達を後退させて追いかけてくる相手にダメージを与えたい。
「無理だ!多いぞ!」答えが返ってくる。
漁り共の戦闘能力は無いに等しいが、命を顧みず肉弾戦でくる連中は厄介。乱闘になっている。
「あいつだ!あれからも奪ええぇ!」
狂人達がリリアにも襲い掛かる。
「来た!誰か! 6人7人! ペコ!」リリアは叫ぶ。矢を射てもこの数では倒しきれない。
「リリア、これ最後…」
ペコが言うと、最後の火の玉を唱えてひっくり返ってしまった。
“ボワ”っと火が空中に灯り、フェードするように消えた。気力切れ。
「ペコ!しっかり!」
ペコが襲われる。リリアは剣に持ち変えるとペコをカバーしながら大乱戦。
「ブラック!ベア!助けて!数がすごい!」リリアが必死に叫ぶ。返事が戻って来ない、皆他人どころではない。
切っても切っても死なない限り襲ってくる。狂気の人間の恐ろしさは魔物どころではない。
「気違いども!!ペコ!!誰か助けて!」
4,5人に抑えこまれた!剣も触れない状態になり地面に抑え込まれる。
「奪え!はぎ取れ!」叫びながら襲う。
殺すと言うより生きたままひん剥く感じだ!死体漁りの気違い共め!
「痛い!!誰か!ペコ、起きて!!お願い止めて!!いだい!いっだああぁぁぁいぃ」
爪を立てられ、むしり取るように襲われる。人間おそろしや!
「通信解除!誰か助けを呼んで!! 通信解除! ガルト!ローズ!誰か助けてぇ!!」
リリアは格闘しながら必死にイヤリングに手を当てる。
「ガルト!戻ってぇぇぇ!誰か!助けてえええぇぇぇぇ!いやあああぁぁぁぁぁ!」
リリアは絶叫する。無理やり装備を引っ張られ、服が破かれる。髪の毛を引き回され、押さえつけられ、殴りつけられ、首を…
「ペコぉぉおぉぉぉぉ!起きてえええぇぇぇぇぇ!」
ペコは完全に気を失っている、法衣が破かれ滅茶苦茶な姿… それでも狂人の手はとまらない。
「内臓まで持っていけぇ!」叫びながら襲っている。
「ぎゃ!やめてえぇぇぇぇ! 誰か!!助けてええぇぇぇ!」
リリアもだいぶ哀れな姿になっている。鬼畜共がリリアのペンダントを奪おうとするが、これはプロテクトの魔法がかかっている。チェーンも切れない、リリアからは奪えない。
が、恐ろしい力で引っ張るので首に食い込んで血が流れる。
「いだい!いだい!父さん!母さん!助けてぇ!!!」
首が千切れそうだ!チェーンがぐいぐいと食い込む。
「いだあああぁぁぁぁぁい!! うぐ… ふぐぅぅ……」
「うぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
鬼畜の一人が絶叫を上げた。リリアが一人の腕に噛みついたのだ。リリアだって必死だ。血の匂いを嗅ぎながら目の前の腕を食いちぎらんばかりに噛みつく。こうなりゃ鬼畜比べ!
「… っぐぶ… ゎぁぐ… うっぷ…」
首を絞められ、ペンダントが気道を塞ぎ、意識が遠のきだした。
“苦しい… 痛い… せめて幻想薬…… 最後くらい平和に… 楽に…”
リリアは白目を剥いて行く。
“こんな最後… いや… ベッドで… 教会で… 家族でお墓…”
リリアは口から泡を吹いていく。
“あぁ… 父さん、母さん… 体が… なんだかポカポカでいい気分。父さん、明日は剣のお稽古の日だったかしら… 母さん、今夜は皆で鶏鍋ね… 村の生活って単調ねぇ… あれ?なんか久しぶり家族と食事な気がするけど…”
リリアは失禁。全身はひっかき傷、首にはチェーンが食い込む。まだまだ押しつぶさんばかりに押さえつけられる。
“父さん、あたし形ばかりだったけど勇者になったよ… 少しは勇者っぽいことした… 母さん、後少しよ。勇者の子として活躍したのを沢山報告してあげる… リリアを一緒に連れていて…案内して…”
リリアは鬼畜共の隙間から見える夕空に向かって手を伸ばしながら意識を失っていく。
「皆、心配させたわね!加勢よ」
「ガルト班だ。戻って来たぜ」
ローズとガルト達の声だったがリリアには聞こえていなかった。
“開始GO!”全員の合図を確認して作戦開始のサインをリリアが送る。
“開始GO!”サインは“作戦開始”であり、“突入せよ”でもあり、以後戦闘可能を示している。細かい指示ではないので殺戮の戦場と化すだろう。
人同士の殺し合いはいまだに抵抗があるリリアだが、メンバーの安全も確保しなければならない、漁っている連中がこちらを見て退散してくれるのを祈るのみ。
ブラック、ロドベア、クロックマーが死体漁りに接近する。
一定の間合いから素早く距離を詰めて武器を突きつけ威嚇した声を上げる。相手を心をへし折るマニュアル通りの行動。
「おい!動くな!動いたら殺すぞ。俺たちは国の治安維持隊だ、何してる、答えろ」
漁り共はその場で硬直している。“相手4人、違う”とサインが出ている。“違う”とは今回のメンバー達の死体を漁っているのではないらしい。ちょっと安堵。
声を聴きながら、リリアの目は周囲の林の中へ…
“…… ペコ、奥”リリアがサインを送る。林の奥に気配がある。
「殺せぇ!奪えぇ! ぎょえええぇぇぇ!」
絶叫がコダマし、前衛が戦闘に入った。
「漁り狂だ。完全にキレている!手加減するな!」
声が木々の間に響く。
静かだった森の中から一斉に鳥たちの羽ばたきが去る。
「周辺からも出てきた… 数10、15!気を付けて」リリアが叫ぶ。
“父さん、母さん、神よ、お許しを”
祈りのフルバージョンを捧げている暇はない。木陰から奇声を上げて人影が走り出てくる。
数が多い、気違いと化した連中が遮二無二命と金品を奪いに来るのだ、死闘は避けられない。
クイックエイム、クイックショット…
ドッと血がリリアの体を巡り、感覚が研ぎ澄まされ、世界がゆっくりになる
“ギュ”っと矢が絞られる
“的確に数を減らしたい、横ぶれの少ない正面方向から飛び出てくるやつ”
矢先が相手に合ったところで矢を放つ。偏差どおりに射線を描いて行く。
ペコのファイアーボールがクロスラインで矢を横切っていった。この瞬間であれだけのエネルギーを放てるペコ、さすが!
一矢一線命中!ファイアーボールも別な相手をなぎ倒している。
続けて、二矢命中させるリリア。相手が多い、致命傷ではなくとも削っていきたい。
「皆、後退してきて!」射かけながらリリアが声をかける。ブラック達を後退させて追いかけてくる相手にダメージを与えたい。
「無理だ!多いぞ!」答えが返ってくる。
漁り共の戦闘能力は無いに等しいが、命を顧みず肉弾戦でくる連中は厄介。乱闘になっている。
「あいつだ!あれからも奪ええぇ!」
狂人達がリリアにも襲い掛かる。
「来た!誰か! 6人7人! ペコ!」リリアは叫ぶ。矢を射てもこの数では倒しきれない。
「リリア、これ最後…」
ペコが言うと、最後の火の玉を唱えてひっくり返ってしまった。
“ボワ”っと火が空中に灯り、フェードするように消えた。気力切れ。
「ペコ!しっかり!」
ペコが襲われる。リリアは剣に持ち変えるとペコをカバーしながら大乱戦。
「ブラック!ベア!助けて!数がすごい!」リリアが必死に叫ぶ。返事が戻って来ない、皆他人どころではない。
切っても切っても死なない限り襲ってくる。狂気の人間の恐ろしさは魔物どころではない。
「気違いども!!ペコ!!誰か助けて!」
4,5人に抑えこまれた!剣も触れない状態になり地面に抑え込まれる。
「奪え!はぎ取れ!」叫びながら襲う。
殺すと言うより生きたままひん剥く感じだ!死体漁りの気違い共め!
「痛い!!誰か!ペコ、起きて!!お願い止めて!!いだい!いっだああぁぁぁいぃ」
爪を立てられ、むしり取るように襲われる。人間おそろしや!
「通信解除!誰か助けを呼んで!! 通信解除! ガルト!ローズ!誰か助けてぇ!!」
リリアは格闘しながら必死にイヤリングに手を当てる。
「ガルト!戻ってぇぇぇ!誰か!助けてえええぇぇぇぇ!いやあああぁぁぁぁぁ!」
リリアは絶叫する。無理やり装備を引っ張られ、服が破かれる。髪の毛を引き回され、押さえつけられ、殴りつけられ、首を…
「ペコぉぉおぉぉぉぉ!起きてえええぇぇぇぇぇ!」
ペコは完全に気を失っている、法衣が破かれ滅茶苦茶な姿… それでも狂人の手はとまらない。
「内臓まで持っていけぇ!」叫びながら襲っている。
「ぎゃ!やめてえぇぇぇぇ! 誰か!!助けてええぇぇぇ!」
リリアもだいぶ哀れな姿になっている。鬼畜共がリリアのペンダントを奪おうとするが、これはプロテクトの魔法がかかっている。チェーンも切れない、リリアからは奪えない。
が、恐ろしい力で引っ張るので首に食い込んで血が流れる。
「いだい!いだい!父さん!母さん!助けてぇ!!!」
首が千切れそうだ!チェーンがぐいぐいと食い込む。
「いだあああぁぁぁぁぁい!! うぐ… ふぐぅぅ……」
「うぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
鬼畜の一人が絶叫を上げた。リリアが一人の腕に噛みついたのだ。リリアだって必死だ。血の匂いを嗅ぎながら目の前の腕を食いちぎらんばかりに噛みつく。こうなりゃ鬼畜比べ!
「… っぐぶ… ゎぁぐ… うっぷ…」
首を絞められ、ペンダントが気道を塞ぎ、意識が遠のきだした。
“苦しい… 痛い… せめて幻想薬…… 最後くらい平和に… 楽に…”
リリアは白目を剥いて行く。
“こんな最後… いや… ベッドで… 教会で… 家族でお墓…”
リリアは口から泡を吹いていく。
“あぁ… 父さん、母さん… 体が… なんだかポカポカでいい気分。父さん、明日は剣のお稽古の日だったかしら… 母さん、今夜は皆で鶏鍋ね… 村の生活って単調ねぇ… あれ?なんか久しぶり家族と食事な気がするけど…”
リリアは失禁。全身はひっかき傷、首にはチェーンが食い込む。まだまだ押しつぶさんばかりに押さえつけられる。
“父さん、あたし形ばかりだったけど勇者になったよ… 少しは勇者っぽいことした… 母さん、後少しよ。勇者の子として活躍したのを沢山報告してあげる… リリアを一緒に連れていて…案内して…”
リリアは鬼畜共の隙間から見える夕空に向かって手を伸ばしながら意識を失っていく。
「皆、心配させたわね!加勢よ」
「ガルト班だ。戻って来たぜ」
ローズとガルト達の声だったがリリアには聞こえていなかった。
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