勇者の血を継ぐ者

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【107.5話】 ルーダリア周辺の海事事情

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ルーダリアを例に見る海軍・海運事情
ルーダリア王国の経済は最近上昇傾向。ルーダ港の貿易が盛んになりつつある。
周辺国との制海権争い、海賊事件も増えだして海軍発足となった。

軍艦 クイーン・ルーダリア
軽中型軍艦
乗員60名 投石機4機 バリスタ4機搭載
 ルーダリア王国初、初代帆船軍艦。海事に遅れているルーダリア王国が技術を結集して作った軍艦。事実上唯一の海上戦力といってよい。

戦闘艦 アナンタス
最大乗員20名
搭乗人員を多く乗せられ、休憩室と台所があると警備船といった程度。
軍に格上げされ、警戒、揚陸、強襲の目的で改装がされ、強襲兵が乗ることになり仰々しく刃の意味を持つ名前を与えられた。今までは“デカい警戒船”と呼ばれていた。
外洋には出られないので、王国の国旗を掲げ、港周辺をウロウロして威張っている。

海防艦 ピーク・テル・ドナ
最大乗員30名 バリスタ2機搭載
兵糧武具の積載量ならアナンタスより上。船倉を空ければ搭乗人員は倍以上に増やせる。
港口を防衛し、弓射対戦を想定と船体衝突船を想定されて作られた。
頑丈だが不格好で鈍足の失敗… 癖の強い乗り手を選ぶ船。
あまりの舵効きの悪さに二回ほど座礁事故を起こしている。
王国の海を守る期待からポセイドン、北の国境線に連なる山脈の名からクルナリと船名候補が上がったが、偉大な名前は今後の建造船に取っておこうということで、ルーダ港付近の峠の名前が与えられた。


搭乗員

旗艦:提督・作戦司令官・参謀等
作戦全体を指揮する者。貴族の高等軍学校卒業者が着任する。魔法能力はあまり必要ない

キャプテン
商戦ではキャプテン、軍では艦長。貴族の高等軍学校卒業者が着任するが商船では実力次第で平民出身者が指名される事もある
海賊では海事知識とともに的確な決断力と非常に高い戦闘力を持つものがなる。
船の規模によっては副職が付く。

航海長 海賊には無い職
船長に代わる、実質上、船全体を理解して統括する職。
船の性能、状態、武器、食料、水の保有量等を熟知し、キャプテンの相談役となる。

航海士:一等・二等・三等 海賊には無い職
担当の時間帯が割り当てられていて航海業務を行う。軍では貴族出身者が着任。
一等は運航と重要荷物、武器の在庫を管理。二等は船の運航に必要な公海上の計算、書類の作成を管理。三等は船の修繕道具類の管理を行う。

甲板長・(ボートスワン)
平民セーラーの最高職。奴隷から成りあがる事も可能。
文字などを読める必要はないが、とにかく現場の知識、手に職がすごい。
故障個所を把握し、的確に応急処置を行う。
身分の壁で士官以上には慣れないが、実質上キャプテン等以上に天候、海路、その他色々な知識を持っている現場人間。
長く船乗り生活を行うことにより大成するので、海賊の甲板長はとびぬけた戦闘力を持っていることが多い。

セーラー
とにかく大勢乗船している。荷物の積み下ろし、帆船のヤード調整、その他船の修理、補正、掃除等全てをこなす。戦闘時の歩兵部隊。セーラーでも経験者は操舵手となる。

その他:司厨長・員 船医等
必要に応じて文字が読め、計算が出来る人間が要職となり、船医は治癒魔法を付ける者が重宝される。

海賊はキャプテンと一部が秀でた操船技術を持ち、その他は甲板長を筆頭に戦闘に特化されている。力と生存力が地位の全てであり、有名海賊のキャプテン、甲板長等はかなりの魔法を使い手であったり、その手下も特殊な能力を持っている者も少なくない。


魔物
クラーケン、巨大オクトパス、巨大イカ等巨大魔物が多い。
浜辺近くにはメガカニ、巨大ハマグリ等も存在する。
クラーケン等は大型帆船をも沈没させると言われるが、実際、海は豊かで食物には困らない。人々が想像している程の攻撃性はない。
座礁させてもクラーケン、整備不備で荷物か浸水してもクラーケン、天候を読み違えてマストが折れてもクラーケン…
生存者は全て船員、キャリアに傷をつけないためには「クラーケンに襲われて」と報告すれば無問題。クラーケンの知らないところでクラーケンは大暴れ!

信仰
漁師はコンピ・ラー神、商船はポセイドン、海兵はヴァルキリー、賊はデドマリを信仰る者が多い
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