165 / 512
第2章
10.ブラインド・ベット(1)
しおりを挟む
「いいでしょう」
月曜の朝、ショッキングピンクのスーツを着た、推定体重70㎏弱、の桜木元子が言い切った。
「これでいきましょう。では開発管理課は真崎くんに一任。スタッフは石塚、高崎、伊吹でスタート。以後は状況に応じて異動を検討します。高山課長?」
眉を寄せて書類を睨み付けている高山が顔を上げる。一瞬京介の視線を受け止めて、不愉快そうに顔をしかめたが、小さく溜め息をついた。
「わかりました」
「不満そうね」
元子がずばりと尋ねて面白そうにミネラルウォーターのペットボトルに手を伸ばす。
「よくできている、私はそう思ってるけど」
「おっしゃる通りです」
高山が唸る。
「………短期間に考えたにしては、刺激的だと思います」
間に合わせにしては、のことばを呑み込んだのだろう、じろりと高山が京介を見遣った。
「ただ、人事面で言わせてもられば」
ばさり、と面倒そうに書類を置いた。
「アルバイトの伊吹美並、ですか、彼女を重要な部署に置くのはどうかと」
ああ、高山さん、対処を間違えたな、と京介は苦笑した。静かに微笑んで相手のことばを待つ。
「ほう。さっきからずっとそこを気にしてるわね」
元子はごくごくん、とペットボトルの半分を空にして、書類に目を落とす。
「人事としては納得できない?」
はっきりきっぱりした物言いと即決即断が元子の本分、だからこそ会議は事前の準備資料が十分でないと、提案一つまともに聞いてもらえなくなるが、中途半端に長引くこともないから、京介は彼女がトップでよかったと思っている。
桜木通販は、これまで大胆な戦略と小規模の動きのよさを生かして、しのぎを削る業界の中を巧みにすり抜けて生き延びてきた。
もともとは桜木哲雄が社長として起こしたものだが、先妻を事故でなくし、後妻に入った元子に商才があると見ると、先見の明があるというか読みがいいというか、妻を社長として押し立てて、さっさと自分はサポートとして会長職におさまってしまい、今では悠々自適の生活でめったに表に出て来ない。
引いた時には、やれ男のプライドはどうなっただの、女子供に企業が仕切れるかだのといろいろ言われたようだが、元子は男勝りで剛胆だったし、哲雄もそんな世間体にこだわるほど小さな器ではなかったということだ。
桜木通販の採用者に一般企業なら二の足を踏む転職者や他業種出身が多いのも、妻の求めに従ってそこだけは受け持つと決め、人材を見る目を発揮した哲雄の発想による一対一の面接のみの入社試験、帰るまでに採用不採用が告げられるのも桜木通販特有かもしれない。
「真崎君には悪いと思いますが」
「理由はアルバイトを社運をかけるような開発部署に入れるわけにはいかない、そういうことね?」
「そうです」
高山が微かに唇を歪める。
「既に石塚さんという有能な事務が居る。開発と言っても最初はリサーチでしょう」
「この企画があるわ」
元子が書類を示す。
「確かに。でもこれだって、細田さんがいらっしゃることだし」
「こっちに振ってもらっちゃ困る」
細田が慌てた顔で首を振った。
「この一件は高崎が持ってるんだから」
「だとしても、所属部署の責任はあるでしょう」
「む」
今頃蒸し返すのか、と言いたげに細田が眉を寄せた。
「アルバイトを入れて、万が一」
開発中の商品情報を持ち出されて、たとえば岩倉産業なんかに駆け込まれると困りませんか。
続いたことばに京介は思わず目を細めて笑みを消した。
「あちらの大石さん、と古くからの知り合いのようですし」
「へえ、そうなの?」
と、元子はなぜか京介を振り返る。
「ええ、まあ」
「婚約していたという噂もありますが」
高山が薄笑いして続けた。
「知り合いどころじゃないということです」
「彼女が、情報をリークする、と?」
「事実」
京介のことばに高山が肩を竦める。
「大石さんと伊吹君が会ってたということも聞いている」
いつぞやの食事のことだろう、そう思いながらも、それ以外にも会っていたことがあるのだろうか、と京介は不安になった。会ってもいい会っても仕方ない、あれほど想っていた相手なのだから、全く無視することは難しい、けれど。
それなら会ったって僕にちゃんと話してくれてもいい。
「シビアね」
元子が頷くのに、京介は思わず口を開く。
「伊吹さんはそんな人じゃありませんよ」
「どうだかなあ」
高山が苦笑する。
「女だからねえ」
感情は意志に優るとも言うしねえ。
笑う高山に京介はちりちりしてくる。自分がどうこう言われるのは何ともないが、伊吹のことを、しかも岩倉産業から送り込まれたスパイのように言い募られるのには我慢できない。
「高山課長、僕は」
「高山さん、私もまだ女のつもりなんだけど」
京介の声に被せるように、ふいにぼそりと元子が呟いた。
「あ、いえ、社長は別ですよ」
「いや、一応生物学上も女だしね」
元子はやれやれと溜め息をついた。
「感情に負けちゃうかあ、わかるような気がするなあ」
「は?」
「いや、今とても興味が沸いてきたことがあって、そちらを聞きたくてたまらないのよ」
これって感情に負けちゃってるわよねえ。
溜め息まじりに続けて、元子は、ん、と顔を高山に向けた。
「その伊吹さんって人、いい女?」
「はぁ?」
会議室に居た全員がぽかんとしてしまった状況で、元子だけが生真面目な顔で続ける。
「だってねえ、今のを聞いてると、どうもその人を真崎くんと高山さんが取り合ってるようにしか聞こえなくて、嫉妬しちゃうわねえ」
はぁい?
確かにぶっ飛んだところのある人だが、今度のこれはあまりにも凄い、と京介は呆れた。
「わ、私がどうして伊吹君を真崎君と取り合わなくては」
「真崎くんは伊吹さん、欲しいのよね?」
「もちろん」
きっぱり言い放って、京介は一瞬うろたえる。
「あはは、珍しいね、君がそこまで欲しがるのは」
元子は楽しそうに笑う。
「で、高山さんも伊吹さんを人事に欲しいと」
「私はただ重要情報が無造作に放置されるような部署に置くよりは、人事で私が直接監視しつつ仕事をしてもらったほうがいいかと」
有能は有能みたいですし、そう付け加える高山に、これみよがしに元子が頷く。
「そうよね。でも問題は人事にも社運を左右する重要な情報が充満してるってところなのよ」
「は?」
「社員の個人情報ね、これはとても重要よ?」
元子は丁寧にことばを継いだ。
「だからあそこの管理を高山さんにお願いしてるわけでしょう」
「あ…はい」
「そこにねえ、怪しい人材を入れるというのは、私も不安だわ」
「う」
「それぐらいなら、そうね、開発管理課というのは、それこそあなたの言う通り、この企画以降はしばらくリサーチになるだろうし、まだ情報の重要性は低いと思うのよ」
うんうん、と元子は独りで頷く。
「で、この『ニット・キャンパス』については伊吹さんもとっくに知ってるんだから、今さらリークも何もないでしょう」
「し、しかし」
「商品の開発はアイディアを探して練ればできる。一つ盗まれたところで、もっといいものを仕上げていけばいいだけのこと」
でもね、高山さん。
元子はにっこり笑って締めくくった.
「人材は一朝一夕で得ることのできない貴重なものよ。だからそういう重要情報にアルバイトの人を接触させるよりは、真崎くんにしっかり管理統制してもらいましょう」
月曜の朝、ショッキングピンクのスーツを着た、推定体重70㎏弱、の桜木元子が言い切った。
「これでいきましょう。では開発管理課は真崎くんに一任。スタッフは石塚、高崎、伊吹でスタート。以後は状況に応じて異動を検討します。高山課長?」
眉を寄せて書類を睨み付けている高山が顔を上げる。一瞬京介の視線を受け止めて、不愉快そうに顔をしかめたが、小さく溜め息をついた。
「わかりました」
「不満そうね」
元子がずばりと尋ねて面白そうにミネラルウォーターのペットボトルに手を伸ばす。
「よくできている、私はそう思ってるけど」
「おっしゃる通りです」
高山が唸る。
「………短期間に考えたにしては、刺激的だと思います」
間に合わせにしては、のことばを呑み込んだのだろう、じろりと高山が京介を見遣った。
「ただ、人事面で言わせてもられば」
ばさり、と面倒そうに書類を置いた。
「アルバイトの伊吹美並、ですか、彼女を重要な部署に置くのはどうかと」
ああ、高山さん、対処を間違えたな、と京介は苦笑した。静かに微笑んで相手のことばを待つ。
「ほう。さっきからずっとそこを気にしてるわね」
元子はごくごくん、とペットボトルの半分を空にして、書類に目を落とす。
「人事としては納得できない?」
はっきりきっぱりした物言いと即決即断が元子の本分、だからこそ会議は事前の準備資料が十分でないと、提案一つまともに聞いてもらえなくなるが、中途半端に長引くこともないから、京介は彼女がトップでよかったと思っている。
桜木通販は、これまで大胆な戦略と小規模の動きのよさを生かして、しのぎを削る業界の中を巧みにすり抜けて生き延びてきた。
もともとは桜木哲雄が社長として起こしたものだが、先妻を事故でなくし、後妻に入った元子に商才があると見ると、先見の明があるというか読みがいいというか、妻を社長として押し立てて、さっさと自分はサポートとして会長職におさまってしまい、今では悠々自適の生活でめったに表に出て来ない。
引いた時には、やれ男のプライドはどうなっただの、女子供に企業が仕切れるかだのといろいろ言われたようだが、元子は男勝りで剛胆だったし、哲雄もそんな世間体にこだわるほど小さな器ではなかったということだ。
桜木通販の採用者に一般企業なら二の足を踏む転職者や他業種出身が多いのも、妻の求めに従ってそこだけは受け持つと決め、人材を見る目を発揮した哲雄の発想による一対一の面接のみの入社試験、帰るまでに採用不採用が告げられるのも桜木通販特有かもしれない。
「真崎君には悪いと思いますが」
「理由はアルバイトを社運をかけるような開発部署に入れるわけにはいかない、そういうことね?」
「そうです」
高山が微かに唇を歪める。
「既に石塚さんという有能な事務が居る。開発と言っても最初はリサーチでしょう」
「この企画があるわ」
元子が書類を示す。
「確かに。でもこれだって、細田さんがいらっしゃることだし」
「こっちに振ってもらっちゃ困る」
細田が慌てた顔で首を振った。
「この一件は高崎が持ってるんだから」
「だとしても、所属部署の責任はあるでしょう」
「む」
今頃蒸し返すのか、と言いたげに細田が眉を寄せた。
「アルバイトを入れて、万が一」
開発中の商品情報を持ち出されて、たとえば岩倉産業なんかに駆け込まれると困りませんか。
続いたことばに京介は思わず目を細めて笑みを消した。
「あちらの大石さん、と古くからの知り合いのようですし」
「へえ、そうなの?」
と、元子はなぜか京介を振り返る。
「ええ、まあ」
「婚約していたという噂もありますが」
高山が薄笑いして続けた。
「知り合いどころじゃないということです」
「彼女が、情報をリークする、と?」
「事実」
京介のことばに高山が肩を竦める。
「大石さんと伊吹君が会ってたということも聞いている」
いつぞやの食事のことだろう、そう思いながらも、それ以外にも会っていたことがあるのだろうか、と京介は不安になった。会ってもいい会っても仕方ない、あれほど想っていた相手なのだから、全く無視することは難しい、けれど。
それなら会ったって僕にちゃんと話してくれてもいい。
「シビアね」
元子が頷くのに、京介は思わず口を開く。
「伊吹さんはそんな人じゃありませんよ」
「どうだかなあ」
高山が苦笑する。
「女だからねえ」
感情は意志に優るとも言うしねえ。
笑う高山に京介はちりちりしてくる。自分がどうこう言われるのは何ともないが、伊吹のことを、しかも岩倉産業から送り込まれたスパイのように言い募られるのには我慢できない。
「高山課長、僕は」
「高山さん、私もまだ女のつもりなんだけど」
京介の声に被せるように、ふいにぼそりと元子が呟いた。
「あ、いえ、社長は別ですよ」
「いや、一応生物学上も女だしね」
元子はやれやれと溜め息をついた。
「感情に負けちゃうかあ、わかるような気がするなあ」
「は?」
「いや、今とても興味が沸いてきたことがあって、そちらを聞きたくてたまらないのよ」
これって感情に負けちゃってるわよねえ。
溜め息まじりに続けて、元子は、ん、と顔を高山に向けた。
「その伊吹さんって人、いい女?」
「はぁ?」
会議室に居た全員がぽかんとしてしまった状況で、元子だけが生真面目な顔で続ける。
「だってねえ、今のを聞いてると、どうもその人を真崎くんと高山さんが取り合ってるようにしか聞こえなくて、嫉妬しちゃうわねえ」
はぁい?
確かにぶっ飛んだところのある人だが、今度のこれはあまりにも凄い、と京介は呆れた。
「わ、私がどうして伊吹君を真崎君と取り合わなくては」
「真崎くんは伊吹さん、欲しいのよね?」
「もちろん」
きっぱり言い放って、京介は一瞬うろたえる。
「あはは、珍しいね、君がそこまで欲しがるのは」
元子は楽しそうに笑う。
「で、高山さんも伊吹さんを人事に欲しいと」
「私はただ重要情報が無造作に放置されるような部署に置くよりは、人事で私が直接監視しつつ仕事をしてもらったほうがいいかと」
有能は有能みたいですし、そう付け加える高山に、これみよがしに元子が頷く。
「そうよね。でも問題は人事にも社運を左右する重要な情報が充満してるってところなのよ」
「は?」
「社員の個人情報ね、これはとても重要よ?」
元子は丁寧にことばを継いだ。
「だからあそこの管理を高山さんにお願いしてるわけでしょう」
「あ…はい」
「そこにねえ、怪しい人材を入れるというのは、私も不安だわ」
「う」
「それぐらいなら、そうね、開発管理課というのは、それこそあなたの言う通り、この企画以降はしばらくリサーチになるだろうし、まだ情報の重要性は低いと思うのよ」
うんうん、と元子は独りで頷く。
「で、この『ニット・キャンパス』については伊吹さんもとっくに知ってるんだから、今さらリークも何もないでしょう」
「し、しかし」
「商品の開発はアイディアを探して練ればできる。一つ盗まれたところで、もっといいものを仕上げていけばいいだけのこと」
でもね、高山さん。
元子はにっこり笑って締めくくった.
「人材は一朝一夕で得ることのできない貴重なものよ。だからそういう重要情報にアルバイトの人を接触させるよりは、真崎くんにしっかり管理統制してもらいましょう」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
禁断溺愛
流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【ルーズに愛して】指輪を外したら、さようなら
深冬 芽以
恋愛
インテリアデザイナーの相川千尋《あいかわちひろ》は、よく似た名前の同僚で妻と別居中の有川比呂《ありかわひろ》と不倫関係にある。
ルールは一つ。
二人の関係は、比呂の離婚が成立するまで。
その意味を深く考えずに関係を始めた比呂だったが、今となっては本気で千尋を愛し始めていた。
だが、比呂の気持ちを知っても、頑なにルールを曲げようとしない千尋。
千尋と別れたくない比呂は、もう一つのルールを提案する。
比呂が離婚しない限り、絶対に別れない__。
【ルーズに愛して】シリーズ
~登場人物~
相川千尋《あいかわちひろ》……O大学ルーズサークルOG
トラスト不動産ホームデザイン部インテリアデザイン課主任
有川比呂《ありかわひろ》……トラスト不動産ホームデザイン部設計課主任
千尋の同僚
結婚四年、別居一年半の妻がいる
谷龍也《たにたつや》……O大学ルーズサークルOB
|Free Style Production《フリー スタイル プロダクション》営業二課主任
桑畠《くわはた》あきら……O大学ルーズサークルOG
市役所勤務、児童カウンセラー
小笠原陸《おがさわらりく》……O大学ルーズサークルOB
|Empire HOTEL《エンパイアホテル》支配人
小笠原春奈《おがさわらはるな》……陸の妻
|Empire HOTEL《エンパイアホテル》のパティシエ
新田大和《にったやまと》……O大学ルーズサークルOB
新田設計事務所副社長
五年前にさなえと結婚
新田《にった》さなえ……O大学ルーズサークルOG
新田大斗《にっただいと》……大和とさなえの息子
亀谷麻衣《かめやまい》……O大学ルーズサークルOG
楠行政書士事務所勤務
婚活中
鶴本駿介《つるもとしゅんすけ》……楠行政書士事務所勤務
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
嘘つき同士は真実の恋をする。
濘-NEI-
恋愛
都内郊外のリゾートホテルでソムリエとして働く瑞穂はワイン以上にゲームが大好き。
中でもオンラインゲーム〈グラズヘイム〉が大好きで、ロッソの名前でログインし、オフの時間と給料の全てを注ぎ込むほどのヘビーユーザー。
ある日ゲーム仲間とのオンライン飲み会で、親から結婚を急かされている話を愚痴ったところ、ギルマスのタラントの友人で、ゲームの中でもハイランカーのエルバに恋人役を頼めば良いと話が盛り上がり、話は急展開。
そしてエルバと直接会うことになった瑞穂だったが、エルバの意外な正体を知ることに⁉︎
Rシーンは※
ヒーロー視点は◇をつけてあります。
★この作品はエブリスタさんでも公開しています
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ズボラ上司の甘い罠
松丹子
恋愛
小松春菜の上司、小野田は、無精髭に瓶底眼鏡、乱れた髪にゆるいネクタイ。
仕事はできる人なのに、あまりにももったいない!
かと思えば、イメチェンして来た課長はタイプど真ん中。
やばい。見惚れる。一体これで仕事になるのか?
上司の魅力から逃れようとしながら逃れきれず溺愛される、自分に自信のないフツーの女子の話。になる予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる