不思議ちゃん

彩柚月

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しらゆきひめ

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中学生になってから、格段に行く回数が減っていたものの、それでも行った日には必ず会いに行っていた「しらゆきひめ」だったが、私が中学2年生の夏休み、お盆だったんだろうな。その日も会いに行った。
都合上、私は「」彼女は()


「久しぶりねー」
(おおきくなったね。これが最後になる。)

「え?あんまり来れなくなったけど、来た日は会いに来るよ」
(もう会えないよ。道がなくなる)

「みち?」
(その扉が道)

「…???そうなの。また来るよ」
(もう来れない。みつけてもくぐってはいけないよ)

「…???出掛けるって呼んでるから行くね。またね」

それが最後の会話。「しらゆきひめ」は、確かに笑顔を見せたと思う。何も考えずに雑に別れてしまった。それが最後になるとは思ってなかった。

その後すぐに、祖父母宅はバリアフリーの家に建て替えをしたから。建て替えられた新しい家のどこの扉からも、彼女には会えなくなってしまった。

あのお風呂の隣の出入り口が「道」だったのかなあ?と何か形容し難い複雑な感情と共に思い出すと同時に、大人になった今「いやいやそんなんあり得ない。何の夢を見ていたんだ私」と、冷静に考える自分もいる。

確かにあったことと認識しているものの、あり得ないことだと何処かで理解している今、「しらゆきひめ」は絶対に居た!と主張するのも何か恥ずかしい。

イマジナリーフレンドみたいなものだったのかとしれないと思い込もうとしている。現在進行形で。




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