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第4章 入学試験編
第4章ー⑩
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数時間後、一人で教会に帰りながらリーフさんの話を思い返していた。
「俺が入学試験に?! いいんですか?!」
「受けるかどうかは自由さ。受けたとしても必ず受かるわけではないからね」
「…」
まさかこんな形で学園関係者と出会うとは思っていなかった。しかも、入学試験への誘いまで受けてしまうとは。父と勇者も入学を勧めてくれている。折角のチャンス、逃すわけにはいくまい。
「ただ、一つだけ条件を付けさせて欲しい」
「? 条件?」
気持ちは決まっていたのだが、リーフさんから一つの条件を提示された。
「教会の人とちゃんと話をすること。それだけだよ」
「…」
その提案とは、教会の人に話を通すというものだった。たしかに、家族同然のエリカさん達に何も言わないわけにはいくまい。
「もし仮に教会の方が駄目だと言ったら、この話はなしだ」
「なっ!?」
「悪いけど、親御さんの承諾なしに受けさせるわけにはいかなくてね。学園に入ったら全員寮に入ってもらう決まりというのもあるが、魔法学園はとても厳しい」
「厳しいっていうのは、規制の話ですか?」
「いや…」
自分の問いかけに対して、先程まで優しい顔をしていたリーフさんが真顔になる。そして、冷徹な口調でこう告げた。
「最悪、命を落とす事になる」
ソワレル魔法学園は優秀な人材でしか入る事が困難なのは言わずと知れた話だが、それ以上に困難だとされているのは学園の卒業である。
魔法学園では厳しい授業の他に、定期的に実践形式という形で依頼任務をこなすそうだ。基本は素材回収やら見張りといった簡単な依頼を受けているものの、アクシデントやトラブルが起こる事も少なくない。中にはそれに巻き込まれて命を落としてしまう学生も居たそうだ。といっても、死亡までのケースは多くはないそうだが。怪我を負って、そのまま学園を去る人が多いそうだ。
その辺も踏まえてちゃんと話し合って欲しいとのことだった。正直、舐めていた。父は楽しそうに語ってたし、勇者も勧めてくれたのだからいい学園生活を送れるのだろうと思っていた。だが、実際はちょっと違っていた。
楽しいのは表向きの話。実際は自分が想定している以上に辛く、厳しい生活が待ち受けているのだろう。まったく、あの二人はそんな学園に軽い気持ちで入学を進めていたのか。受ける前にちゃんと話を聞けて良かったと思う。
しかし、自分の気持ちに揺るぎはなかった。強くなると決めた以上、楽な道なんかない。どんだけ過酷な環境だとしても受けて立つ気持ちで居なければ、あの人達のように強い人にはなれないのだろう。
「…よし」
覚悟は決まっていた。あとは…
「ただいま゛っ!?」
「おかえりなさい。あんなことがあったのに帰って来るのが遅かったから心配したのよ! もうちょっとで皆と村中探し回る所だったんだからー!」
「ご、ごへん、なさい」
教会に帰って来るなり、唐突にエリカさんの熱い抱擁を受ける。もう少し前の自分だったら別の意味で危ない所だったが、十年経っても豊満なボディは健在である。一応賊からの被害の話は村中に知れ渡ってた筈だから耳にしていてもおかしくはないと思うんだが。まあ、帰りの時間が遅くなったのは申し訳ないが。
「すいません。俺が遅くなったから晩飯まだですよね? 今日は俺が作ります。それと…」
「んん?」
申しわない気持ちもあり、今日の夕飯担当を自分から名乗り出る。そのついでに…
「皆に話したい事があるんです」
あの話をしようと思う。
「俺が入学試験に?! いいんですか?!」
「受けるかどうかは自由さ。受けたとしても必ず受かるわけではないからね」
「…」
まさかこんな形で学園関係者と出会うとは思っていなかった。しかも、入学試験への誘いまで受けてしまうとは。父と勇者も入学を勧めてくれている。折角のチャンス、逃すわけにはいくまい。
「ただ、一つだけ条件を付けさせて欲しい」
「? 条件?」
気持ちは決まっていたのだが、リーフさんから一つの条件を提示された。
「教会の人とちゃんと話をすること。それだけだよ」
「…」
その提案とは、教会の人に話を通すというものだった。たしかに、家族同然のエリカさん達に何も言わないわけにはいくまい。
「もし仮に教会の方が駄目だと言ったら、この話はなしだ」
「なっ!?」
「悪いけど、親御さんの承諾なしに受けさせるわけにはいかなくてね。学園に入ったら全員寮に入ってもらう決まりというのもあるが、魔法学園はとても厳しい」
「厳しいっていうのは、規制の話ですか?」
「いや…」
自分の問いかけに対して、先程まで優しい顔をしていたリーフさんが真顔になる。そして、冷徹な口調でこう告げた。
「最悪、命を落とす事になる」
ソワレル魔法学園は優秀な人材でしか入る事が困難なのは言わずと知れた話だが、それ以上に困難だとされているのは学園の卒業である。
魔法学園では厳しい授業の他に、定期的に実践形式という形で依頼任務をこなすそうだ。基本は素材回収やら見張りといった簡単な依頼を受けているものの、アクシデントやトラブルが起こる事も少なくない。中にはそれに巻き込まれて命を落としてしまう学生も居たそうだ。といっても、死亡までのケースは多くはないそうだが。怪我を負って、そのまま学園を去る人が多いそうだ。
その辺も踏まえてちゃんと話し合って欲しいとのことだった。正直、舐めていた。父は楽しそうに語ってたし、勇者も勧めてくれたのだからいい学園生活を送れるのだろうと思っていた。だが、実際はちょっと違っていた。
楽しいのは表向きの話。実際は自分が想定している以上に辛く、厳しい生活が待ち受けているのだろう。まったく、あの二人はそんな学園に軽い気持ちで入学を進めていたのか。受ける前にちゃんと話を聞けて良かったと思う。
しかし、自分の気持ちに揺るぎはなかった。強くなると決めた以上、楽な道なんかない。どんだけ過酷な環境だとしても受けて立つ気持ちで居なければ、あの人達のように強い人にはなれないのだろう。
「…よし」
覚悟は決まっていた。あとは…
「ただいま゛っ!?」
「おかえりなさい。あんなことがあったのに帰って来るのが遅かったから心配したのよ! もうちょっとで皆と村中探し回る所だったんだからー!」
「ご、ごへん、なさい」
教会に帰って来るなり、唐突にエリカさんの熱い抱擁を受ける。もう少し前の自分だったら別の意味で危ない所だったが、十年経っても豊満なボディは健在である。一応賊からの被害の話は村中に知れ渡ってた筈だから耳にしていてもおかしくはないと思うんだが。まあ、帰りの時間が遅くなったのは申し訳ないが。
「すいません。俺が遅くなったから晩飯まだですよね? 今日は俺が作ります。それと…」
「んん?」
申しわない気持ちもあり、今日の夕飯担当を自分から名乗り出る。そのついでに…
「皆に話したい事があるんです」
あの話をしようと思う。
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