倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２６章 【日御子】の【念動力】及び【予知能力】の減衰と、その陰で蠢く【野望と策謀】

〔３７７〕【三種の神器】の内【紅玉の勾玉】及び【御神鏡】を、【日御子】は常に身につけるようになった！

　　【三種の神器】とは【御神剣】【御神鏡】【紅玉の勾玉】の【御神器】のことである。

【御神剣】とは、何千本の矢を射られようと、全て跳ね返せる【神剣】であり、【イト王家】が保有している。

【御神鏡】とは、生前の【日輪の女神】が、自身の【霊能力】を渾身の力で注ぎ込んだ【神鏡】のことである。

【紅玉の勾玉】とは【日御子】の生母【ミアンカ】が、自身の【霊能力】を渾身の力で注ぎ込んだ【神玉】のことである。



　　【御神剣】は生前の【ハヤテ】が【アキ王国】の港の波止場で【鷹の爪】に襲われた際、何百本もの矢を【神剣】に当てることなく、右に、左に打ち返し、その場の御味方衆６０余人に掠り傷一つ与えなかったのである。


【紅玉ルビーの勾玉マガタマ】は、【ミカ（日御子）】が娘の【ミランダ】を出産した際、出血多量で危うく死ぬところ、義母の【カリン妃】の【他浄治癒力神技】の助けもさることながら、止血した上、造血を促し、九死に一生を得さしめたのである！

それに加えて、【越女剣】の凄まじい腕の剣の達人の【女流最強剣士・ギョクラン】との対戦で、【ミカ】の胸が一刀両断される寸前、その【紅玉勾玉】によって、逆に【ギョクランの鋼鉄剣】は真っ二つに折られてしまったのである！