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  第5章 【タニハ王家】の【宝玉】 

 〔42〕タニハ王家の蒼玉《サファイア》【マリカ王女】

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  【タニハ国王家のヤカタ】内の広大な庭園の一隅に、樹木が林立した【剣技場】が5面もあった。


タニハ国は代々、【女王統治】を国是としており、【王室守護剣技『越女剣』】を国技と定め、王家の女人ニョニン達及び、三百数十人の【女親衛隊員全員】が、交代で昼夜欠かさず、【越女剣】を修練していた。



  その五面の内の一面で、【タニハ王家の蒼玉サファイア】と云われる【マリカ王女】が【エリナ親衛隊長】から、特訓を受けていた。


この王家の王族の女人ニョニンは皆、【玉珠・宝玉】を身に付ける定めがあり、【マリカ王女】は【蒼玉色サファイア・ブルー】を好み、常に【蒼玉サファイア】を身に付けていた。


その蒼玉が陽光と汗にシンクロされて、王女の躍動美を一層際だたせていた。



  そこへヤマト達一行が通りがかった。


特訓が一段落し、休憩に入った頃を見計らって、ヤマトは声をかけた。

「姫!二年ぶりだが、スゴい上達ぶりだなァー!」


「ヤマトの叔父上!」
「お久しぶりでーす。」
「叔父上に頂いた、この剣はすごく軽くて、丈夫で、刃ころびひとつありません。」
「感謝しています。」

抱拳の礼(剣を右逆手に持ち直し、左掌で包み、頭を少し下げる感謝の礼)をした。


「オッ!」
「武人としての礼儀も堂にいって、大したものだ!」
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