クリスマス・トールテイル

冬目マコト

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ジョニー・アップルシードとサンタさん

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ジム・ノートンはいつもこの話をしてくれるんでおいらは覚えちまったんだけど
サンタの服が赤い理由はしってるかい?俺はこう聞いているんだ。
サンタクロースは毎年クリスマスにプレゼントを配るだろ?その日は一日中仕事日だから飯食う時間もないんだってだからサンタさんはプレゼントを配り終えた後は腹減って倒れるんだってさ。
アレは1779年ぐらいのクリスマスの次の日、サンタは腹が減ってマサチューセッツ州のレミンスターで倒れたんだ。その時は一歩も動けなくってね腹の音が尋常じゃなかったんだって。すると5歳くらいの気弱そうな子供がリンゴをもって現れたんだ。その子供はリンゴをすりつぶしてスプーン食べさせてくれたんだってさ。お陰で元気になったんで何かお礼をしようと思ったんだけど子供は何もいらないって「お礼をもらうために助けたんじゃない」って殊勝な言葉を添えてね。
それから10年ぐらいたってから今度はオハイオ州で倒れたんだってさ、するとまたリンゴを持った少年が立っていて今度は鍋でリンゴを煮てリンゴプリンを食べさせてくれたんだ。サンタはこの少年が昔自分を助けてくれた子供だと解って、今度こそお礼をと言ったんだけどまた「お礼をもらうために助けたんじゃない」といってどこかえ消えてしまった。
それからさらに10年後、今度はインディアナ州で倒れてしまった。そしたらまたリンゴを持った青年が現れたんだ。今度はリンゴのパイに林檎酒を食べさせてくれた。サンタは彼が何度も自分を助けてくれた少年だと解った。
今度こそお礼がしたいサンタだけどこの聖人のような青年の反応は「お礼をもらうために助けたんじゃない」だと考えた。だからサンタはこの青年をじっと観察することにしたんだ。コーヒー豆に使うずたぶくろをはおり、帽子代わりに鍋をかぶっている。体はボロボロで裸足だった。そして肩にかけた袋には3冊の本とリンゴの種がみっしりと入っていた。そこでサンタはくちをひらいた「君はいつも林檎を私にくれるがリンゴが好きなのかね?」青年はにっこりと「はい、大好きです。西部の開拓地を林檎でいっぱいにするのが夢なんです」と答えた。サンタはほほえんで「それは立派な夢だ。私もその夢の一助をかいたいのだがよろしいかね?」と尋ねた。「ええ、もちろん。でもなにをなさるんですか?」青年は尋ねると「林檎が大陸一杯になっても食べたがる人がいないと折角の美味しいリンゴが腐ってしまうだろう?だから私はリンゴの購買欲というか食欲に一役買おうと思う、私が来ているこの服はトルコの時から緑だがこの日をもってリンゴの如く真っ赤にしようと思う!わしのずんぐりむっくりな体に赤なら瑞々しい大きな林檎に見えるだろう。私の姿を見た子供たちも無意識に林檎を食いたくなるだろうて。」青年は笑ってサンタの案を了承してくれた。だからサンタの服は昔は緑だったけど今は真っ赤なんだってさ!。




因みにみんなは気付いているとおもうけど、この青年はジョン・チャップマン。のちにジョニー・アップルシードと呼ばれる男でアメリカ東部から中西部にかけてリンゴと信仰を育て、1845年3月18日にこの世を去った後も伝説として生き続けてアメリカ全土に林檎の木をいっぱいにすることになるんだぜ
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