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第2章
ユーリの秘密
しおりを挟むそういえば着ている服もなんだか高級なような気がするまるであそこで過ごしてたときみたいに
「ここはユーリの部屋?」
こくっとユーリが頷いた
じゃあ貴族なのかな
貴族だとしたら僕と同じかそれ以上かも
「ユーリ......僕と話すの嫌?」
「違う!アルが目を覚ましたのは嬉しい。それに話せるのも嬉しい。ただ俺の正体知ってひかれるのが怖い」
泣き出しそうなユーリ
ベッドからおきてクッションを背中にいれてもらった
これですぐにベッドに寝た状態になるのを防げる
「抱きしめてユーリ」
勢いよくユーリが抱きしめてくれる
「アル......俺は!」
「僕が嫌うわけないじゃない。ずっとそばにいてくれたんだから......(まだ僕だって隠してる事があるんだから)」言葉を飲み込んで伝えたいことだけを声に出した
この温もりがあったから僕は生きてこれた
あの日あの場所で僕は彼に会わなかったらここにいないもの
「俺......平民じゃない。王弟なんだ......」
王族か......ってちょっと待って......
えっまたなの......また俺王族と接点ができちゃったわけ?
実家というか隣国のあそこにいたときは王子と婚約してたわけで
どうしよう......俺大丈夫だよね。不敬とかで捕まるとかもないよね?
「アル?」
「ちょっと驚いただけ......大丈夫」
ギュッて抱きしめられたまま
「俺のこと嫌いにならないか?」
弱々しい声
バカだなぁ
僕が嫌いになるはずないのに
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