【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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諦めが悪い女 1

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 ソフィーリア国の王族の皆様が立ち、5人組に言い放った。

「そこの5人組は、即刻ソフィーリアから出て行け!
 命があるだけ感謝しろ!
 ワシからは以上だ!」

 ソフィーリア第一皇女様はルリナを見て嫌な顔をし、扇子を開いて口元を隠した。

「ねえ、貴女って本当に公爵の者だったの?
 礼儀も王妃教育も覚えないって、有り得ませんわ!」
「わたくしもお姉様と同じ意見ですわ。
 公爵家の方々に同情いたしますわ」
「そうですわね、淑女らしくが貴族娘としての基本ですのに。
 バールナ公爵家の方々は苦労したのが分かります。
 もう平民なのだから放っておきなさい」

 王様、皇女様方、王妃様が順に話をし、ルリナは鼻息を『フーーフーー』鳴らしながら、私を睨んでいる。
 この子何なの?
 私は何もしてないでしょ、たぶん?
 記憶が無いから分からないけど、さっきはビンタをしちゃったけどさ。

「ユア様、椅子に座って休んで下さい」

 わあぁぁっ! 可愛い、モフモフな耳だ。
 触りたいなぁ、ちょっとだけ「良い! モフモフ!」と言いながら、ランの耳をモフって幸せそうな顔の私を見て、オールとジンユアンだけではなく、謁見の間に居るルリナとディロールの王子以外の者が微笑ましく見ていた。
 友人であるレイン様・ハーティー様・ジーナ様も笑顔になっている。
 ランは嬉し泣きしてて、始めは驚いたけれど、メイド長までモフらせてくれたんだよ。

 ユアンの尻尾が気になって、ついつい触ってしまって「…………!!」ビクッとなるユアン、尻尾が動くからサワサワすると、ユアンの顔が赤くなっていた。

 オールと目が合い『超イケメン』と思った私、こっちに来る!

「さっき目が合ったよね?」何このナンパのようなセリフは?
「合いましたね、意味はないんですけど、オールさんは何の獣人何ですか?
 見た目は人間っぽいから、聞いてみたくて」

 オールは自分の事を聞いてくれたのが嬉しかったのか、満面な笑顔で答えてくれた。

「王族である俺達は『黒竜族』だ。
 他の獣人は分かりやすいが、黒竜族は魔力だけではなく全てが強い。
 あとは、皮膚が固くて怒るとツノが出る」

 私は興味本位でオールの手を触ってみた。

「本当だ!
 皮膚が固いんだね。
 頭は、ツノ無いね」

 微笑みながら、オールの頭を触っていた。
 オールは膝をついて、私の膝の上に頭を乗せて来た時は『ドキッ!』としたけど、頭を撫でたくてオールの髪を撫でていると。

「そこのバカ女!
 私のオールに気安く触るな!!」

 怒鳴られてビクッとなった私に、オールは耳元で囁くように言ってくれた。

「大丈夫だよ、何があっても俺が守るから!
 ユア、大好きだよ」

 きゃああぁぁぁーーーーーーっっっ!!
 カップルみたいな会話だよ!
 私がこんな会話するなんて思ってもみなかったわ。
 オールとジン、戦闘メイドであるランとメメルが私の前に立っている。
 ユアンとお兄ちゃん達は私の隣にいて、フェンとグリは5人組の真後ろで見張り。
 私の背後には友人や皆様が居てくれている。

「そこのお前!
 お前は誰に向かって口を聞いているのですか?」
「ソフィーリアの大切なお方に向かって何て口の聞き方なの、最悪な女!」
「ラン、私も言おうと思ってたのよ」
「俺の大切なユアに暴言を吐いてみろ、魔物の餌にするぞ!!」

 オールの頭からツノが2本出てる、マジギレ中なの? 止めなきゃ!

「オール、あの……怒らないで。
 その子は人間の国に送り返せば良いだけなんでしょ?」

 でも、もう争いは止めてほしいから……。
 生意気な事を言ってごめんね。
 心の中で謝る私だった。
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