55 / 96
回し蹴りと跳び蹴り
しおりを挟む
オールとジンに昨日の出来事を包み隠さず打ち明けた。
言いたくはなかったが後々分かる事だし、後で聞かされるより話しておいた方が良いと思いオールとジンに話した。
予想通り激怒をしているが、今日の護身術と回し蹴りに興味津々だ。なので、これからバールナ公爵家の庭でジン相手に実践する事になった。
「ユア様、また明日も楽しみにしていますわ。
それでは、ごきげんよう」
「わたくしも楽しみにしていますわ。
皆様、ごきげんよう」
「ええ。レイン様、ハーティー様。
ごきげんよう」
レイン様とハーティー様との3人で向かい合い綺麗なカーテシーをした後、それぞれの帰路へと着いた。
私は公爵家の広い庭で私とジンは向かい合っていた。
「ジン、準備は良い?」
「はい、私の方はいつでも大丈夫です」
「姉様頑張ってーー!」
「……では、行くよっ!!」
ジンの近くまで走り、ジンの右足が少し動いたのを見て横にズレ真横に来たジンの腕を掴み背後へと捻り上げたが素早い動きですり抜ける姿は、さすが獣人だ。
運動神経だけではなく身体能力と動体視力も凄い。
でも、負けないんだから「はあぁっ!!」ジンに回し蹴りをしたが片腕で受け止められた。
バールナ公爵家の皆様は「ゴクリッ」と肩唾を飲んだ。
「ユア様、良い回し蹴りです」
「ありがとうっ! やぁっ!!」
ジンの身体に跳び蹴りを喰らわせた! けど、腕をクロスさせて防がれた。
「あっ、ジンそれ取って……。
隙ありっっ!!」
ジンが屈んだ隙をついて踵落としを……足を片手で掴んで防がれた私は尻もちをついて終わった。
「ジン!
ユアに何をするんだ!」
「大変申し訳ありません!」
「ジンは悪くないよ。
実践したいってお願いしたのは私だし。
それに痛くないから大丈夫よ。
私の回し蹴りや踵落としはどうだった?」
「ユア様、人間相手なら勝てますよ。
私が保証します」
「ユアの跳び蹴りも良かったぞ!」
「ジン、オール。
ありがとう、喉が渇いたし皆様と一緒にお茶でもいかが?」
「姉様、凄かったです。
今度僕にも教えて下さい」
「そうだな、リーも男だから強くならないとな」
「はい!」
ふふふっ、リー様は本当に可愛い。
フェンを撫でながら2人を見て微笑んだ。
皆とリビングでルリナ様とその取り巻きの話や今日あった事を話して談笑した。
「主よ。我がいなくても強いではないか。
その瞬間を見たかったぞ」
「……僕も見てみたかったです!」
リー様ってば真剣な顔をしちゃって……フェンも大きく尻尾を振りまくだっ!
楽しいお茶の時間、明日も良い日になると良いなぁ。
言いたくはなかったが後々分かる事だし、後で聞かされるより話しておいた方が良いと思いオールとジンに話した。
予想通り激怒をしているが、今日の護身術と回し蹴りに興味津々だ。なので、これからバールナ公爵家の庭でジン相手に実践する事になった。
「ユア様、また明日も楽しみにしていますわ。
それでは、ごきげんよう」
「わたくしも楽しみにしていますわ。
皆様、ごきげんよう」
「ええ。レイン様、ハーティー様。
ごきげんよう」
レイン様とハーティー様との3人で向かい合い綺麗なカーテシーをした後、それぞれの帰路へと着いた。
私は公爵家の広い庭で私とジンは向かい合っていた。
「ジン、準備は良い?」
「はい、私の方はいつでも大丈夫です」
「姉様頑張ってーー!」
「……では、行くよっ!!」
ジンの近くまで走り、ジンの右足が少し動いたのを見て横にズレ真横に来たジンの腕を掴み背後へと捻り上げたが素早い動きですり抜ける姿は、さすが獣人だ。
運動神経だけではなく身体能力と動体視力も凄い。
でも、負けないんだから「はあぁっ!!」ジンに回し蹴りをしたが片腕で受け止められた。
バールナ公爵家の皆様は「ゴクリッ」と肩唾を飲んだ。
「ユア様、良い回し蹴りです」
「ありがとうっ! やぁっ!!」
ジンの身体に跳び蹴りを喰らわせた! けど、腕をクロスさせて防がれた。
「あっ、ジンそれ取って……。
隙ありっっ!!」
ジンが屈んだ隙をついて踵落としを……足を片手で掴んで防がれた私は尻もちをついて終わった。
「ジン!
ユアに何をするんだ!」
「大変申し訳ありません!」
「ジンは悪くないよ。
実践したいってお願いしたのは私だし。
それに痛くないから大丈夫よ。
私の回し蹴りや踵落としはどうだった?」
「ユア様、人間相手なら勝てますよ。
私が保証します」
「ユアの跳び蹴りも良かったぞ!」
「ジン、オール。
ありがとう、喉が渇いたし皆様と一緒にお茶でもいかが?」
「姉様、凄かったです。
今度僕にも教えて下さい」
「そうだな、リーも男だから強くならないとな」
「はい!」
ふふふっ、リー様は本当に可愛い。
フェンを撫でながら2人を見て微笑んだ。
皆とリビングでルリナ様とその取り巻きの話や今日あった事を話して談笑した。
「主よ。我がいなくても強いではないか。
その瞬間を見たかったぞ」
「……僕も見てみたかったです!」
リー様ってば真剣な顔をしちゃって……フェンも大きく尻尾を振りまくだっ!
楽しいお茶の時間、明日も良い日になると良いなぁ。
7
お気に入りに追加
544
あなたにおすすめの小説

【完】夫から冷遇される伯爵夫人でしたが、身分を隠して踊り子として夜働いていたら、その夫に見初められました。
112
恋愛
伯爵家同士の結婚、申し分ない筈だった。
エッジワーズ家の娘、エリシアは踊り子の娘だったが為に嫁ぎ先の夫に冷遇され、虐げられ、屋敷を追い出される。
庭の片隅、掘っ立て小屋で生活していたエリシアは、街で祝祭が開かれることを耳にする。どうせ誰からも顧みられないからと、こっそり抜け出して街へ向かう。すると街の中心部で民衆が音楽に合わせて踊っていた。その輪の中にエリシアも入り一緒になって踊っていると──
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス

ご自慢の聖女がいるのだから、私は失礼しますわ
ネコ
恋愛
伯爵令嬢ユリアは、幼い頃から第二王子アレクサンドルの婚約者。だが、留学から戻ってきたアレクサンドルは「聖女が僕の真実の花嫁だ」と堂々宣言。周囲は“奇跡の力を持つ聖女”と王子の恋を応援し、ユリアを貶める噂まで広まった。婚約者の座を奪われるより先に、ユリアは自分から破棄を申し出る。「お好きにどうぞ。もう私には関係ありません」そう言った途端、王宮では聖女の力が何かとおかしな騒ぎを起こし始めるのだった。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる