【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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忌子と言われたので家出します

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 門の所で兵士?  門番?   に何かを喚いているので、近くで見たいし聞きたいと思う野次馬心が出てしまい、門の近くで聞き耳をたてていた。

「ここを開けろ!
 うちの可愛い愛娘を見れば殿下も必ず好きになるはずだ!!」


(この行動がきっかけで私はフェンと一緒に、一時地球へ帰ってしまう事になるのも誰も知らない)


 そっと建物の陰から見ると。

 ………!!
 うわぁ、本当に可愛い。
 可愛すぎて『オールも好きになるかも』と思ってしまう私。
 女の子は私より背は高く『胸は勝った!』胸は関係ないよね。
 髪は腰まである金髪のサラサラヘアーで、薄い水色の瞳。
 おまけに美女だ。

「一目だけでもお会いしとうございます!
 お願いします。
 わたくしを入れて下さいまし!」
「私の可愛い娘の頼みを聞いてやって下さい!
 こんなに娘がお願いしているんだぞ!
 一目会うくらい良いだろ!」

 あぁ、これぞまさにDQNだよね。
 私が居た所では、だけど。
 でも、門番さんが凄く困ってる。
 あと少しなどと思いながら、ソロ~ッと移動した時に『ガササッ!』ヤバッ!
 引き返そうとしたが遅かった!

「オイ!
 そこの不吉な髪色のメイド!
 今すぐ殿下をお呼びしろ!
 聞こえないのか!!」

 私は怒鳴られるのに慣れてなく、恐怖心とイジメられていた記憶が蘇り、小刻みに震えながら放心状態になっている。
 門番さんは「口を慎め!!」と言ってくれたけれど、男性の娘が話しかけて来た。

「そこのメイド!  礼儀がなっていませんこと。
 こちらへいらして下さらないかしら?
 早くおし!!」

 可愛い顔が般若のようになっており、私の態度にイラついたのか金切り声で私に怒鳴った。
 ビクリッ!  として恐る恐る近づくと。

「不吉な色の髪に目だな!」

 父親が鼻息を鳴らし、汚物を見るような目で睨んでいる。
 娘の方はもっと酷く、私の心を砕く勢いの最低な暴言だ。

「まあ! 不吉で汚い色の髪に瞳だこと!
 こっちを見ないで下さらないかしら?
 と言いましたわよね?
 穢らわしい!!
 穢れた者が居て良い場所ではないのよ、!!
 のようなお前は、この屋敷から出て行きなさい!!
 さっさとおしっ!!」

 何の権利があってそんな事を言うの?


 バタバタッ!!
 走る音がし、後ろを振り向いた。


 門番は、騎士団とオールに知らせに行ったみたいだから大丈夫だよね?
 きっと助けてくれるよね?


 キイイィィッ!


 門の音がしたと思った瞬間、私は外へと引っ張られて横向きに転んだ!
 その瞬間フェンが怒り、元の大きさへと戻ったフェン。

「……!!  正体を表したな、このめが!!
 だ!
 から現れためが、してやる!!」
「………!!
 魔物……魔族よ……。
 は出て行け!
 !!」

 娘は腰を抜かしへたり込みながら叫んでいる。
 父親はフェンの事を化け物と叫び、私の事は悪魔や魔族、死神と言われガタガタと震え泣いてしまった私を、フェンが背に乗せ森へと走り去った!

 フェンにしがみつきながら泣きじゃくる私は、フェンと遠くに行きたいと思ってしまった。
 地球へ帰りたいとも思ってしまった。
 頑張ると決めたのに、昔の記憶が蘇り、心が砕けかけていた。
 私は日本で見た漫画を思い出し『黒髪黒目』異世界では忌子だったよね。

 でも、さっき言われた言葉が頭を木霊する『穢らわしい・化け物・悪魔・魔族・死神』森のフェンが住処にしていた寝ぐらで号泣した。

「うううぅぅっ!……ヒック……ゔううぅぅぅっ! ……」

 その頃、お城では大騒ぎになっていた。
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