【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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自慢のケーキとお兄ちゃん頑張って!

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 ご飯も終わったし、これから本題である結婚の話になるのかな。

「あっ、私が用意して来るからお母さんは座ってて」

 今日はお兄ちゃんと桜さんが主役で私は、見守る!

 パウンドケーキを人数分に切り分けて、あまりは置いていたら誰かが食べてくれるよね?
 上の方に生クリームを綺麗に盛り付けて、横に苺とブルーベリーを置いて……。
 完成!!
 飲み物は、アップルティーも良いけど、ここは無難にミルクティーにしよう。


 皆の前にパウンドケーキとミルクティーを置いていった。

「どうぞ」

 皆、本題に入ってないのかな?

「ふぁ~~! おいしい~~!」

 桜さんの目がキラキラしてて、フォークを持ってない左手でホッペを触っている。
 その一言に押されたように、お兄ちゃんが結婚の話をしだした。

「コホンッ。
 あぁ~~……」

 お兄ちゃん頑張って! っとダイニングから心の中で応援し、お兄ちゃんに見えるように力拳を作った。
 お兄ちゃんは、うん! っと頷き。

「優愛、ありがとな。
 父さん、母さん
 俺は山田桜さんと結婚したいです。
 桜の両親には了承を得てます。
 結婚させて下さい」

 お兄ちゃん、グッジョブだよ。

「お義父さん、お義母さん、お願いします」

 お兄ちゃんも桜さんも頭下げたまま、お父さんとお母さんの言葉を待った。

「何言ってるの?
 ここへ来た時から桜さんは家族のつもりで出迎えてたのよ?
 桜さんみたいな可愛い娘が出来て嬉しいわ」

 お兄ちゃん、良かったね。
 私はお母さんと一緒にニコニコしながら二人を見た。

 その間、お父さんはケーキのおかわりしてたのは秘密にしてあげよう。

 幸せそうなお兄ちゃんと桜さん。
 お父さんもお母さんも凄く良い笑顔で、幸せそう。

「私も大事にしてくれる彼氏が欲しいな」

 ボソッと小声で言った声が男二人に聞こえたらしく。

「優愛にはまだ早い!」
「変な虫が付いたらどうするんだ!」

 とか言われて、耳を塞ぎたくなったよ。
 お母さんと桜さんがフォローしてくれたから、二人組の男達から解放されたから良いけど、私が今のお兄ちゃんみたいに『結婚したい人が出来ました』って連れて来たらどうなるんだろう?
 お父さんは私の意思がかたいと悟ったら、頷いてくれてたから大丈夫なんだけど、問題なのがお兄ちゃん!
 考えるのやめよう。

 私は、桜さんとお母さんとの目が合い、3人で『ニッ』と笑い合った。

 今日は遅いから、お兄ちゃん達はお泊り。

 私は、乙女ゲームと漫画に小説が待ってるから、先にお風呂に入って身なりを整えて。
 うん、大丈夫!
 いざ出陣!!
(武将ではないので何も起きません)

 コホンッ。
 気を取直して。
 じゃぁ、大好きな異次元の世界へレッツゴー!!
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