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じゅっぱいめ
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こんなに心がほっこりした食事会は生まれて初めての経験だった…!
それからあんなにイヤラシイお父様の弱味を握ってアンナコトやコンナコトで顔射したことも初体験…。
あの後家で何回も高橋パパで抜いた。戸惑いつつも快感に従順で、赤面してずれたメガネや全身性器のようなスケベな体、触れた唇の柔らかさなどなど吟味して味わって堪能する度にムスコがムクムク膨れて一晩中励んだ。お陰さまで寝不足さ。朝までヤッてたからね。
寝ぼけた頭でも食事に誘ってもらった、四葉さんへのお礼も含めたハンドクリームは忘れず持って学校へ行った。
キーンコーンカーンコーン…
「………。」
…何となく登校してから嫌な予感はしてた。
昨日の楽しい話をして素晴らしい1日を過ごすはずが、彼女の異変に気づいてしまったんだ。
元気担当の四葉さんが何とも言えない微妙な顔をして、あからさまに僕の視線を避けている。
相変わらず肉食女子からジリジリと迫られているから、学校では付き合ってることはナイショなんだけどそれにしても、心配そうにこちらをそ~っと見ては、それに気付くとバッと顔を逸らされれば嫌でも気になる。
*******************
そして昼休み、購買に行く一瞬の隙をついて彼女は僕にメモを託した。罫線ノートの切れ端をハサミで丁寧にカットされていて、文字も丸っこくて可愛い字。
その内容は『話したいことがあるから放課後部室に来て欲しい』
ううん…気になる、怖いけど…行かないわけにはいかないよなぁ~~。
もしかしたらあの高橋パパに洗いざらい、僕の度を過ぎたセクハラの所業をバラされて、別れるよう言われたのかも知れない…。………いや、それはないか。あのビビりのお父様に限ってバラすなんてナイナイ。
じゃあどうして不安そうな心配そうな顔を彼女はしてるんだろう?想像から妄想が膨らみ、徐々に不安が伝播して、午後の授業のノートは真っ白。授業内容も全然聞いてなかった…。
友人に話しかけられても蒼雨は上の空で、夕暮れの放課後がやってきたことでようやく安堵出来た。彼女からの「話」がなんであれ、妄想に苦しむよりは気が楽になると救われた思いになったからだ。
「アメちゅ~ん、ラァーメン行こうずぇ~?」
男友達から独特の誘われ方をしたがちょっと、それどころじゃない。ぶっちゃけ心臓バクバク止まらなくて余裕がない。
「ごめん、用事があるからさ。今日は早く帰る。また明日。」
「え~~~ケチ~~~。」
何がケチなのか分からないが、文句を言いながらも男友達も女子グループも素直に解放してくれた。僕、よっぽど焦った顔してたかな。上手く演技してたつもりだったけど…。
軽い鞄を肩に掛け、念のため友人が尾行してないか気をつけつつ陸上部の部室へ急いだ。
まあ心配する必要もなくあっさりすんなりと部室へ到着した。
扉の前で生唾を飲み込み、深呼吸してからノックすると、四葉さんが開けてくれて彼女1人だけだった。
「入って、他の皆はグラウンド走ってるからもう誰も来ないから安心してね。」
「う、うん。お邪魔します。」
女子部室かぁ…男子部室でセ○クスしたことはあるけど、女子部室は初めて来た。
なんか、制汗剤の匂いがムッとしてて意外と狭く、ロッカーに鬼ほどステッカーとかシールが貼ってある。
「今日、四葉さんテンション低かったね…何かあった?」
「まあ、その…うん。君に伝えないといけないことがあって。」
四葉さんのユニフォーム姿、発育に合ってなくてぶかぶかしてる。でもそれに構ってられないくらい内心緊張でバクバクしてる…。
四葉さんはリラックスするためか間を持たせるためか、ショートヘアーの毛先を指でクルクル弄び、言いにくそうに僕のヘソ辺りを見ながら話しはじめた。
「あのね…ウチのお父さんがね。」
ゴクリ…
「お父さんが、君と話をしたいんだって。」
「…………え?ど、どうして?」
「その、なんか…男同士だけで話したいんだってさ。ええと、ウチと付き合ってる…ことについて。前はウチがいたからちゃんと聞けなかったから、ってさ。」
「…うんうん。」
「…花文くん、断ってもいいんだよ。怖いなら…ウチのお父さん、本気出したら君くらい殴り○せるから、その…やめてもいいんだ。」
「………。」
四葉さんの言い方は僕なりに解釈すると「父親から逃げるために別れてもいい」って感じだろう。
きっと理性を失った自分の父親が「うっかり」僕に暴力を振るうと思って。…しかし僕は、違うと思う。殴り○されると思いたくないだけどお父さんが、高橋パパが僕を呼ぶ理由は…別にある。
そう思いたい思わせてください。
それからは言葉を慎重に選んで、もう一度深呼吸に胸を膨らませた。
「…まだ、僕、君のことが好きかどうか分からないんだ。」
「…う、うん。そうだよね。」
「だけど遊ぶつもりで告白をOKしたわけじゃ…ないから。お父さんと話をさせて欲しいな。」
「…っ、ありが、とう。その気持ち…すごく嬉しい。何か不穏な空気になったらすぐ連絡して、お父さんにもよく言い聞かせておくけど、心配ならーーー」
興奮気味に前のめりに寄ってくる四葉さんの肩に軽く触れて、制した。
「大丈夫、大丈夫だよ。四葉さんこそ不安でたまらないよね。お父さんと会う日は友達と遊びに行った方が気が紛れるんじゃないかな?もちろん君の言う通り何かあったらすぐ連絡するって約束するから。」
「うん、そうする…来週の日曜日でいいかな?お父さんにも確認するね。…花文くん、ごめんなさい。ウチが軽率に家に呼んだから…重いよね、こういうの。」
「ううん、グラタン最高に美味しかった!ワガママ言っていいなら次はカルボナーラが食べたいな!…あっハンドクリームこれ。おそろだね。」
「わぁ…ありがとう!大切に使う!」
「………。」
無邪気に笑顔になる四葉さんを見ると胸が痛い。僕は不純な妄想をして高橋パパに会いに行く。可能なら押し倒してキスしたい…そんなの彼女に言えない…全て、隠し通すことが最善と思う。
「………。」
ふと、心が冷える。
昨日の幸福感が嘘みたいだ。
僕みたいなクズが幸せになる資格ない。
僕はどうしようもない最低クズ男だ。
それでも引き下がらないと今覚悟を決めた。
せめて…最後に彼女が望むなら何もかも正直に話そうとは思う。
それまでは、泡沫の蜜月をーーーーー。
それからあんなにイヤラシイお父様の弱味を握ってアンナコトやコンナコトで顔射したことも初体験…。
あの後家で何回も高橋パパで抜いた。戸惑いつつも快感に従順で、赤面してずれたメガネや全身性器のようなスケベな体、触れた唇の柔らかさなどなど吟味して味わって堪能する度にムスコがムクムク膨れて一晩中励んだ。お陰さまで寝不足さ。朝までヤッてたからね。
寝ぼけた頭でも食事に誘ってもらった、四葉さんへのお礼も含めたハンドクリームは忘れず持って学校へ行った。
キーンコーンカーンコーン…
「………。」
…何となく登校してから嫌な予感はしてた。
昨日の楽しい話をして素晴らしい1日を過ごすはずが、彼女の異変に気づいてしまったんだ。
元気担当の四葉さんが何とも言えない微妙な顔をして、あからさまに僕の視線を避けている。
相変わらず肉食女子からジリジリと迫られているから、学校では付き合ってることはナイショなんだけどそれにしても、心配そうにこちらをそ~っと見ては、それに気付くとバッと顔を逸らされれば嫌でも気になる。
*******************
そして昼休み、購買に行く一瞬の隙をついて彼女は僕にメモを託した。罫線ノートの切れ端をハサミで丁寧にカットされていて、文字も丸っこくて可愛い字。
その内容は『話したいことがあるから放課後部室に来て欲しい』
ううん…気になる、怖いけど…行かないわけにはいかないよなぁ~~。
もしかしたらあの高橋パパに洗いざらい、僕の度を過ぎたセクハラの所業をバラされて、別れるよう言われたのかも知れない…。………いや、それはないか。あのビビりのお父様に限ってバラすなんてナイナイ。
じゃあどうして不安そうな心配そうな顔を彼女はしてるんだろう?想像から妄想が膨らみ、徐々に不安が伝播して、午後の授業のノートは真っ白。授業内容も全然聞いてなかった…。
友人に話しかけられても蒼雨は上の空で、夕暮れの放課後がやってきたことでようやく安堵出来た。彼女からの「話」がなんであれ、妄想に苦しむよりは気が楽になると救われた思いになったからだ。
「アメちゅ~ん、ラァーメン行こうずぇ~?」
男友達から独特の誘われ方をしたがちょっと、それどころじゃない。ぶっちゃけ心臓バクバク止まらなくて余裕がない。
「ごめん、用事があるからさ。今日は早く帰る。また明日。」
「え~~~ケチ~~~。」
何がケチなのか分からないが、文句を言いながらも男友達も女子グループも素直に解放してくれた。僕、よっぽど焦った顔してたかな。上手く演技してたつもりだったけど…。
軽い鞄を肩に掛け、念のため友人が尾行してないか気をつけつつ陸上部の部室へ急いだ。
まあ心配する必要もなくあっさりすんなりと部室へ到着した。
扉の前で生唾を飲み込み、深呼吸してからノックすると、四葉さんが開けてくれて彼女1人だけだった。
「入って、他の皆はグラウンド走ってるからもう誰も来ないから安心してね。」
「う、うん。お邪魔します。」
女子部室かぁ…男子部室でセ○クスしたことはあるけど、女子部室は初めて来た。
なんか、制汗剤の匂いがムッとしてて意外と狭く、ロッカーに鬼ほどステッカーとかシールが貼ってある。
「今日、四葉さんテンション低かったね…何かあった?」
「まあ、その…うん。君に伝えないといけないことがあって。」
四葉さんのユニフォーム姿、発育に合ってなくてぶかぶかしてる。でもそれに構ってられないくらい内心緊張でバクバクしてる…。
四葉さんはリラックスするためか間を持たせるためか、ショートヘアーの毛先を指でクルクル弄び、言いにくそうに僕のヘソ辺りを見ながら話しはじめた。
「あのね…ウチのお父さんがね。」
ゴクリ…
「お父さんが、君と話をしたいんだって。」
「…………え?ど、どうして?」
「その、なんか…男同士だけで話したいんだってさ。ええと、ウチと付き合ってる…ことについて。前はウチがいたからちゃんと聞けなかったから、ってさ。」
「…うんうん。」
「…花文くん、断ってもいいんだよ。怖いなら…ウチのお父さん、本気出したら君くらい殴り○せるから、その…やめてもいいんだ。」
「………。」
四葉さんの言い方は僕なりに解釈すると「父親から逃げるために別れてもいい」って感じだろう。
きっと理性を失った自分の父親が「うっかり」僕に暴力を振るうと思って。…しかし僕は、違うと思う。殴り○されると思いたくないだけどお父さんが、高橋パパが僕を呼ぶ理由は…別にある。
そう思いたい思わせてください。
それからは言葉を慎重に選んで、もう一度深呼吸に胸を膨らませた。
「…まだ、僕、君のことが好きかどうか分からないんだ。」
「…う、うん。そうだよね。」
「だけど遊ぶつもりで告白をOKしたわけじゃ…ないから。お父さんと話をさせて欲しいな。」
「…っ、ありが、とう。その気持ち…すごく嬉しい。何か不穏な空気になったらすぐ連絡して、お父さんにもよく言い聞かせておくけど、心配ならーーー」
興奮気味に前のめりに寄ってくる四葉さんの肩に軽く触れて、制した。
「大丈夫、大丈夫だよ。四葉さんこそ不安でたまらないよね。お父さんと会う日は友達と遊びに行った方が気が紛れるんじゃないかな?もちろん君の言う通り何かあったらすぐ連絡するって約束するから。」
「うん、そうする…来週の日曜日でいいかな?お父さんにも確認するね。…花文くん、ごめんなさい。ウチが軽率に家に呼んだから…重いよね、こういうの。」
「ううん、グラタン最高に美味しかった!ワガママ言っていいなら次はカルボナーラが食べたいな!…あっハンドクリームこれ。おそろだね。」
「わぁ…ありがとう!大切に使う!」
「………。」
無邪気に笑顔になる四葉さんを見ると胸が痛い。僕は不純な妄想をして高橋パパに会いに行く。可能なら押し倒してキスしたい…そんなの彼女に言えない…全て、隠し通すことが最善と思う。
「………。」
ふと、心が冷える。
昨日の幸福感が嘘みたいだ。
僕みたいなクズが幸せになる資格ない。
僕はどうしようもない最低クズ男だ。
それでも引き下がらないと今覚悟を決めた。
せめて…最後に彼女が望むなら何もかも正直に話そうとは思う。
それまでは、泡沫の蜜月をーーーーー。
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