いきなり吸血鬼ですか？えっ！？吸血鬼

違う家

私の両親は死んでいる。
まず母が小学校低学年に死んで
父が中学校の入学式に死んだ。

私は父の妹の家にお邪魔することになった。
はっきり言って、歓迎はされていなかったし、私は悪いけど妹さんの家は嫌だった。

妹…斉藤 真紀 〔サイトウ マキ〕さんが嫌だったんじゃない。私の隣の部屋…真紀さんの息子さんが嫌いだった

高校受験という忙しいときに邪魔者が来たからか、家の雰囲気はいいものとは言えず、私のことで家族が揉めているのも聞いた〔こっそりと聞いていた〕まぁ、揉めていたのは一人だけ
あの男が、ガチャガチャ文句を言っていただけだ。
受験の鬱憤もあったのだろうあろうことか私を殴った…
この童顔で可愛い私をあの腐れ息子は精一杯の力で殴って、私も殴り返した。私の力じゃあの男に仕返しができないのでその場にあったなんか硬いものでガッツンと殴ってやった 
すると腐れ息子の頭から血がドクドクと出て来て…私は気づいた…

私は吸血鬼だ。

当然。頭の中でカチリと何かがはまった…
私は、この時の行動を今でも後悔している。あろうことか私は、腐れ息子の血を舐めてしまったのだ。猫のようにピチャピチャと

…血って不味いんだなぁ

もちろん、腐れ息子の血は不味かった
でも、舐めることはやめなかった…
やがて血がなくなって我に変えると
一目散に部屋から出た

最悪だサイアクださいあくだ！

あいつの血舐めちゃった！

そこからはずっと胃の中で血が固まってるか何なのかしらんがグルグルと気持ちが悪くなって、、信号を待ってた私は交差点でパタリとその場に倒れた

目が覚めれば白い視界

右手を見れば点滴の針が刺されていた。そして椅子には真紀さんが座っていた。真紀さんは眠っているようで顔をコクコクと上下にしていてなかなか面白かった。

ピック

真紀さんと私の目が合えば  

私の視界は真っ暗に
真紀さんが私に抱きついた

鼻をすする音がする
肩があったかく湿っている

「んっぐっ…怖かったぁ」

  その言葉が胸に響いた。