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夢の島
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夜になり、再び洸平が部屋に戻ってきた。
今度は小谷とは別の男達を連れて…
リーダー格の男は眼光鋭く、一目で只者ではないという事がわかった。
男は、頭を掻きながら、恭子の方を見つめて言った。
「坊ちゃん
これは酷すぎますぜ。
俺らヤクザでもここまでのシャブ漬けにはしねえし。
これじゃあ売りもんにならんよ。」
「すいません…」
「まあ、お父様からの頼みですから、処理はこちらでしますよ。
かなり高くつきますがね。」
「一体どうするんですか、この女を…」
「これじゃあトルコにも売れねえから、地下で捌くしかないな。
まあ坊ちゃんに足はつかないようにしますから安心してくださいよ。」
男はそう言うと、付いてきた手下らしき男二名に命じ、ズタ袋に恭子を入れ、車に乗せた。
「今の女、もう使いもんにならねえが、よく見りゃ顔立ちも整ってるし、体重さえまともならスタイルも良かったはずだ。
もう少し早けりゃ高く売れたのに、実に惜しい。
坊ちゃん、今後は気をつけて下さいよ。
お互い持ちつ持たれつで行きましょうや。」
男はそう言うと、笑いながら去っていった。
一人残された洸平は、震える手で部屋の片付けを始めた。
それと、時を同じくして…
久美子は部屋に遊びに来ていた陽介に抱かれていた。
陽介は久美子の耳を舐めながら
「それから大阪のカノジョとは?」
と、言った。
「あっ、あんっ!
耳感じるっ!
多分、彼氏が出来たんだと思う…
あはんっ!
ワタシからはもう…連絡は…」
久美子はそれだけ言うと、我慢できずに陽介の唇に吸い付くようなキスをし、激しく舌を絡め合った。
そうだ…こんな男としての役割を果たせない不完全な人間を、いつまでも追いかける事はない。
聡明な恭子なら当然の決断だ。
陽介に熱を上げるあまり、久美子は勝手に解釈を進め、判断してしまった。
つまり、恭子が失踪してしまった事を知る機会を複数回失い、事件解決の糸口も、知らず知らずのうちに永遠に放棄した事になった。
久美子が恭子の件の真相を知るのは、それから何年も先の事である。
久美子は、この事を死ぬまで悔いていたという。
今度は小谷とは別の男達を連れて…
リーダー格の男は眼光鋭く、一目で只者ではないという事がわかった。
男は、頭を掻きながら、恭子の方を見つめて言った。
「坊ちゃん
これは酷すぎますぜ。
俺らヤクザでもここまでのシャブ漬けにはしねえし。
これじゃあ売りもんにならんよ。」
「すいません…」
「まあ、お父様からの頼みですから、処理はこちらでしますよ。
かなり高くつきますがね。」
「一体どうするんですか、この女を…」
「これじゃあトルコにも売れねえから、地下で捌くしかないな。
まあ坊ちゃんに足はつかないようにしますから安心してくださいよ。」
男はそう言うと、付いてきた手下らしき男二名に命じ、ズタ袋に恭子を入れ、車に乗せた。
「今の女、もう使いもんにならねえが、よく見りゃ顔立ちも整ってるし、体重さえまともならスタイルも良かったはずだ。
もう少し早けりゃ高く売れたのに、実に惜しい。
坊ちゃん、今後は気をつけて下さいよ。
お互い持ちつ持たれつで行きましょうや。」
男はそう言うと、笑いながら去っていった。
一人残された洸平は、震える手で部屋の片付けを始めた。
それと、時を同じくして…
久美子は部屋に遊びに来ていた陽介に抱かれていた。
陽介は久美子の耳を舐めながら
「それから大阪のカノジョとは?」
と、言った。
「あっ、あんっ!
耳感じるっ!
多分、彼氏が出来たんだと思う…
あはんっ!
ワタシからはもう…連絡は…」
久美子はそれだけ言うと、我慢できずに陽介の唇に吸い付くようなキスをし、激しく舌を絡め合った。
そうだ…こんな男としての役割を果たせない不完全な人間を、いつまでも追いかける事はない。
聡明な恭子なら当然の決断だ。
陽介に熱を上げるあまり、久美子は勝手に解釈を進め、判断してしまった。
つまり、恭子が失踪してしまった事を知る機会を複数回失い、事件解決の糸口も、知らず知らずのうちに永遠に放棄した事になった。
久美子が恭子の件の真相を知るのは、それから何年も先の事である。
久美子は、この事を死ぬまで悔いていたという。
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