タイは若いうちに行け

フロイライン

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成功体験

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ワタシと楓悟の初エッチはなんとか上手くいって、少なくともワタシの方は大満足だった。

楓悟も同じように言ってくれたけど。


「なあ、雫」



裸で抱き合って寝ていたワタシに、楓悟が声をかけてきた。


「ん、どうしたの?」


「俺、雫の全部が好き」


「何よ、急に…」


ワタシは照れてしまって、ちょっと突き放したような言い方になってしまったが、すごく嬉しかった。

もう、楓悟のことしか見えてないし、この岡山での生活イコール楓悟だったから。


「雫の人生って辛いことばっかでしんどかったと思うけど、これからは俺が守っていくから…」


「楓悟…

ありがとう。

期待してるよ。」


ワタシは、笑って言うと、楓悟にいっぱいキスした。


「それにしてもアレじゃなあ。

雫がこんなにおっぱい大きいとは全然わからんかったわ。」


「そう?
ワタシ、大きいかなあ…

自分では全然そうは思わないんだけど。」


「大きいよ。

さっき挿入してたときとか、口でしてもろとる時、めっちゃ胸が揺れとったわ。」


「もう
そんなとこ見ないでよ。」

ワタシは顔が熱くなっている感覚に陥りながら、楓悟に言った。


「誤解ないようにしときたいんやけど、俺、雫のことが好きになった一番の理由は、気が合うところなんよ。
話しててもラクだし、楽しいし。

で、顔も可愛いし、裸になったらめっちゃスタイルも良かっていう話。」


「褒め殺しやなあ」


「違うって

事実、事実」


「でも、ワタシもそうだよ。
楓悟とは何かと合うし、一緒にいてて楽しいし、顔もタイプだし」


「えっ、顔?

マジ?」


「うん…」


「それは嬉しいわ

そんな事言われた事ないもん、俺」


「カッコいいよ、楓悟って。」


わあーっ、自分で言ってて恥ずかしくなってきた。


「雫、岡山にずっといてくれよな」


「うん。
楓悟に捨てられない限りはね」


「そんなことせんわ!

こっちが捨てられることはあっても、俺からは絶対にないわ」


「そんなの、わかんないよ
まだ出会ってちょっとしか経ってないんだし、これから色々あると思うし。」


「そうは思わんけど、俺は。

だって、運命の出会いと思うてるし」


「運命?」


「ああ。運命。

雫が女になったんも、岡山に引っ越してきたんも、俺と知り合ったのも全部運命やと思う。」


「楓悟ってそんな事考えるんだ

意外」


「そう?意外かの…

まあ、先の事を言うたら笑われるかもしれんけど、俺…
雫と結婚する気がしてるんじゃ。」


「えっ…」


楓悟から結婚て言葉が出て、ワタシはビックリしてしまった。

楓悟と少しでも長く付き合えたらいいとは思ってたけど、さすがに結婚まで考えるのは図々しいと思ったし…

でも、楓悟の言葉は、ワタシにとって泣きそうになるくらい嬉しいものだった。
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