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先の事
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楓悟から「結婚」て言葉が出たことに、ビックリしてしまったワタシだったが…
額面通りにその言葉を受け取ることは出来なかった。
「結婚なんてムリに決まってるよ。」
「なんで?
雫は戸籍も女なんやろ?
フツーに籍入れられるやん。」
「でも、結婚てなると、自分達だけの問題じゃなくなるし。
ワタシ、楓悟のご両親に会う自信ないよ。」
「そんな事ないよ。
大事なんは、本人達の気持ちじゃろー?」
「それはそうだけど…
でも、ワタシらまだ付き合ってからそんなに経ってないし…
てか、出会ったのも全然最近だよ。
そんな先の事考えられないよ。」
「うん。
ただ、俺の気持ちを伝えたかったから。」
「ありがとう。
ワタシも楓悟のことはすごーく好きだよ
今は、ずっと仲良くしていけたらいいなって思ってる。」
ワタシも素直な気持ちを楓悟に伝えた。
まあ、色々ありましたが、今日、ワタシ達は無事に初エッチを終えることが出来、ホテルを出た。
外はもう真っ暗で、肌寒くなっていた。
二人でバスターミナルに向かうため、また商店街を通って駅の方に向かったんだけど、一線を越えたからか、ワタシ達の密着度はさらに増して、体をくっつけすぎて歩きにくくなり、二人して大笑いしてしまった。
「次、どこか行きたいとこある?」
楓悟は次のデートの予定を考えてくれてるみたいだけど…
「別にどこでもいいよ、ワタシは。」
「岡山もなあ、言うほど遊びに行くとこないからなあ。」
「楓悟がイヤじゃなかったら、ワタシは今日みたいに二人でゆっくりできる感じなのがいいかな。」
「えっ、いいの?」
「うん…」
「俺もホンマはそう思ってて…」
ワタシも赤面してたと思うけど、楓悟も顔を赤くしながらそう言った。
「じゃあ、次はコンビニか何かで食べるもの買って朝から行く?」
「いいよ。ワタシは。」
「やった!」
楓悟は照れ隠しなのか、わざとらしくガッツポーズを取った。
それを可愛いと思うワタシは、心理的にもかなり変わったんだなって自覚しちゃう。
それから、二人でしばらく話してたけど、キリがなくなるってことで、ワタシのバスが来たところで、ようやく切り上げとなった。
バスが走り出し、手を振る楓悟が見えなくなると、ワタシは背もたれに寄りかかった。
今日、ワタシは初めて男の人とエッチをしました。
拝啓 お母さん
ワタシ、男の人とエッチしたよ。
どうしよう…
でも、すごく嬉しいし、気持ちよかった
それと、女として生きていく自信も出来ました。
ワタシは心の日記を記しながら、家路についたのだった。
額面通りにその言葉を受け取ることは出来なかった。
「結婚なんてムリに決まってるよ。」
「なんで?
雫は戸籍も女なんやろ?
フツーに籍入れられるやん。」
「でも、結婚てなると、自分達だけの問題じゃなくなるし。
ワタシ、楓悟のご両親に会う自信ないよ。」
「そんな事ないよ。
大事なんは、本人達の気持ちじゃろー?」
「それはそうだけど…
でも、ワタシらまだ付き合ってからそんなに経ってないし…
てか、出会ったのも全然最近だよ。
そんな先の事考えられないよ。」
「うん。
ただ、俺の気持ちを伝えたかったから。」
「ありがとう。
ワタシも楓悟のことはすごーく好きだよ
今は、ずっと仲良くしていけたらいいなって思ってる。」
ワタシも素直な気持ちを楓悟に伝えた。
まあ、色々ありましたが、今日、ワタシ達は無事に初エッチを終えることが出来、ホテルを出た。
外はもう真っ暗で、肌寒くなっていた。
二人でバスターミナルに向かうため、また商店街を通って駅の方に向かったんだけど、一線を越えたからか、ワタシ達の密着度はさらに増して、体をくっつけすぎて歩きにくくなり、二人して大笑いしてしまった。
「次、どこか行きたいとこある?」
楓悟は次のデートの予定を考えてくれてるみたいだけど…
「別にどこでもいいよ、ワタシは。」
「岡山もなあ、言うほど遊びに行くとこないからなあ。」
「楓悟がイヤじゃなかったら、ワタシは今日みたいに二人でゆっくりできる感じなのがいいかな。」
「えっ、いいの?」
「うん…」
「俺もホンマはそう思ってて…」
ワタシも赤面してたと思うけど、楓悟も顔を赤くしながらそう言った。
「じゃあ、次はコンビニか何かで食べるもの買って朝から行く?」
「いいよ。ワタシは。」
「やった!」
楓悟は照れ隠しなのか、わざとらしくガッツポーズを取った。
それを可愛いと思うワタシは、心理的にもかなり変わったんだなって自覚しちゃう。
それから、二人でしばらく話してたけど、キリがなくなるってことで、ワタシのバスが来たところで、ようやく切り上げとなった。
バスが走り出し、手を振る楓悟が見えなくなると、ワタシは背もたれに寄りかかった。
今日、ワタシは初めて男の人とエッチをしました。
拝啓 お母さん
ワタシ、男の人とエッチしたよ。
どうしよう…
でも、すごく嬉しいし、気持ちよかった
それと、女として生きていく自信も出来ました。
ワタシは心の日記を記しながら、家路についたのだった。
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