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riverside hotel
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「莉愛ちゃん、この部屋を使ってね。」
家に着くと、ユウは使っていない部屋に莉愛を案内して言った。
「うわあ、素敵なお部屋
いいんですか?」
「うん。
トモちゃんはワタシと一緒に寝てるし、この部屋は昔ユーチューバーしてたり、少し芸能のお仕事しているときに衣裳部屋にしてたの。
今は物置代わりにしてただけだから。」
「ママから聞きました。
二人でアイドルユニット組んでたって。」
「そうね。
あの頃にトモちゃんと出会って、一目惚れしたのよ。」
ユウは少し恥ずかしそうに言った。
「ママも苦労したり波瀾万丈の人生を送ってきましたけど、ユウさんとなら、幸せに生きられると思いますので、どうかよろしくお願いします。」
「ワタシの方こそ。
色々至らない事だらけだけど、よろしくね。」
「何二人で話してるの?」
ユウと莉愛で盛り上がってるのが気になって、智が部屋に顔を出した。
「ママとユウちゃんがアイドルユニット組んでたって話をしてたのよ。」
「あー、その事ね。
ユウちゃんは正真正銘のアイドルだったけど、ワタシはその時既に三十だったし、かなりキツかったわよ。」
「何言ってるの
トモちゃんの方がファン多かったじゃん。、
握手会もチェキ撮影会も、全部」
「そうだったっけ?」
「人気があったって事はわかったわ。
ところで、東京でのお仕事はどうしてるの?」
莉愛は一番気になってた事を思い出し、智に質問した。
「実はね、新宿でバーをやる事になったのよ。」
「バー?
バーって、お酒出したりする??」
「そうそう。
知り合いのママさんが体壊して入院しててね、お見舞いに行った時に、自分の代わりにやってみないか?って言われてね。」
「へえ、そんな事があるんだ」
「ユウちゃんと二人で経営する事になったの。
色々あって延期されてたけど、ようやく4月15日にオープンする事になったのよ。」
「トモちゃんがママで、ワタシはチーママね」
ユウは楽しそうに笑って言った。
ここでダイニングルームの方から音楽が聞こえてきた。
「お風呂が沸いたわ。
莉愛ちゃん先に入っちゃって。」
「えっ、そんなの申し訳ないです
私は最後で大丈夫ですよ。」
「いいのいいの。
長旅で疲れたでしょ?
ゆっくりお湯に浸かって疲れを取ってね。」
「はい、すいません。」
莉愛は恐縮しながら、着替えの準備をして浴室に向かった。
「トモちゃん
莉愛ちゃんて本当に良い子ね」
ユウの言葉に、智も頷いて言った。
「親がこんなだから反面教師にしてくれたのかもね」
と…
家に着くと、ユウは使っていない部屋に莉愛を案内して言った。
「うわあ、素敵なお部屋
いいんですか?」
「うん。
トモちゃんはワタシと一緒に寝てるし、この部屋は昔ユーチューバーしてたり、少し芸能のお仕事しているときに衣裳部屋にしてたの。
今は物置代わりにしてただけだから。」
「ママから聞きました。
二人でアイドルユニット組んでたって。」
「そうね。
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ユウは少し恥ずかしそうに言った。
「ママも苦労したり波瀾万丈の人生を送ってきましたけど、ユウさんとなら、幸せに生きられると思いますので、どうかよろしくお願いします。」
「ワタシの方こそ。
色々至らない事だらけだけど、よろしくね。」
「何二人で話してるの?」
ユウと莉愛で盛り上がってるのが気になって、智が部屋に顔を出した。
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「あー、その事ね。
ユウちゃんは正真正銘のアイドルだったけど、ワタシはその時既に三十だったし、かなりキツかったわよ。」
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トモちゃんの方がファン多かったじゃん。、
握手会もチェキ撮影会も、全部」
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「人気があったって事はわかったわ。
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バーって、お酒出したりする??」
「そうそう。
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「へえ、そんな事があるんだ」
「ユウちゃんと二人で経営する事になったの。
色々あって延期されてたけど、ようやく4月15日にオープンする事になったのよ。」
「トモちゃんがママで、ワタシはチーママね」
ユウは楽しそうに笑って言った。
ここでダイニングルームの方から音楽が聞こえてきた。
「お風呂が沸いたわ。
莉愛ちゃん先に入っちゃって。」
「えっ、そんなの申し訳ないです
私は最後で大丈夫ですよ。」
「いいのいいの。
長旅で疲れたでしょ?
ゆっくりお湯に浸かって疲れを取ってね。」
「はい、すいません。」
莉愛は恐縮しながら、着替えの準備をして浴室に向かった。
「トモちゃん
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