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social distance
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「ねえねえ、真弥クン
お姉ちゃん、フェラ上手くなった?」
「えっ、めっちゃ上手いですよ、どうしてですか?」
「最初の頃さあ、やり方がわかんないって言ってワタシに聞いてきてたから。」
「ちょっと、もうやめてよ智!
ここをどこだと思ってんのよ」
美智香は夜の話をこのようなところで暴露され、智にマジギレした。
「お話中失礼します。」
その時である、美智香に向かって二人の男が近づいてきて声をかけてきた。
猥褻な話をしている中での事だったので、皆が一瞬固まったが、美智香だけは男たちに正対して座っていたので、顔をハッキリ見てとれ、そのうちの一人が自分の元夫である事を即座に認知した。
智も美智香の顔を見て、ただならぬ状況だと判断し、振り返って男達の顔を見た。
声をかけてきたのが達也だとわかり、身を固くする智だったが、もう一人の男を見て、唖然とした。
その男も、智を見て
「あっ、トモちゃん!」
と、驚きの声を上げたのだ。
「なんで…」
智にとって、達也よりも会いたくなかった男、桐山がそこに立っていた。
桐山守…
智の妻、奈々が離婚後付き合っていたこの男は、とんでもないDV男で、奈々は生まれたばかりの莉愛と共に逃げ出し、ニューハーフとして暮らしていた智の家に身を寄せていた。
しかし、桐山は奈々の居場所を見つけ出し、連れ戻そうとしたが、間に智が入り交渉をした。
すると、桐山は奈々を諦める代わりに智とカラダの関係を持ちたいと言い出し、それが期限付きでいいと言われた為、智はその申し出を受け入れた。
だが、桐山は邪魔な智を先ずは抹殺する事を計画し、セックス中に覚醒剤を使って智を廃人にしようとしたのだった。
まんまとその術中にハマり、キメセクにハマっていく智だったが、二人して警察に逮捕され、完全に堕ちてしまうまではいかなかった。
弁護士と奈々の努力もあり、智は不起訴となり釈放されるが、その時に負った心の傷と、薬物の後遺症でもあるフラッシュバックに暫くの間悩まされた。
その後、刑期を終えた桐山は智がいる風俗店に現れて、再び智を抱いた。
付き纏われる恐怖に苛まれる智だったが、桐山は再び薬物を使用した罪で警察に捕まり、その後の消息はどうなったか知らなかった。
いや、知りたくもなかったのだが…
下手をすれば自分を廃人にしようとした男が今、姉の元夫と共ににここに立っている。
智は訳の分からない展開に、茫然自失となりながら、心の奥底から湧き上がる恐怖を感じていた。
お姉ちゃん、フェラ上手くなった?」
「えっ、めっちゃ上手いですよ、どうしてですか?」
「最初の頃さあ、やり方がわかんないって言ってワタシに聞いてきてたから。」
「ちょっと、もうやめてよ智!
ここをどこだと思ってんのよ」
美智香は夜の話をこのようなところで暴露され、智にマジギレした。
「お話中失礼します。」
その時である、美智香に向かって二人の男が近づいてきて声をかけてきた。
猥褻な話をしている中での事だったので、皆が一瞬固まったが、美智香だけは男たちに正対して座っていたので、顔をハッキリ見てとれ、そのうちの一人が自分の元夫である事を即座に認知した。
智も美智香の顔を見て、ただならぬ状況だと判断し、振り返って男達の顔を見た。
声をかけてきたのが達也だとわかり、身を固くする智だったが、もう一人の男を見て、唖然とした。
その男も、智を見て
「あっ、トモちゃん!」
と、驚きの声を上げたのだ。
「なんで…」
智にとって、達也よりも会いたくなかった男、桐山がそこに立っていた。
桐山守…
智の妻、奈々が離婚後付き合っていたこの男は、とんでもないDV男で、奈々は生まれたばかりの莉愛と共に逃げ出し、ニューハーフとして暮らしていた智の家に身を寄せていた。
しかし、桐山は奈々の居場所を見つけ出し、連れ戻そうとしたが、間に智が入り交渉をした。
すると、桐山は奈々を諦める代わりに智とカラダの関係を持ちたいと言い出し、それが期限付きでいいと言われた為、智はその申し出を受け入れた。
だが、桐山は邪魔な智を先ずは抹殺する事を計画し、セックス中に覚醒剤を使って智を廃人にしようとしたのだった。
まんまとその術中にハマり、キメセクにハマっていく智だったが、二人して警察に逮捕され、完全に堕ちてしまうまではいかなかった。
弁護士と奈々の努力もあり、智は不起訴となり釈放されるが、その時に負った心の傷と、薬物の後遺症でもあるフラッシュバックに暫くの間悩まされた。
その後、刑期を終えた桐山は智がいる風俗店に現れて、再び智を抱いた。
付き纏われる恐怖に苛まれる智だったが、桐山は再び薬物を使用した罪で警察に捕まり、その後の消息はどうなったか知らなかった。
いや、知りたくもなかったのだが…
下手をすれば自分を廃人にしようとした男が今、姉の元夫と共ににここに立っている。
智は訳の分からない展開に、茫然自失となりながら、心の奥底から湧き上がる恐怖を感じていた。
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