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PEACE
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午後一時過ぎ、四人を乗せた特急列車が目的地の駅に到着した。
「着いたー」
ホームに降り立った真弥は背伸びしながら言った。
「なんか、雰囲気あるとこだね」
美智香が周りをきょろきょろ見ながら言うと、翔と美沙も頷いて笑顔になった。
「真弥、美智香さん
ここに旅館の送迎バスが迎えに来るんですけど、四時なんです。
それまでの三時間近くは自由に出来る時間があります。
どうします?」
翔が言うと、美智香は
「たしか、この近くにガラス細工をたくさん展示しているところがあったと思うんだけど、私、そこに行きたい」
と、携帯を出しながら言った。
「じゃあ、俺はみっちゃんと一緒にそこに行くから、萩原と美沙さんは二人で好きなところに行ったら?」
「そうだな。
美沙、俺らはこの辺を探索する?」
「うん。
色んなお店がいっぱいあるね
面白そう」
「よし、決まりだね。
じゃあ四時前にはここに戻ってくるように
オッケー?」
「はーい」
こうして二組のカップルはそれぞれに分かれて自由行動となった。
「真弥君
なんか、こういう旅行って久しく行ってないような気がする」
「多分僕は初めてかも
「ワクワクが止まんないんだけど」
「みっちゃんが喜んでくれると、僕もテンション上がるわー
あ、でも、本当だったらちゃんと結婚式挙げて、新婚旅行に行ってなきゃダメなんだよね。
ごめんね、何一つ叶えてあげられなくて。」
「何言ってんのよ。
そんなの気にしないで。私は真弥君がいれば毎日が幸せで楽しくすごせるの。
本当に何も要らないのよ、あなた以外は。」
「ありがとう。
みっちゃんの一言一言が心に沁みるわ。
泣きそう。」
「もう、泣かないでよね。
いつも二人して泣いちゃうんだから‥」
「うん。
この旅行中は泣かないようにするよ。
あ、見えてきたよ、あの建物かなあ、ガラス細工の」
「あ、そうそう」
二人は入場券を買い、建物に入っていった。
その頃、翔と美沙はお土産物屋に入り、二人で楽しげに選んでいた。
「ヤダ、このキーホルダー可愛くない?」
「うん、可愛い
美沙って案外少女趣味なんだね」
「ごめん、実はそうなの
いい歳して可愛いものに目がないのよ」
「へえ、意外な感じがする」
「だって、翔クンも可愛いじゃん
そりゃ夢中になりますって」
「えーっ、俺可愛い?」
「見てて切なくなるほど可愛いよ。」
「美沙も可愛いよ」
「もう、オバサンを煽てないで。
すぐその気になっちゃうから」
「可愛いよ、ホント
イクときとか、あんなウブな感じ出されると、キュンてしちゃうよ」
「やめてよ、恥ずかしい…」
美沙は耳まで赤くして俯いた。
二組のカップルは、再集合までの時間を使い、より一層愛情を育んだ。
「着いたー」
ホームに降り立った真弥は背伸びしながら言った。
「なんか、雰囲気あるとこだね」
美智香が周りをきょろきょろ見ながら言うと、翔と美沙も頷いて笑顔になった。
「真弥、美智香さん
ここに旅館の送迎バスが迎えに来るんですけど、四時なんです。
それまでの三時間近くは自由に出来る時間があります。
どうします?」
翔が言うと、美智香は
「たしか、この近くにガラス細工をたくさん展示しているところがあったと思うんだけど、私、そこに行きたい」
と、携帯を出しながら言った。
「じゃあ、俺はみっちゃんと一緒にそこに行くから、萩原と美沙さんは二人で好きなところに行ったら?」
「そうだな。
美沙、俺らはこの辺を探索する?」
「うん。
色んなお店がいっぱいあるね
面白そう」
「よし、決まりだね。
じゃあ四時前にはここに戻ってくるように
オッケー?」
「はーい」
こうして二組のカップルはそれぞれに分かれて自由行動となった。
「真弥君
なんか、こういう旅行って久しく行ってないような気がする」
「多分僕は初めてかも
「ワクワクが止まんないんだけど」
「みっちゃんが喜んでくれると、僕もテンション上がるわー
あ、でも、本当だったらちゃんと結婚式挙げて、新婚旅行に行ってなきゃダメなんだよね。
ごめんね、何一つ叶えてあげられなくて。」
「何言ってんのよ。
そんなの気にしないで。私は真弥君がいれば毎日が幸せで楽しくすごせるの。
本当に何も要らないのよ、あなた以外は。」
「ありがとう。
みっちゃんの一言一言が心に沁みるわ。
泣きそう。」
「もう、泣かないでよね。
いつも二人して泣いちゃうんだから‥」
「うん。
この旅行中は泣かないようにするよ。
あ、見えてきたよ、あの建物かなあ、ガラス細工の」
「あ、そうそう」
二人は入場券を買い、建物に入っていった。
その頃、翔と美沙はお土産物屋に入り、二人で楽しげに選んでいた。
「ヤダ、このキーホルダー可愛くない?」
「うん、可愛い
美沙って案外少女趣味なんだね」
「ごめん、実はそうなの
いい歳して可愛いものに目がないのよ」
「へえ、意外な感じがする」
「だって、翔クンも可愛いじゃん
そりゃ夢中になりますって」
「えーっ、俺可愛い?」
「見てて切なくなるほど可愛いよ。」
「美沙も可愛いよ」
「もう、オバサンを煽てないで。
すぐその気になっちゃうから」
「可愛いよ、ホント
イクときとか、あんなウブな感じ出されると、キュンてしちゃうよ」
「やめてよ、恥ずかしい…」
美沙は耳まで赤くして俯いた。
二組のカップルは、再集合までの時間を使い、より一層愛情を育んだ。
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