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身の丈

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朝からまたベッドに入ってしまったがために、二人は昼ごろまでイチャイチャしながらすごす事になり、休日の時間を無駄にしてしまった。


「そろそろ起きて買い物に行かなきゃ」


「もう、昼過ぎちゃったね」

真弥はそう言いつつも、美智香の乳房に吸い付いた。


「もう、真弥

またしたくなるからダメよ

あっ、あんっ!」

美智香もまたすぐにエンジンがかかってしまう。


「みっちゃん、あと一回だけ

ね?」

真弥がそう懇願すると、美智香は何度も頷いた。


二人は強い愛情で結ばれているが、もはや互いが互いの性奴隷のようで、完全にセックスによって身も心も支配されてしまっていた。

特に美智香は四十過ぎまで、セックスの良さを知らずに来たがために、ハマり度は真弥以上で、彼の事が絡むと、冷静な判断力を失い、感情が全面に押し出るようになった。

真弥の言うことなら何でも従ってしまう
意識的ではなく、自然とそこまで調教されてしまったのだ。

しかし、セックス以外の場面では、依然として論理的な思考を維持しており、そこは年長者としての責任感も垣間見えた。


二人は買い物に行く途中、色々な話をするのが常だったが、美智香は少し前から考えていた事を真弥に告げた。

「真弥君」


「ん?」


「あのさあ、そろそろ引越さない?」


「引越し?」


「そうそう。
せっかく籍入れたんだし、新婚夫婦に適用される補助も受けられるから、少し郊外の団地か何かに引越すのはどうかなって?」


「そうだね

いつまでもみっちゃんの家に転がり込んでるのも良くないって、僕も考えてたんだ。

でも、僕に甲斐性がなくて、みっちゃんをそういうところに住ませるのも申し訳ないと思ってて、なかなか言い出せなかったんだ。」


「そんなことを気にしちゃダメよ。

私は真弥君から信じられないくらいの幸せを貰ってるんだから。
これ以上、何も求めるものはないわ。」


「ありがとう、みっちゃん
これからもっと仕事を頑張って、みっちゃんをもっと幸せに出来るように頑張るよ。」


「真弥君は社会人一年生なんだし、そんなに張り切らなくてもいいんだよ。
今のままで十分。

引越したら、そこで私も働こうと思ってるのよ。
スーパーとか工場のパートで」


「えっ、でも

みっちゃんてバリキャリで社長までやってた人なんでしょ。
もったいないような気がするんだけど」


「そんな過去の事には今は全く興味もないし、戻りたいとも思ってない。
真弥君に尽くしたいの。
だから、その時間を確保出来るだけの時間が必要なのよ」

美智香は目を輝かせて言った。
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