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新境地

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「えーっ!テレビに!?」

和俊は智の家に来るなり、話を聞いて驚きの声を上げた。

「うん。今日ね、テレビ局の人から連絡きて、情報バラエティー番組だとか‥
とにかく執拗に誘われちゃって、断り切れなくてね。」

「俺は賛成だな」

「ホント?」


「前々から思ってたんだけど、トモって自分で思ってるよりはるかにスゴイ人なんだよ

風俗とかAV、食堂で働く事にとやかく言う事はないんだけど、俺としてはもっと違う分野で力を発揮してほしいって、ずっと思ってたんだよ。
だから、パリに誘ったって経緯もあるんだ。

もし、テレビに出て、評判が良かったら次のオファーもあると思うし
軌道に乗っていくようなら、俺、パリには一人で行ってもいいと思ってる。」

「えっ」

「向こうにずっと行かされるわけないし、時期が来たら日本に帰れるし、それまでは単身赴任って感じかな」

「ワタシ、フランスでの生活を楽しみにしてたんだよ」

「俺も楽しみにしてたよ。
でも、トモの凄さを身に染みて知ってる俺としては、その力を世間に見せつけてほしいなって心底思ってるんだ。」

「カズ‥

でもね、ワタシ‥男だった時には勉強する事とか、仕事に対して、多少は自信あったのよ。

それが女性ホルモン打ち出して、去勢したぐらいから、自分でもびっくりするくらい集中力を欠くっていうか、理論立てて物事を考えられなくなったっていう自覚がすごくあって。

あと、ホルモンバランスが乱れてるから鬱とかの情緒不安定な感じもあって、頭が悪くなってるって‥」

「そうかなあ‥俺はそう思わないけどね」

「勿論、そういうマイナス面の事ばかりじゃないんだけど。」

「たとえば?」

「エッチが好きになった事かな。
男時代は義務でしてるって感じだったけど、今はホントに楽しんでるよ。」

「おちんちんは好き?」

「カズの?
大好きだよ」

智はそう言うと、和俊に抱きつき激しいキスをした。

「んんっ」

そして、キスだけで智は甘い吐息を漏らした。

キスを終えると、二人はベッドに倒れ込んだ。

智は和俊の大きくなったペニスを出させると、むしゃぶりつくように咥え込んだ。

髪を掻き分けながら愛おしそうに自分のモノを舐め回す智に、和俊は耐えきれず、すぐに大量の精液を、その口中にぶちまけた。

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