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旧交
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翌日は毎年会っている山村、村瀬、黒田の3人と衝撃の再会を果たした智だったが、予想以上の反応だった。
居酒屋の個室で3人は舐めるように智をじーっと見つめた。
「うわあ、まだ信じらんね」
山村はため息をつき、また智に視線を送り続けた。
「なんであんな一流企業を簡単に辞めようとしてんだよ!
ありえねえって」
村瀬はずれた眼鏡を指で戻しながら、誰もが言うであろうことを言った。
黒田は
「にしても、可愛い」
と心をときめかせた。
「あんまり見ないでよ」
智は顔を赤らめて俯き、ビールを口にした。
そして、和俊にした今に至るまでの説明を
もう一度3人に言って聞かせたのだった。
(明日、また姉ちゃんに説明しなきゃなんないのか
めんどくさいなあ)
智は話をしながら、少しウンザリした気持ちになった。
根掘り葉掘り智に話を聞き出した三人だったが、それでも旧友たちは智を以前と同じように受け入れ、そこにある絆な変わる事はなかった。
ニューハーフとして生きる事を決めてから、昔の人間関係を断ち切らなければならないと思っていた智も、皆の優しさに触れる事が出来て、涙が出るほど嬉しかった。
居酒屋の個室で3人は舐めるように智をじーっと見つめた。
「うわあ、まだ信じらんね」
山村はため息をつき、また智に視線を送り続けた。
「なんであんな一流企業を簡単に辞めようとしてんだよ!
ありえねえって」
村瀬はずれた眼鏡を指で戻しながら、誰もが言うであろうことを言った。
黒田は
「にしても、可愛い」
と心をときめかせた。
「あんまり見ないでよ」
智は顔を赤らめて俯き、ビールを口にした。
そして、和俊にした今に至るまでの説明を
もう一度3人に言って聞かせたのだった。
(明日、また姉ちゃんに説明しなきゃなんないのか
めんどくさいなあ)
智は話をしながら、少しウンザリした気持ちになった。
根掘り葉掘り智に話を聞き出した三人だったが、それでも旧友たちは智を以前と同じように受け入れ、そこにある絆な変わる事はなかった。
ニューハーフとして生きる事を決めてから、昔の人間関係を断ち切らなければならないと思っていた智も、皆の優しさに触れる事が出来て、涙が出るほど嬉しかった。
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