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exclusive defense

walk their own lives

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「未来ちゃん、こっちこっち」

ユウは待ち合わせの場所に訪れた未来を見つけて、手招きした。

ここはいつも二人が女子トークを繰り広げるカフェである。


「何する?
ワタシもまだ何も頼んでないのよ」


「ランチセットにします。」


「そうだね、ワタシもそうするわ。」

二人は同じものを頼むと、珍しくユウの方から話を始めた。


「ちょっとさあ、未来ちゃんに話したい事があってね」


「えっ、ワタシにですか

聞かせてください」


「bigをね、辞めようと思うの。」


「えっ、えっ、ウソ

なんでですか」

ユウのいきなりの引退宣言に未来は大いに動揺した。


「実はね、カレに結婚しようって言われたの。」


「ホントですか!!



おめでとうございます!」



「ありがとう。」



「だからbigを辞めるんですか?」


「うーん
それもあるんだけど…

でも、結婚するのは年末を予定してるから、まだずっと先なのよ。


ワタシね、その間を利用して昼間のお仕事を
してみたいと思ってるの。

別にアルバイトでも何でもいいから。」


「えーっ、そうなんですかあ。

もうお仕事するところは決まってるんですか?」


「ううん。

これからよ、これから。
バイトの求人サイトでもみようかな。」   



「あ、ユウさん

ワタシ、一つ心当たりがあるんですけど。」


「えっ、何の心当たり?」


「ユウさんて、ラーメン屋さんのアルバイトって、してみる気あります?」


「ラーメン屋さん?

別に雇ってくれるなら…
でも、難しそうだし、長期のバイトじゃないから、どうなんだろう
そんな都合よく雇ってくれる店あるのかしら。」


「あります、あります

薫さんのお店」


「えっ、薫さん?


薫さんて、bigにいた先輩の?」


「そうなんです。」


「薫さんとは少し前に会ったし、今旦那さんとラーメン屋をしてる事は知ってるわ。

でも、なんで未来ちゃんが薫さんの事を知ってるの?」


「最近知り合ったんです。

西区の空手道場で。

ワタシ、優磨に何かあったらいけないから、また体を鍛え直そうと空手道場に通ってるんですけど、薫さんもそういう理由で通ってるらしくて。

初めてお会いした時にお話をさせてもらったんですけど、すごくいい人で、美人で…すぐに仲良しになりました。」


「へえ、そうなんやね。
世の中も狭いもんやわ。」


ユウはそう言って笑った。


「ユウさん、その薫さんの店で働いてみるのはどうですか?」


「薫さんの店…

人を雇わなきゃならないくらい忙しいのかな。」


「じゃなくて、薫さんがみっちり空手の練習をしたいらしくて…
しばらく店を休みたいって」


「えっ、なんで?

薫さん、たしかめっちゃ強いはずよ。」


「それが…」


未来は少し表情を曇らせた。
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