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road to lord
決意と想い
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優磨と一緒に朝を迎えた未来は、甘えた表情を浮かべ、長い時間密着していたが、さすがにダラダラすごすのももったいないと、昼前にようやく起きた。
「ねえ、優磨」
「ん?」
「優磨のお仕事って、具体的にどういうの?」
「うーん…
そうだなあ。
ヤクザには変わりないんだけど、昔ながらの暴力団のスタイルでは、この現代日本では生きてけないんだよ。
だから、俺が引き継いだときも既に様変わりしてたんだけど、今はもっと普通の会社と変わらない感じになってる。」
「へえ」
「会社や店舗をいくつも経営し、鷹村先生の法律事務所も実のところウチの経営だ。
とはいえ、垂水組っていうのは日本最大の広域暴力団で、全国各地に傘下団体が存在する。
特に神戸発祥だから、関西には傘下の団体も多くて、これを統制するのが大変なんだ。」
「ワタシと友達が絡まれた人達の事ね。」
「ああ。
正直、困ってんだよアイツらには。
警察にも目をつけられるし、世論を敵に回すわで。
でも、未来と出会うきっかけを作ってくれたことだけは、アイツらに感謝してるよ。」
「そうだね。
あの人達弱かったし」
未来はそう言うと、声を出して笑った。
「いやいや、未来が強すぎるんだろ。
相手はヤクザ三人だぜ」
「その割にはスキだらけだったけど。」
「今度何かあったら、未来に助けてもらわなきゃな。」
「任せといて。
自分が女じゃない事には引け目を感じてるけど、そういう部分ではニューハーフで良かったなって思ってんのよ。」
「ああ、最強で最高の女だよ、未来は。」
「でもさあ、最近何もしてないし、女ホルと去勢してからは筋力体力共に落ちちゃって…
ちょっとトレーニングしないとヤバイかも。」
「へえ、そうなるんだ」
「うん。
精神的にもすごく脆くなったって思うしね。」
「まあ、それくらいで丁度いいよ。
じゃないと、強すぎるって」
優磨は未来の頭を触って言った。
「優磨、愛してる…」
「うん。俺も愛してるよ」
二人は抱きしめ合い、そして熱く長いキスをした。
キスをしているとき、未来のお腹が鳴った。
「ヤダ…恥ずかし…」
慌てた様子で顔を真っ赤にする未来に、優磨は
「もう昼近くだし、どっかに食いに行くか」
と、言った。
「そうだね。
その代わり晩はワタシ、頑張って作るから。」
「ああ、期待してるよ。
昼は何が食べたい?」
「えっと、何がいいかなあ。
優磨は」
「俺は何でもいいよ。
未来が決めてよ」
「うーん…そう言われると難しい
じゃあ…
ハンバーグ」
「何だ、ハンバーグか
未来もまだまだ子供だな」
「えーっ、ハンバーグってそんな扱いなの。
子供も大人もみんな好きだと思ってた。」
「いや、そうかもな。
俺もアメリカ帰りだし、イヤほどハンバーガーは食ってきたし。
よし、ハンバーグ食いに行こう。」
二人は身支度を整えて外出した。
「ねえ、優磨」
「ん?」
「優磨のお仕事って、具体的にどういうの?」
「うーん…
そうだなあ。
ヤクザには変わりないんだけど、昔ながらの暴力団のスタイルでは、この現代日本では生きてけないんだよ。
だから、俺が引き継いだときも既に様変わりしてたんだけど、今はもっと普通の会社と変わらない感じになってる。」
「へえ」
「会社や店舗をいくつも経営し、鷹村先生の法律事務所も実のところウチの経営だ。
とはいえ、垂水組っていうのは日本最大の広域暴力団で、全国各地に傘下団体が存在する。
特に神戸発祥だから、関西には傘下の団体も多くて、これを統制するのが大変なんだ。」
「ワタシと友達が絡まれた人達の事ね。」
「ああ。
正直、困ってんだよアイツらには。
警察にも目をつけられるし、世論を敵に回すわで。
でも、未来と出会うきっかけを作ってくれたことだけは、アイツらに感謝してるよ。」
「そうだね。
あの人達弱かったし」
未来はそう言うと、声を出して笑った。
「いやいや、未来が強すぎるんだろ。
相手はヤクザ三人だぜ」
「その割にはスキだらけだったけど。」
「今度何かあったら、未来に助けてもらわなきゃな。」
「任せといて。
自分が女じゃない事には引け目を感じてるけど、そういう部分ではニューハーフで良かったなって思ってんのよ。」
「ああ、最強で最高の女だよ、未来は。」
「でもさあ、最近何もしてないし、女ホルと去勢してからは筋力体力共に落ちちゃって…
ちょっとトレーニングしないとヤバイかも。」
「へえ、そうなるんだ」
「うん。
精神的にもすごく脆くなったって思うしね。」
「まあ、それくらいで丁度いいよ。
じゃないと、強すぎるって」
優磨は未来の頭を触って言った。
「優磨、愛してる…」
「うん。俺も愛してるよ」
二人は抱きしめ合い、そして熱く長いキスをした。
キスをしているとき、未来のお腹が鳴った。
「ヤダ…恥ずかし…」
慌てた様子で顔を真っ赤にする未来に、優磨は
「もう昼近くだし、どっかに食いに行くか」
と、言った。
「そうだね。
その代わり晩はワタシ、頑張って作るから。」
「ああ、期待してるよ。
昼は何が食べたい?」
「えっと、何がいいかなあ。
優磨は」
「俺は何でもいいよ。
未来が決めてよ」
「うーん…そう言われると難しい
じゃあ…
ハンバーグ」
「何だ、ハンバーグか
未来もまだまだ子供だな」
「えーっ、ハンバーグってそんな扱いなの。
子供も大人もみんな好きだと思ってた。」
「いや、そうかもな。
俺もアメリカ帰りだし、イヤほどハンバーガーは食ってきたし。
よし、ハンバーグ食いに行こう。」
二人は身支度を整えて外出した。
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