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大阪抗争編
血流
しおりを挟む多村に激しく求められた亮輔は
そんな気分ではなかったにもかかわらず
幾重にも迫り来る快感の波に襲われ、大きな喘ぎ声を出した。
多村が果てた後すぐ、亮輔も頂点に達し、二人共グッタリとなった。
「亮輔、やっぱりお前の体は最高だよ。やる度にイクのが早くなっちまってるぜ。」
自分の胸の上で甘えるように顔をうずめる亮輔の髪を優しく撫でながら、多村は少しだけ笑った。
「それなのに、私を使って綾香をおびき出そうとしてるのね。ホントにひどい人…」
「それとこれとは別だよ。とにかく、俺はやると決めた事はやるんだよ。」
多村のあまりにも強固な言い方に、亮輔はそれ以上言うのをやめて話題を変えた。
「ねえ、あなた…」
「なんだ?」
「そろそろ女になりたいの…」
「何言ってるんだ?
お前はどこから見ても可愛い女だよ。」
「いいえ。下にまだこれが付いてるもの。」
亮輔は自分の小さなペニスを指差して言った。
「取りたいのか?」
「今日、沢木の連中に拉致されて、服を剥ぎ取られて笑われたのよ。
これを見られながらね… すごく屈辱的だったわ。」
「フッ… それを取っても女になれるわけではないだろう?
あくまでも表面的に取り繕ってるだけだ。
俺は、お前の顔、乳房、お尻、声、どれも女として完璧でありながら、恥ずかしげに付いてるペニスが愛しくて仕方ないんだよ。また興奮してきたぜ…」
多村は亮輔の乳首をつまみ上げ、唇を重ね合わせた。
多村の舌が亮輔の舌に絡みつき、お互いの呼吸音を乱れさせた。
亮輔は多村にうまくあしらわれた事を不満に思いながらも、目の前にある快感には勝てずに、ただ甘んじて受け入れるのみであった。
「最高だよ…亮輔、綾香とやったときよりはるかに気持ちいいぞ!」
「私としてるときに、他の女の名前を出さないで… いじわるな人…」
亮輔は嫉妬の色を顔に滲ませながら、多村の唇にもう一度深く吸いついた。
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