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ホルモン注射自体はいつも打っていたものと変わらず、亮輔はお尻に注射を2アンプル打ってもらい、支払いを済ませて病院を出た。
「さて、帰るか…」
独り言を呟いて歩き出す亮輔に
「すいません…」
と背後から声がかけられた。
「?」
振り返ると、同じように病院から出てきたと思われる茶髪で派手な化粧の若い妊婦が立っていた。
「あの… さっき松山亮輔さんて呼ばれて診察室に入って行きましたよね?」
その茶髪の妊婦は恐る恐るではあるが亮輔にズバリと聞いてきた。
亮輔はドキッとしてその妊婦の顔を見た。
どこかで見たことがある顔…
いや、よく知っている顔が目の前にいる。
「香織… 香織か?」
「うん。
まさかと思ったけど… 亮輔… なんだよね?」
「ああ、一応な… でも、よく俺だってわかったな…」
「ううん。まるっきり女の人だし、全然自信無かったんだけど、その歩き方でね…」
「あ、そうか… 油断するとらすぐにがに股になるからなあ俺。」
亮輔は頭を掻いて笑った。
「立ち話もなんだし… 亮輔、時間ある?」
「ああ、めっちゃヒマだよ。」
二人は近くのファミレスに入っていった。
「… そうだったんだ… それで性転換されちゃったんだ…」
亮輔が何故女になってしまったかを聞いた香織は、神妙な面持ちで亮輔を見た。
「まあ、こうなったら仕方ねーよ。」
諦めたかのような口調で言うと、亮輔は肩肘をついて水を一口飲んだ。
「あのとき、私をフッてこの町から出て行ったから、こんなことになったんだよ。
天罰だよ」
「何言ってんだよ! お前妊娠してるじゃんかよ。 幸せなんだろうが!」
「うーん… まあ、そうなのかな… ところでさあ、この子の父親誰だかわかる?」
香織は意味深な言い方をして笑った。
「な、何だよ!? 俺の知ってるヤツなのかよ…」
「アキラよ… アキラ。」
「えっ… アキラって、あの瀬尾 晃かよ!?」
「そうよ。あんたといつもつるんでた晃よ。」
「そうなんか!」
亮輔は驚きの目で香織のお腹を見つめた。
「さて、帰るか…」
独り言を呟いて歩き出す亮輔に
「すいません…」
と背後から声がかけられた。
「?」
振り返ると、同じように病院から出てきたと思われる茶髪で派手な化粧の若い妊婦が立っていた。
「あの… さっき松山亮輔さんて呼ばれて診察室に入って行きましたよね?」
その茶髪の妊婦は恐る恐るではあるが亮輔にズバリと聞いてきた。
亮輔はドキッとしてその妊婦の顔を見た。
どこかで見たことがある顔…
いや、よく知っている顔が目の前にいる。
「香織… 香織か?」
「うん。
まさかと思ったけど… 亮輔… なんだよね?」
「ああ、一応な… でも、よく俺だってわかったな…」
「ううん。まるっきり女の人だし、全然自信無かったんだけど、その歩き方でね…」
「あ、そうか… 油断するとらすぐにがに股になるからなあ俺。」
亮輔は頭を掻いて笑った。
「立ち話もなんだし… 亮輔、時間ある?」
「ああ、めっちゃヒマだよ。」
二人は近くのファミレスに入っていった。
「… そうだったんだ… それで性転換されちゃったんだ…」
亮輔が何故女になってしまったかを聞いた香織は、神妙な面持ちで亮輔を見た。
「まあ、こうなったら仕方ねーよ。」
諦めたかのような口調で言うと、亮輔は肩肘をついて水を一口飲んだ。
「あのとき、私をフッてこの町から出て行ったから、こんなことになったんだよ。
天罰だよ」
「何言ってんだよ! お前妊娠してるじゃんかよ。 幸せなんだろうが!」
「うーん… まあ、そうなのかな… ところでさあ、この子の父親誰だかわかる?」
香織は意味深な言い方をして笑った。
「な、何だよ!? 俺の知ってるヤツなのかよ…」
「アキラよ… アキラ。」
「えっ… アキラって、あの瀬尾 晃かよ!?」
「そうよ。あんたといつもつるんでた晃よ。」
「そうなんか!」
亮輔は驚きの目で香織のお腹を見つめた。
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