【R18】今夜、私は義父に抱かれる

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一章 初夜

11 呪縛

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 とん、とん、とん、とん、とん、とん──。

「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」

 打ち付ける力は激しくはない。
 だが、何の支えもない頼りない状態で突き上げられる衝撃に言葉を失い。
 揺すられる手のままになるしかない不安に、ひりひりと炙られ。
 甘い快感にまとわりつく危うい香りが、女の官能をカリカリと掻きむしる。

 とんっ、とんっ、とんっ、とんっ、とんっ、とんっっ──。

 不安定な身体を繰り返し支柱ごと突き上げられて、いいように弾まされている。
 浮いた腰が落ちてきたところを、下で待ち受けている火柱に貫かれ、突き上げられる。
 ただ撃ちつけられる何倍もの衝撃が、背骨から脳天まで、繰り返し突き抜けた。

「あっ!やっ!早い、あ、あ、あ、やっ!むりっ!」

 ふ、と揺れが大きくなった。
 男の片手が腰を離れたのだ。

「えっ」

 あ、と身がすくむ。

 ぐらりと揺れた上体を、男のその手が捕まえた。

「ひゃあんっ」

 高い嬌声が上がったのは、男の手がはりのある豊かな胸を鷲掴みにしたからだ。

 ゆさ、ゆさ、ゆさ。と。
 目の前で揺れていた乳房の誘惑は途方もなく、男がそこに手を伸ばしたのは当然の帰結だった。
 掌中におさめてやわやわと揉み、勃ち上がった朱鷺色の突起の形をなぞり、指で弾いて、爪先でかりりとからかう。
 いったいそれは、揺れる身体を支えているのか、なんなのか。

 そうしながら、撃ちつける腰の動きは止まらない。

 たんっ、たんっ、たんっ、たんっ、たんっ、たんっっ──。

「あああっ!ああっ!あっ!もう、あっあっあっ」

 振りかぶる眦から、涙が飛び散ってきらめく。

「ああ、手が足りん。そっちの続きは自分でやれ」

「?」

「両手を、胸に」

 と、自分の乳房を持ち上げさせられた。
 さっきの蛮行がありありと思い出されて、妻の手がびくりと跳ねる。

 凄艶に笑む上唇を、見せつけるように朱い舌が這いずる。
 その舌で舐められた身体のあちこちが、ぬめる舌の感触をいっせいに思い出した。

 きゅうん……。

 締め付けられて、男の杭も凶暴さを増す。
 は、と熱い息をこぼして笑う、その掠れ声が、また女を濡らす。

「やはり、少し惜しいな」

「そのまま」と、開いたそのままの形で、両手にとらえた乳房の頂点を狙う。

 ぢゅうぅっ……。

「ああんっ」

 ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅうぅぅっ……。

「あっ!あっ!いやぁ……」

 吸い方がひどく淡い。蕾の周囲をすっぽりと口に閉じ込めた、唇も舌も触れそうで触れないまま、ぢゅっ、ぢゅっ、と繰り返し吸う。

 もどかしさに腰が揺れた。

「ひぁっ、あっ! ああああんんっ!」

 吸って舐めて転がして、口淫を楽しむ義父の視線は、悶える若妻の顔から離れない。

「自分で、指で捏ねてみろ」

「……!」

 むり、と首を振るのを許すほど甘い男ではない。

「私がした通りにすればよい。まず、指先をのせてみろ」

 震えながら、おそるおそる己の指を近づける。

「さあ」

 声に突かれるように、尖端に触れる。

「きゃぁっ」

 自分で触れて、びくんと跳ねる、あまりに無垢な反応に、怒張はすかさず滾った。

「ひあ」

「集中だ」

「あ」

 再びおずおずと指を近づけ、ペタリとつけて、今度はむずむずと沸き上がる性感になんとか耐える。

「ん、それでいい。続けて」

 こんな姿を、じっと見られている。
 そう思うと、羞ずかしさに身の内に熱が弾けて、顔が熱い。

「見られると感じる?」

「あ……」

 否定しても意味はない。
 きゅんと締め付けた身体が、訊かれるより前に白状してしまっているのだから。

「や……」

 これ以上は無理だ。
 首を振って目で訴える。

 が、無論、聞き入れられるはずがなかった。
 表情を変えない義父の顔は、怖いほどに美しい。

「できないとは言わせぬ」

 長い逡巡の末に、とうとう観念した若妻の手が、己の蕾を慰めはじめる。
 された通りに、なぞり、撫で、押し、またなぞる。

「つまんでみろ」

 震える手で、言われた通りに指を使う。

「転がす、捏ねる、押し込む、弾く、引っ掻く……」

 言葉で動く操り人形のように、娘の指は、動き続けた。

 声に支配され、熱っぽい視線に舐められ、己の指に虐められて、凝った実はみるみる熟れてゆく。

「あん、あん、ああ、いやっ、あんっ!」

「その指は私の指だ。お前がいやがっても、泣いてもイっても、止まらない」

 自分の意志を離れて、小さな朱い実を淫らに嬲る白い指先。
 執拗に快感を塗り重ねていく。
 自らを苛み、慰め、悦ばせるために。

「あっ、もう、もう、あっ!」

「その調子だ。続けて」

 おのずと揺れていた腰を空いた手でつかみ、律動を再開する。

「いい子だ」

 たんっ、たんっ、たんっ、たんっ、たんっ、たんっっ──。

「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」

 男が手を大きく広げた。
 腰を支えたまま、親指を伸ばす。

 長い親指が、抽挿を受け入れつづけている部分のすぐ上まで辿り着いた。
 くぱ…と、静かにまくると、可愛い芽芯が顔を出した。

 初めての手淫に呪縛されている女は、男のたくらみに気づかない。
 最も敏感な女の極点が狙われているとは思いもしない。
 その、まったく無防備だったところへ──。

 かりりっ。

 すでに中も奥も胸も嵐の渦中にいるなかで、その衝撃は大きすぎた。

「──────ッッ!!!」

 ぴしゃんっ。
 果てるばかりか、蜜の涙を奥から弾けさせて。
 その余韻のまま、太い楔にひくひくとまとわりつく。
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