追放聖女。自由気ままに生きていく ~聖魔法?そんなの知らないのです!~

夕姫

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第4章 聖女。本の知識でダンジョン攻略するのです! 

9. 中級冒険者ダンジョン

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9. 中級冒険者ダンジョン



 無事シェルタバード島のハーツスターの街を拠点にできた私たちは初めてのダンジョン攻略に成功したのです。初級冒険者ダンジョンなのであまりいいアイテムや鉱石などは手に入らなかったのですけど。それでも嬉しいことなのです!私たちはこの前の反省をいかして次のダンジョンを決めるために宿屋で話あっているのです。

 実はこの島にはギルドはあるのですが、依頼はダンジョンの中の魔物討伐、攻略やらアイテム収集依頼が多いので、だからロゼッタ様もフィオナもやることがないのです。そうダンジョン攻略くらいしか。

「次こそ財宝や武器を手にいれたいのです!できれば宝石や装飾品も!」

「アリーゼ。そんなものがあるダンジョンは罠や強い魔物もおる。無理してもしかたないじゃろ?」

 確かにそうなのですけど……でも何かしたいのです!せっかく未開の土地やダンジョンがこんなにあるのです。もったいないのです。でもどうすればいいんでしょうか?うーんと悩んでいると私の頭にある案が浮かびました。こういう時こそ「世界書庫」なのです!

 私は意識を深いところまで潜る。そして目的の本を見つけページをめくる。

【中級ダンジョン攻略指南】
 1.まず仲間は5人以上は必須。
 2.次にダンジョンの種類を確認する。
 3.10階層以下なら大量の回復アイテムか聖女の聖魔法が必須。
 4.タンク役がいると安定する。
 5.地図が読める人物が必要。
 6.戦闘狂(特に獣人族)は注意すること。
 7.パーティーメンバーの仲が悪い場合最悪全滅の可能性あり。

 ふむふむ。それなら1つずつ確認していくのです。

 1.まず仲間は5人以上は必須。
 これは問題ないのです。まぁミルディは魔法鍛冶師なので戦えはしないのですけど、人数はクリアなのです。

 2.次にダンジョンの種類を確認する。
 ここはちょっとわからないですね……私もダンジョンについてまだそこまで詳しくはありませんし。ここはとりあえず保留です。

 3.10階層くらいの長さのダンジョンだと大量の回復アイテムか聖女の聖魔法が必須。
 これも問題なしなのです。ミルディと私が大量に回復アイテムを持てば済む話なのです。聖魔法?そんなの知らないのです!

 4.タンク役がいると安定する。
 うーん……タンク役がいないのです……まぁそこは私がタンクになればいいのですね!私はただの聖女なのです。問題ないのです!

 5.地図が読める人物が必要。
 10階層のマップは難しいと思うのですよね。一応ソフィアの風魔法でなんとかなりそうではあるのです。

 6.戦闘狂は注意すること。
 これは……ロゼッタ様のことなのですかね?私は断じて違うのです!私は純粋にダンジョン攻略を楽しむだけなのです。

 7.パーティーメンバーの仲が悪い場合最悪全滅の可能性あり。
 ……ここはかなり重要だと思うのです。やっぱりみんな仲良くが一番なのです。それに仲違いが原因で死ぬなんて嫌なのです。私はみんなとずっと一緒にいたいのです!

 なんかほとんど大丈夫なような気がするのです!さすが世界書庫なのです。

「おーいアリーゼ!また潜ってる?」

「あ。ごめんなのです。確認した結果、中級ダンジョンに挑戦しても問題ないのです!」

「えぇ……本当に大丈夫だよね?」

「問題ないのです!本に書いてあったのです!」

 ミルディは少し疑っているのです。失礼なのです。こう見えてもちゃんと考えたのです!ちなみに上級以上のダンジョンはまだ未発見の場所もあるため攻略されていない場所も多いのです。だからまだまだ未知数なのですよ。早くそこにいけるようになりたいのです!

 翌日。私たちは初級冒険者用の中級ダンジョンへやってきました。ここもあまり難易度は高くないようです。これなら安心して攻略できるのです!そして早速ダンジョンに入った私たちはとりあえずソフィアの風魔法で地図をマッピングすることにするのです。

「ソフィア頼むぞ」

「お任せを師匠。風魔法ウィンド・ナビゲーション!」

「お主の師匠になった覚えはないのじゃがな……」

 そしてしばらくするとかなり正確にマッピングされた地図ができあがったのです!すごいのです!これで迷うことはなさそうなのです!地図スキルはダンジョン探索においてなくてはならないものらしいのです。

 そんなわけで私たちは順調に進んでいったのです。途中ゴブリンやコボルトなどに遭遇したものの特に苦戦することなく倒していく。まぁ私はほとんど何もしていないのですけどね。

 道中いろんな宝箱を発見したり鉱石を見つけたりしたのですが、どれも大したものは入っていなかったのです。残念なのです。

「ん?あそこの扉がこのダンジョンの最後の部屋かな?」

「うむ。ここまで苦戦せずによく来れたが、おそらくあの扉の向こうには凶暴な魔物がおるじゃろ。ダンジョンの主じゃな。」

 やはりいるのですか……今までの魔物とは比べ物にならないほど強い相手なんでしょうけど…… それでもやるしかないのです!

 私たちが最後の部屋の前の扉にたどり着くと案の定ボス部屋のようなのです。

 そしてその奥から明らかに他の魔物とは違う存在が近づいてくる音が聞こえるのです。その姿はまさに虎。体長5メートルは軽く越えているだろう巨体に加え全身が黒い毛で覆われているのです。目は血走りよだれをダラダラ垂らしているのです。間違いなく狂暴種と呼ばれる類のものなのです。本に書いてあったのです。

「うわぁ……これはヤバそうだね。ボクの魔法剣通用するかな……」

「ミルディ。例の魔法石を貸すのじゃ。一発かましてやるのじゃ!」

 ロゼッタ様はミルディから魔法石を受け取り魔力を込めようとするがその魔物は素早くロゼッタ様に襲いかかる!速いのです!?そして、その速さで動いたその魔物は爪を立てながらロゼッタ様に襲い掛かるのです!

 しかしそこにフィオナが立ちふさがり、その一撃を受け止めガキンッと金属同士がぶつかったかのような鈍い音を響かせる。

「大丈夫!?師匠!?」

「おお助かったぞフィオナ」

 そのままロゼッタ様の前に出たフィオナは受け止めた魔物の腕を振り払うように弾き飛ばす。その隙にロゼッタ様は魔法石に魔力を込めていく。

 魔法が発動する前にまた飛びかかる魔物。今度はロゼッタ様とソフィアが同時に魔法の詠唱にはいるのです。

 魔法が完成すると同時に放たれた風の刃はその魔物を切り刻んでいき、さらに追撃するように爆発を起こし魔物の体を焼き尽くすことができたのです。すごいのです!あっという間なのですね!

 ……また、私だけなにもしてないのです。
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