追放聖女。自由気ままに生きていく ~聖魔法?そんなの知らないのです!~

夕姫

文字の大きさ
65 / 158
第3章 聖女。魔法と鉱山に挑むのです!

2. 情報を集めるのです

しおりを挟む
2. 情報を集めるのです




 魔法都市ルナノワールにたどり着き、私たちは希少価値の高い鉱石「ミスリル」を発掘するためのツルハシを簡単に手に入れたのです!そして宿屋の部屋も空いていて、こんなにとんとん事が運ぶなんてなんか大聖女ディアナ様のお導きを感じるのですね!普段から良い行いをしているからなのですかね?とか思ってみたりするのです。

 とりあえず私たちは「ミスリル」を発掘をするため、鉱山に入る準備で買い物に出かけることになったのです。私はミルディと共に今、魔法都市の大通りを歩いているのです。

「う~ん。すれ違う人みんなやっぱりローブを着てる。魔法士なんだろうね……あたしも戦えるくらい魔法が使えたらなぁ……」

「ミルディは魔法使えるのです。第0等級の生活魔法が」

「いやそれじゃ戦えないじゃん……あたしのはせいぜいランプに火をつけたりとか、鉄を冷やす水を出したりとかしかできないし……」

「……私は何もできないのです。「聖痕」が消えたのです」

「あっごめん。そう……だよね。あたし考えなしに話しちゃった。アリーゼごめんね」

 ミルディが謝ってくるです。でも別に気にしてないのですよ?むしろミルディと仲良くなれて嬉しいのです。それに私にはこの「世界書庫」の力があるのです。だから大丈夫なのですし、聖魔法は知らないのです!

 そんなことを話しながら私たちがたどり着いた場所は酒場なのです。情報を集めるとしたらやっぱりここなのです!本に書いてあったのです。まずは鉱山の情報がほしいのです。そんな時ミルディが心配をしてくるのです。

「あのさアリーゼ?いきなり酔っ払いとかに絡まれたりしないかな?あたしこういう場所入ったことないからさ……」

「怖がっちゃって、ミルディは女の子なのですね?大丈夫なのです!何事も経験なのです!私も入ったことないのです!」

「私は女だよ。それにそれ大丈夫って言わな……ちょっとアリーゼ!?」

 私はミルディの忠告を無視して酒場の中に入ると昼間っから酒を飲んでいる人たちがいるみたいなのです。まあ今はお昼過ぎで朝から飲んだくれている人はさすがにいないと思うので、多分夜通し飲んでいた人達だと思うのです。

 そして、まるで本の物語のように……フラグと呼ばれるものを回収したのか、私とミルディは酒場に入った瞬間にすぐに酔っぱらいたちに絡まれたのです。

「おう嬢ちゃんたちぃ~ここは子供がくるようなところじゃないぞぉ~」

「そうだそうだぁ~嬢ちゃんたちはどこかに行って遊んでろよぉ~それともオレたちと大人の遊びでもするかぁ?げはは」

「そりゃいいな~見てみたらそこの銀髪のお嬢ちゃんいいもん持ってるし、赤い髪の嬢ちゃんも可愛いがってやるぜぇ~」

 下品な笑い声を上げる男達に囲まれて怖くなったのか私の服を掴む力が強くなるミルディ。こういう野蛮で下品な男どもは説教が必要なのです。私は行動にうつすのです。目を瞑り意識が深いところまで潜る。そしてお目当ての本を見つけ、ページをめくる。

【酔っ払いを完膚なきまでに黙らせる方法】
 1.テーブルなどを蹴飛ばす(女性はパンツが見えないように)
 2.周りにいる人を巻き込むように挑発する(一気に)
 3.相手を怒らせる言葉を言う(何でもいいです)
 4.相手がキレたところで相手に攻撃を加え気絶させましょう (顎が効果的です。)

 ふむふむ。なるほどなのです。それなら一気に行くのです!

「全く大の大人が情けないのですよ?女の子2人相手に?」

「ああ?なんだと?」

「聞こえなかったのですか?」

 私はそう言って近くにあったテーブルを蹴り飛ばしてひっくり返したのです。そしてその音を聞いて慌てる周りの男たちに向かって言い放ったのです。

「喧嘩を売るなら相手をよく見てから売るべきなのです!特にあなた方みたいなダメな大人は!」

 私がそういうとその酔っ払い三人組は顔を真っ赤にして殴りかかってきたのです。

 しかし私はその拳を受け流し、持っていたロッドで顎にカウンターを叩き込んだのです。そしてそのまま三人は倒れ込んでしまいました。酔っ払っているのが悪いのです!

 するとその様子を見ていた他のお客さんたちが拍手をして私を讃えてくれたのです。そしてそれを見た他のお客さんたちも一斉に私に対してエールを送ってくれたのです。そんな様子を見ていたミルディはポカンとした表情を浮かべながら固まっていました。

 とりあえず情報収集をしたかったのでそのまま酒場のマスターに鉱山のことを聞くと、どうやら最近魔物が山に住み着いて鉱石が更に取れなくなっているそうなのです。

 これは困ったのです。私たちは鉱石を取りに来たのにこれでは採掘ができないのです。一応魔物を討伐すれば鉱石が取れるらしいのですが、数が数だけになかなか難しいとのことなのです。

「うーん……それじゃどうしようか……?」

「とりあえず宿屋に戻ってロゼッタ様とフィオナを待ってみるのです」

「そうだね……そうしよっか」

 私たちはそう決めると酒場を出て宿屋に戻ったのです。そして部屋に戻るとそこにはすでにロゼッタ様とフィオナがいたのです。

「む。ずいぶん早かったの?」

「そうだね。まだ1時間くらいしかたっていないけど……何かあったの?」

 私は酒場であったことを話すと二人はとても驚いた様子だったのです。

「なるほど。魔物とはのぉ……どうしたもんか……」

「でも魔物を倒せば鉱石が手に入るんだよね?それなら師匠の魔法やボクの魔法剣でなんとかならないかな?」

「いや……それはどうじゃろうな。ワシとフィオナの魔法で何とかなるような魔物の数ではないのじゃろ?」

 確かに数が数と言っていたのです。たかが2人なんて厳しすぎると思うのです。するとミルディがある提案をしてくるのです。

「それならギルドに依頼をするのはどうかな?あたし達だけじゃ厳しいならギルドの依頼として出せば冒険者達が何とかしてくれそうじゃない?」

「でも報酬はどうするの?あまり少ない額じゃ誰も動いてくれないよねきっと……ボクならそう思うし」

「そう言われるとフィオナの言う通りかも……はぁ何かいい方法ないかなぁ?」

 ミルディがため息をつくとロゼッタ様はあることを思いついたようなのです。

「……なら。直接マジカリア城へ行くしかあるまい。あまり気は進まんがの……」

「え!?︎お城に行くのです!?」

「うむ。この国の賢者に会いにいく。あやつなら鉱山の件を何とかしてくれるかもしれんしな……それに……色々都合が良さそうだしの……」

 賢者?あやつ?ロゼッタ様は何か策があるのでしょうか?でもお城に行けば鉱石も取れるようになるかもしれないのなら行くのです!こうして私たちは次の目的地をマジカリア城に決めたのでした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから―― ※ 他サイトでも投稿中

【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜

ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。 しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。 生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。 それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。 幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。 「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」 初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。 そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。 これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。 これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。 ☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」  リーリエは喜んだ。 「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」  もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

だから聖女はいなくなった

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」 レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。 彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。 だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。 キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。 ※7万字程度の中編です。

処理中です...