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本編

-62- 挿入***

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「!?ちょ、何やって……、あ、嘘、待っ、オリバー……そん、なとこ舐めんなっ!」

風呂場で浄化はした、洗いもした、更に重ね掛けで浄化をした。
けど、尻穴舐めるなんて聞いてないし、そんなんされたこともない。
第一ナイトポーションがあるじゃねえか。
舐める意味が分からないし、そんなん必要ないだろうが!
ちゅ、と音がして、キスから離れるように尻穴から唇が離れたのが分かった。

「このほうが、繋がりやすいはずですよ。私の魔力を含む体液を少しだけ先に送り込んだ方が。
ああ、ほら、もう繋がり始めましたか……あなたのここから甘い蜜が出てきました。
甘い苺の良い香りがします」
「あっ!馬鹿、匂いを嗅ぐなっ……あっ!」

尻穴のすぐそばで喋られるのもあれだが、舐めるだけでなくすんすん匂いを嗅いでくる。
舐められるのもあれだが、匂いを嗅がれるのも羞恥心が酷い。
尻のふくらみを舐められたり噛まれたことならあるが、尻穴を舐めたり匂いを嗅いできた奴はいなかった。
尻を高くして、足を押っ広げて尻の穴を舐められながら喘ぐなんて、どっかのマニアックなゲイ動画と変わんねえじゃねえか。

繋がりやすいっていうのが、最初は入れやすいってことかと思ったが、繋がり始めたって言われてから違うと思った。
相変わらず説明が下手なのはこんな時でもか。
産道が繋がりやすいってことだろう。
尻穴から蜜が出てきたってんなら、産道が繋がったってことだ。
原理がわからないが、体の仕組みがどうなってるんだか、なんて今聞くことじゃない。
産道と繋がって子供が産める身体になった、少なくとも今は、この事実以外いらない。
それに、それ以上の情報が出ているとも限らない。

「少しずつ広げていきますね。痛かったら言ってください。
随分柔らかく感じますが……」

ナイトポーションのふんわりとした良い花の香りが鼻腔を擽り、つぷりと一本の指が埋められた。
オリバーが、怪訝そうに呟いてきた。
なんか機嫌悪そうだ、なんで。

「だって、今日、最後までするっていうから…洗う時、風呂場で解した」
「ああ、なるほど。
そうでしたか…でも、次からそんなことしなくていいですからね、全部私に任せてください。
アサヒが気になるなら、浄化だけしてもらえればいいです。
私には、浄化も必要と感じませんが」

全部オリバーに?
そんなこと言ってくれるやつもはじめてだ。
『やっぱり面倒だな、女と違って濡れないし』
そう言われたのが最初で、それからは自分で出来るだけ解した。
大体は風呂場で洗った後にローションで解したし、相手の扱きながら解すこともあった。
大抵の奴が指を一本入れて、すぐに二本目を入れて中で具合を確かめられて、こんだけ解れてれば十分だと思われて、ゴムを装着して挿入だ。
面倒だ、なんて絶対思われたくない、そう思った。
出来れば少し濡れるくらいまで解したかった。
けど、やっぱり濡れはしなかった。
時間をかけられなかったし、かけるのも嫌だった。
だから、ボディソープで洗うと同時、多少解れたところで洗い流して終わりにしたのだ。

「ん……、面倒じゃ、ねえの?そん、な……」
「面倒なわけないでしょう?私と繋がるために少しずつ解れて開いてくれる過程も、私には嬉しいですよ」

指が増やされて、くちゅくちゅと卑猥な音が響く。
かき混ぜられて、広げられて、弱いところを指の腹で撫でられる。

「んっ……」
「アサヒはここが好きですよね……それと、ここも」
「ああっ!」

初日の失禁のあれこれで、オリバーは確実に俺の弱いところを捉えていた。
さっきあれだけどっぷりと吐出したのに、ちんこが少しだけ擡げてくる。

「しっかり産道が開いたと思いますが……入れても?」
「聞くなよ……、ん、早く来い」

そんなこと聞かずに、もう突っ込んで欲しい。
さっきから、ずっと早く入れろって思っていたくらいだ。
がくがくと頷いて答える。
理性も飛んでいないうちから、入れて、なんて可愛く言えねーもんだから、ぶっきらぼうになってしまった。

オリバーは楽しそうに笑って指を抜き、俺の腰を支えるように熱くそそり立ったちんこを尻穴にぴたりと押し付けてきた。
いよいよだ。
それだけで、期待感にあふれ、高揚する。

「痛かったら言ってください」
「あっ!」

入り口が押し広げられて、オリバーの熱くて立派な先端を飲み込む。
ゆっくりと埋め込まれるように進んでくる熱くて硬い肉棒が、俺の内壁を擦り上げる。
痛くなはい。
だが、今までにない圧迫感がある。
力の抜き方は知っている、どうやったら楽になるのか。
けど、なんだ?なんか…いつもとちがう、なんか……なんて言ったらいいか分からないけれど、違った。
力は抜いているはず、抜けているはずなのに。
息もちゃんと吸えているし、痛くない。
圧迫感だってけして嫌なものじゃない。
熱くて硬いオリバー自身が、俺の中に少しずつ入ってくる行為が嫌なわけない。
俺自身が、望んでたもんだ。

オリバーが俺をいかに気づかっているのかが、繋がり始めてからわかった。
余裕がないっていってたのも、そう見せたいだけだっていっていたのも、わかった。
普段と違った息づかいを肌で感じる。
もう笑ってはいないから、きっと顔も微笑んではいないだろう。
背にしているからどんな顔してるんだかはわからないが、時折詰める息づかいに感じ入ってしまう。

静かに、止まることなく、すこしずつ進んでくる。
これで俺が少しでも拒んだり痛がったりしたら、それでもすぐに止まるんだろう。
そんな気配がする。

「ん……」
「はー……全部、埋まりましたよ。あなたのここまで、届きました」
最奥に届き、つめてた息を吐きながら、嬉しそうに口にしてくる。
熱い腹の下をそろりと撫でられた。
確かに、そこまでオリバーの熱いちんこが届いていた。
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