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第6章 過去の友達
第70話 勇者パーティー……
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『大丈夫だよ、サクラのレベルは調整しておいたから……あとは上手くやるんだよ』
ハナ? レベルを調整? 僕なんかより彩衣のレベルをぉぉ。
「ご主人様、ルルとナナはLV12でした」
「一緒ニャ、嬉しいニャ」
「今度は私の番だ! ルルとナナを抜くぞ!」
みんな楽しそうだ。ここまできたら祈るしか無い。
彩衣はマスティウスの箱にカードを入れるとホワッとした光りに手を乗せる。光がおさまると兵士が「終わりましたギルドカードに書かれた数字を教えてください」と覗き込んだ。
「な、なんと……ありえんぞこんな数字」
「ど、どうした彩衣……」、やばい人外の数値が出てしまったのか……。
驚く彩衣のカードを覗くこもうと更に前のめり覗き込む。
「1だ」
一斉にみんなの力が抜ける。一体どういうことだ。
「はい、君もギルドカードを入れてー」
ハナが調整してくれたと言うから大丈夫だろう、彩衣と同じように手を乗せる。
「終わりましたギルドカードに書かれた数字を教えてください」
「えっと…………え……と」
「どうしたんだね、どんな数字でも驚かないから言ってみなさい」
「……1です……」
「「…………」」
「ふ、ふざけるのもいい加減にしなさい」
さっきまで温厚だった兵士が豹変し、僕のギルドカードを取り上げて数字を確認した。
冗談だと思っていたのだろう。そんなすまなそうな顔をしないでくれ、うんうん頷かなくていいから……なんだその満面の笑みは……ポンポン肩を叩かないでくれ。
無言のままギルドカードを返却され中へと通された。
「サクラ、私と一緒だな」
「「ずるいですー (ニャ)、私たちも1が良かったです (ニャ)」」
おかしい……ハナが数字を調整してくれたって言ってたけど……「ハナ、ハナー一体どうなってるの?」
『……設定は11にしたもん』
なんでそんなぶりっこのような言い方してるんだよ……って、「あー」。
周りの目線が一気に集まる、彩衣たちもどうしたの?という顔で覗き込む。
頭に手を添えてペコペコ、直ぐに周りの視線は散っていく。
「どうしたサクラ」
「思い出したんだよ、なんでレベルが1なのか」
「そうか、でどうしてなんだ」
「この世界に剣の師匠がいるんだけど、ギルドカードのレベルを1でロックしておいたと言われたんだ」
すっかり忘れていた。色々あったもんなぁ……もちろん異世界教のことを調べろと言われたことも覚えている。なんだかんだいってそれなりの情報収集は出来たのではなかろうか。
「テーブルには余裕がありますので空いている所に座って下さーい。乾杯しますのでコップを手に持ってお待ち下さい」
ガヤガヤする場内、「さっさと食べさせろよ」と不満の声が聞こえてくる。それもそのはず見たこともないご馳走がテーブルに所狭しと並んでいるのだ。
郷土料理らしきお皿や丸焼き肉、魚に果物にデザートまで。バチアニアの土地は荒野で有名だが、海に面しているので、魚が美味しいスポットなんだとと隣の冒険者がドヤ顔でウンチクをたれている。
《みなさーん、大変長らくおまたせしました、絶滅していたはずの魔物が復活し、バチアニアが狙われました。魔物軍は強国である我が国を最初に潰しておきたかったのでしょう。しかし我軍の兵士はそれを退け…… (15分後)……とうとう勇者にて討伐がなされたのです…… (15分後)……その功績を讃え……》
な、長い……参加者を見ると目を輝かせている者、頬杖をついてあくびをしている者など様々。僕と彩衣は飽きていたが、ルルとナナは真面目に聞いていた。
《それでは勇者様の登場ですー。みなさん、盛大な拍手でお迎え下さい》
取り囲む兵士たちの壮大な拍手が巻き上がる。引っ張られるように冒険者からも拍手が上がり始めた。
会場を見下ろす程に高いテラス席に入ってくる3人の男たち……あれは見覚えのある3人。
「バチアニアより勇者として招かれた、リーダーの琢磨だ。俺たちがいる限りこの国は安泰だ」
堂々と声を張り上げ右手を突き出す琢磨。
「おい、あいつどこかで見たことあるぞ」
「彩衣は会ったことあるんだっけ、相田琢磨くん、小中と同じ学校だよ」
「そうか、それで見たことあったんだな」
彩衣は引きこもってはいるが高校生、オンデマンドで授業を受けている。
「俺は俊介、琢磨とともに勇者として招かれたファイターだ」
「同じく勇者として招かれた剣士だ」
3人の登場に湧き上がる場内。冒険者にとっては特段興味が無いことだろう。兵士たちが一斉に歓声を上げている。
「それでは勇者様、乾杯の音頭を」
手に持ったジョッキを掲げる勇者たち。
「「「かんぱーーい!」」」
「それでは皆の衆大いに飲んで叫んで楽しんでくれ」
それからはラノベでよく見かける酒場状態。ジョッキを掲げ大声で歌い自慢話をする。
ルルとナナは話しかけてくる冒険者たちの自慢話をうんうん聞いているので人が集まってくる。
2人のことは彩衣に任せて場内をフラフラしながら噂話を盗み聞きしていた。
この世界に戻ってから随分と経ってるもんなー。少しでも情報収集しないと。
「よー」
ジョッキを片手に話しかけてきたのはアルゴさん。
「アルゴさんも参加してたんですね」
「はっはっは、当然だろ。まー適当に流してたから下のフロアだけどな。まー座れや」
促されるまま席に座った。
「他のみなさんはどうしたんですか?」
「あぁ、ストイックに鍛えてるよ。勇者様との戦いが待ってるからな」
「アルゴさんたちが選ばれたんですね」
後ろを振り向いてメイドにジョッキを見せ「同じもの頼む」と声をかける。
「答えなくてもいい、お前たちは何者だ?」
「えっ? どういうことですか」
「俺たちは長い間この街に滞在してるんだ。ここに参加してる奴は兵士だって顔を知ってる。お前とあの嬢ちゃん以外はな」
えっ、何て答えたらいいのだろう。偶然見なかっただけ?到着したばかり? それじゃあこの場所に参加してる訳がない。
「おい、答えなくていいって言ったろ。ルルとナナはいい主人を持ったな。いずれはリョウガに殺されてたろうからな」
「知ってたんですか!」
つい大声を上げてしまった。しかし宴会のようなドンチャン騒ぎにかき消された。
「やっぱりそうか。まぁ、あいつの家系を考えたらそんなこったろうと思ったよ。で、お前がリョウガをやったのか?」
「……いえ、一度会いましたけど勝手にしゃべって消えていきました」
「なんだそりゃ。まぁルルとナナには秘密にしておいた方が良いな。あいつらも特別な力を持ってる」
異空間収納のことだろうか……隠している素振りは見せていなかったけど。
《みなさーん
聖女結衣……結衣?
「アルゴさんごめん」
直ぐに彩衣の元へ走った。動揺してどうにかなってなければいいが。
最上階に近い部屋に繋るバルコニーで甲冑を来た兵士に囲まれ見下ろしている王女の元に結衣が入ってきた。
呆然と聖女結衣を見つめている彩衣。唖然としている。僕に気づくと彩衣は口を開いた。
「おおサクラ、姉だ。なんか姉が凄いぞ!」
ズザー。危うく転ぶ所だった。ベタなお笑いのリアクションを素でするところだったよ。
「それだけ? てっきりビックリして叫ぶかと思ってたよ」
「そんなわけないだろ。姉がこっちの世界にいることは聞いていたからな。どこで出会うかなんて分からんから気にするだけ損だ」
なんでそんなに大人なんだよ。てっきりマルコ神殿にいると思いこんでいたからかなり焦ったというのに……なんか僕が馬鹿みたいだ。
予想外の出来事に驚くばかり。なんで結衣がこの場所に……理由は意外なものだった。
ハナ? レベルを調整? 僕なんかより彩衣のレベルをぉぉ。
「ご主人様、ルルとナナはLV12でした」
「一緒ニャ、嬉しいニャ」
「今度は私の番だ! ルルとナナを抜くぞ!」
みんな楽しそうだ。ここまできたら祈るしか無い。
彩衣はマスティウスの箱にカードを入れるとホワッとした光りに手を乗せる。光がおさまると兵士が「終わりましたギルドカードに書かれた数字を教えてください」と覗き込んだ。
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「ど、どうした彩衣……」、やばい人外の数値が出てしまったのか……。
驚く彩衣のカードを覗くこもうと更に前のめり覗き込む。
「1だ」
一斉にみんなの力が抜ける。一体どういうことだ。
「はい、君もギルドカードを入れてー」
ハナが調整してくれたと言うから大丈夫だろう、彩衣と同じように手を乗せる。
「終わりましたギルドカードに書かれた数字を教えてください」
「えっと…………え……と」
「どうしたんだね、どんな数字でも驚かないから言ってみなさい」
「……1です……」
「「…………」」
「ふ、ふざけるのもいい加減にしなさい」
さっきまで温厚だった兵士が豹変し、僕のギルドカードを取り上げて数字を確認した。
冗談だと思っていたのだろう。そんなすまなそうな顔をしないでくれ、うんうん頷かなくていいから……なんだその満面の笑みは……ポンポン肩を叩かないでくれ。
無言のままギルドカードを返却され中へと通された。
「サクラ、私と一緒だな」
「「ずるいですー (ニャ)、私たちも1が良かったです (ニャ)」」
おかしい……ハナが数字を調整してくれたって言ってたけど……「ハナ、ハナー一体どうなってるの?」
『……設定は11にしたもん』
なんでそんなぶりっこのような言い方してるんだよ……って、「あー」。
周りの目線が一気に集まる、彩衣たちもどうしたの?という顔で覗き込む。
頭に手を添えてペコペコ、直ぐに周りの視線は散っていく。
「どうしたサクラ」
「思い出したんだよ、なんでレベルが1なのか」
「そうか、でどうしてなんだ」
「この世界に剣の師匠がいるんだけど、ギルドカードのレベルを1でロックしておいたと言われたんだ」
すっかり忘れていた。色々あったもんなぁ……もちろん異世界教のことを調べろと言われたことも覚えている。なんだかんだいってそれなりの情報収集は出来たのではなかろうか。
「テーブルには余裕がありますので空いている所に座って下さーい。乾杯しますのでコップを手に持ってお待ち下さい」
ガヤガヤする場内、「さっさと食べさせろよ」と不満の声が聞こえてくる。それもそのはず見たこともないご馳走がテーブルに所狭しと並んでいるのだ。
郷土料理らしきお皿や丸焼き肉、魚に果物にデザートまで。バチアニアの土地は荒野で有名だが、海に面しているので、魚が美味しいスポットなんだとと隣の冒険者がドヤ顔でウンチクをたれている。
《みなさーん、大変長らくおまたせしました、絶滅していたはずの魔物が復活し、バチアニアが狙われました。魔物軍は強国である我が国を最初に潰しておきたかったのでしょう。しかし我軍の兵士はそれを退け…… (15分後)……とうとう勇者にて討伐がなされたのです…… (15分後)……その功績を讃え……》
な、長い……参加者を見ると目を輝かせている者、頬杖をついてあくびをしている者など様々。僕と彩衣は飽きていたが、ルルとナナは真面目に聞いていた。
《それでは勇者様の登場ですー。みなさん、盛大な拍手でお迎え下さい》
取り囲む兵士たちの壮大な拍手が巻き上がる。引っ張られるように冒険者からも拍手が上がり始めた。
会場を見下ろす程に高いテラス席に入ってくる3人の男たち……あれは見覚えのある3人。
「バチアニアより勇者として招かれた、リーダーの琢磨だ。俺たちがいる限りこの国は安泰だ」
堂々と声を張り上げ右手を突き出す琢磨。
「おい、あいつどこかで見たことあるぞ」
「彩衣は会ったことあるんだっけ、相田琢磨くん、小中と同じ学校だよ」
「そうか、それで見たことあったんだな」
彩衣は引きこもってはいるが高校生、オンデマンドで授業を受けている。
「俺は俊介、琢磨とともに勇者として招かれたファイターだ」
「同じく勇者として招かれた剣士だ」
3人の登場に湧き上がる場内。冒険者にとっては特段興味が無いことだろう。兵士たちが一斉に歓声を上げている。
「それでは勇者様、乾杯の音頭を」
手に持ったジョッキを掲げる勇者たち。
「「「かんぱーーい!」」」
「それでは皆の衆大いに飲んで叫んで楽しんでくれ」
それからはラノベでよく見かける酒場状態。ジョッキを掲げ大声で歌い自慢話をする。
ルルとナナは話しかけてくる冒険者たちの自慢話をうんうん聞いているので人が集まってくる。
2人のことは彩衣に任せて場内をフラフラしながら噂話を盗み聞きしていた。
この世界に戻ってから随分と経ってるもんなー。少しでも情報収集しないと。
「よー」
ジョッキを片手に話しかけてきたのはアルゴさん。
「アルゴさんも参加してたんですね」
「はっはっは、当然だろ。まー適当に流してたから下のフロアだけどな。まー座れや」
促されるまま席に座った。
「他のみなさんはどうしたんですか?」
「あぁ、ストイックに鍛えてるよ。勇者様との戦いが待ってるからな」
「アルゴさんたちが選ばれたんですね」
後ろを振り向いてメイドにジョッキを見せ「同じもの頼む」と声をかける。
「答えなくてもいい、お前たちは何者だ?」
「えっ? どういうことですか」
「俺たちは長い間この街に滞在してるんだ。ここに参加してる奴は兵士だって顔を知ってる。お前とあの嬢ちゃん以外はな」
えっ、何て答えたらいいのだろう。偶然見なかっただけ?到着したばかり? それじゃあこの場所に参加してる訳がない。
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「やっぱりそうか。まぁ、あいつの家系を考えたらそんなこったろうと思ったよ。で、お前がリョウガをやったのか?」
「……いえ、一度会いましたけど勝手にしゃべって消えていきました」
「なんだそりゃ。まぁルルとナナには秘密にしておいた方が良いな。あいつらも特別な力を持ってる」
異空間収納のことだろうか……隠している素振りは見せていなかったけど。
《みなさーん
聖女結衣……結衣?
「アルゴさんごめん」
直ぐに彩衣の元へ走った。動揺してどうにかなってなければいいが。
最上階に近い部屋に繋るバルコニーで甲冑を来た兵士に囲まれ見下ろしている王女の元に結衣が入ってきた。
呆然と聖女結衣を見つめている彩衣。唖然としている。僕に気づくと彩衣は口を開いた。
「おおサクラ、姉だ。なんか姉が凄いぞ!」
ズザー。危うく転ぶ所だった。ベタなお笑いのリアクションを素でするところだったよ。
「それだけ? てっきりビックリして叫ぶかと思ってたよ」
「そんなわけないだろ。姉がこっちの世界にいることは聞いていたからな。どこで出会うかなんて分からんから気にするだけ損だ」
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