153 / 256
リーシャ、あちこちに地雷があると知る。
しおりを挟む
舞台監督がかけあってくれたお陰で、ほぼ普段私が使いそうなセリフに直す事を許可してもらえたので、あのタカビーなオホホ女よりはよほど演じやすくなった。
ただ、より自分の恥ずかしい黒歴史を晒しだす感が高まってツラい。
まあお芝居が終わるまでの辛抱だ。
「………え?リーシャさんこれ本当に旦那様の前で言ったんですか?」
「伯爵令嬢がそんな低姿勢である訳ないじゃないすか。またまたやだなーもー」
などと、セリフを直したところを見せた途端に監督から笑われたが、私は穏便に平穏にがモットーのヒッキーである。
高飛車になって良いことなど1つもないのだ。腰も自然と低くなる。
と言っても前世でも「ヒッキー喧嘩せず」ルールで、関西の商売人のようにどんなに気が合わない職場の人でも、
「はあ、さようでっか」
「ごもっともごもっとも」
「いやいや滅相もない」
とか受け流しながら生きていたノーファイトフルガードな人間だったのだ。
波風立たない生活大事。
表に出ない生活らぶ。
しかし、この芝居は限りなく似た設定だけどあくまでもフィクションだと言ってるのに、何日かお稽古をご一緒するうちに徐々に親しく会話を交わせるようになった役者さんたちにすら、すっかり私とダークの恋愛話だと誤認されてしまっている。
………まあほぼ間違ってはいないのだが、恥ずかしいのでフィクションで押し通す所存だ。
「リーシャさんは、なんで男爵家と言うあまり爵位も高くない旦那様にアタックしようと思ったんですか?
アタシみたいな平民にはよく分からないですけど、貴族の方々は結婚は家柄が大事だって言うじゃないですか?リーシャさんなら王族でも公爵でもより取りみどりだったでしょうに」
不思議で仕方ないと言った顔でフワフワした金髪の若い肉感的な女優さんから質問された。
「うちは家柄には特にこだわらなかったから。………えーと、ダークとは趣味で何度か会ううちに人柄も良くて、段々と好きになっていったの。
だからお付き合いして欲しいと告白したのだけど、本気にされずに最初は断られて」
「「「えええっ?!どれだけ高望みなんですか旦那様」」」
黙って聞いてた役者さんたちが驚きの声を上げる。
「違うの、違うのよ。高望みとかでなく、彼は何だか私をやけに過大評価してくれていて、自分には勿体ないとか自分を好きになる訳がないと思ってたらしくて、もしかしたら騙されてるんじゃないかと考えたようなの。
こっちは勇気を出してぶつかったのに」
「………はあ………」
「あの、言っては何ですけど、あれだけの不細、………個性的な顔の男性にこれだけの絶世の美女がアタックかけてきたら、普通はツツモタセか遊ばれてると思いますよ。オレが旦那様の立場ならそう思いますきっと」
相手役の役者さんが呆れた顔で私を見た。
違うのよ!あっちが最高峰なの!
私が100均のプラスチックのコップだとすれば、あっちはバカラの最高級グラスみたいなもんなのよ!と叫びたいが、きっと理解は得られないだろう。
………もどかしいけどまあいい。今さら急に価値観が変わってダークがモテモテになってしまったらそっちの方が困るものね。
「えーと………それで何とか付き合って頂ける所まではいけたのだけど、騎士団の公爵子息が無理やりデートに誘い出すようになって、イヤで仕方がなかったのだけれど断れないでしょう?公爵家だもの。
でもそれをダークに見られてまた距離を置かれてしまって………」
「あ!ルイ・ボーゲン様ですか?噂には聞いてます。おっそろしい程のイケメンらしいですね」
うっとりした顔で別の女優さんが呟く。
いや、うん、まあコケシという前世の知識が無ければ、人間として認識は出来ると思います。私は無理ですけども。
「そうなの。ただ私はダークが好きだったから、どんな殿方だろうとどうでも良かったのだけど。それでね………」
上手く乗せられてと言うかいつの間にか恋愛話を概ね暴露してしまった。
だって、そんな話が出来たのはこれまでルーシーだけだったんだもの。
女性が恋バナ好きなのはどの世界でも共通なのだ。
「つくづく旦那様が羨ましいです………若くて女神のような美人で料理上手で自分を大事にしてくれる奥さんとか………」
役者さんがコクコク頷くのを見て、ちょっと居たたまれなくなった。
「皆さん、一度目を瞑って下さる?」
言われた通りに目を瞑っている役者さんに少し経ってから声をかける。
「はい開いて。………ほら、一度リセットすれば、この程度の顔なんてどこにでもいるでしょう?
噂でイメージ植え付けられてるから、より綺麗に見えてただけよ」
「目を開けて最初に見るのがリーシャさんとか何て眼福………」
「どう見てもお綺麗ですが」
ダメだこりゃ。
皆マインドコントロールされてるわ。
私の欲しかった言葉じゃない。
すっ、と壁に控えていたルーシーが近寄ってきて、
「これが世論でございます。いい加減諦めましょうよリーシャ様」
と囁いてまた壁際に下がっていった。
私は凡人なんだよぅ。みんなしっかりしてくれよぅ。
何だかどっと疲労感が押し寄せた。
そして、稽古を終えて帰ったら、何でか屋敷の敷地内に豪勢な馬車が止まっており、周囲には王宮付きの騎士団の見知った顔が数名存在した。
ああもう既にイヤな予感しかしない。
このまま屋敷に入らずぐるぐると町を回っていたいところだ。
案の定、屋敷に入ると子供たちの中にサラッとレイモンド王子が混ざっていた。
芝居の稽古をしているようだが先生役のアレックは壁際で汗をダラダラ流しながら立っているだけである。
「れ、レイモンド王子?どうなさったのですか?」
「リーシャおばさま、おかえりなさい。いえ、けいこのじかんがたりないので、カイルたちがいるところまでじぶんがきたほうがはなしがはやいとおもいまして。おきになさらず。
ねまきももってきました。たべもののすききらいはないです」
泊まる気かおい。
飯まで食うんかい。
外の兄ちゃんたちどないすんねん。うちそんなに客間ないがな。
アーネストもジュリアも血の気が引いとるやないか。
気にするわボケェェェ。
帰れー帰りやがれぇぇ。
「………左様でございますか。狭い屋敷ではございますがお寛ぎ下さいませ」
「ありがとうございます」
心で何を思ってようとも、私は争いより平和的解決を望むヒッキーである。
秒で戦略的撤退を図り、稽古をする子供たちに手を振り、そのまま寝室へと逃げ込んだ。
(………うん。ダークが戻ってきてから相談しよう。それが一番良いわよね)
私は、ルーシーに着替えを手伝って貰いながら、ダークに丸投げすることを決めた。
「屋敷の中にまで王族が………そろそろ本当に危険ゾーンまで来たようなーー」
「止めてちょうだい縁起でもない!あれは稽古の為だから」
そう言いながらも、私の脳内オーケストラが有名な鮫の映画のテーマ音楽を演奏している。
我が家に王族がホイホイやってくるようでは、心の安らぐ時がないではないか。
「ダーク………早く帰ってきてくれないかしらね」
「まあ旦那様が戻ったところで頭を抱える方が1人から2人になるだけかと思いますが、居ないよりは居た方が宜しいですわね」
私は寝室のベッドの上でお腹を出して眠っていたアズキを撫でながら、
「アズキはオイチャンの最後の癒しの砦だよ………」
と目頭を熱くするのだった。
ただ、より自分の恥ずかしい黒歴史を晒しだす感が高まってツラい。
まあお芝居が終わるまでの辛抱だ。
「………え?リーシャさんこれ本当に旦那様の前で言ったんですか?」
「伯爵令嬢がそんな低姿勢である訳ないじゃないすか。またまたやだなーもー」
などと、セリフを直したところを見せた途端に監督から笑われたが、私は穏便に平穏にがモットーのヒッキーである。
高飛車になって良いことなど1つもないのだ。腰も自然と低くなる。
と言っても前世でも「ヒッキー喧嘩せず」ルールで、関西の商売人のようにどんなに気が合わない職場の人でも、
「はあ、さようでっか」
「ごもっともごもっとも」
「いやいや滅相もない」
とか受け流しながら生きていたノーファイトフルガードな人間だったのだ。
波風立たない生活大事。
表に出ない生活らぶ。
しかし、この芝居は限りなく似た設定だけどあくまでもフィクションだと言ってるのに、何日かお稽古をご一緒するうちに徐々に親しく会話を交わせるようになった役者さんたちにすら、すっかり私とダークの恋愛話だと誤認されてしまっている。
………まあほぼ間違ってはいないのだが、恥ずかしいのでフィクションで押し通す所存だ。
「リーシャさんは、なんで男爵家と言うあまり爵位も高くない旦那様にアタックしようと思ったんですか?
アタシみたいな平民にはよく分からないですけど、貴族の方々は結婚は家柄が大事だって言うじゃないですか?リーシャさんなら王族でも公爵でもより取りみどりだったでしょうに」
不思議で仕方ないと言った顔でフワフワした金髪の若い肉感的な女優さんから質問された。
「うちは家柄には特にこだわらなかったから。………えーと、ダークとは趣味で何度か会ううちに人柄も良くて、段々と好きになっていったの。
だからお付き合いして欲しいと告白したのだけど、本気にされずに最初は断られて」
「「「えええっ?!どれだけ高望みなんですか旦那様」」」
黙って聞いてた役者さんたちが驚きの声を上げる。
「違うの、違うのよ。高望みとかでなく、彼は何だか私をやけに過大評価してくれていて、自分には勿体ないとか自分を好きになる訳がないと思ってたらしくて、もしかしたら騙されてるんじゃないかと考えたようなの。
こっちは勇気を出してぶつかったのに」
「………はあ………」
「あの、言っては何ですけど、あれだけの不細、………個性的な顔の男性にこれだけの絶世の美女がアタックかけてきたら、普通はツツモタセか遊ばれてると思いますよ。オレが旦那様の立場ならそう思いますきっと」
相手役の役者さんが呆れた顔で私を見た。
違うのよ!あっちが最高峰なの!
私が100均のプラスチックのコップだとすれば、あっちはバカラの最高級グラスみたいなもんなのよ!と叫びたいが、きっと理解は得られないだろう。
………もどかしいけどまあいい。今さら急に価値観が変わってダークがモテモテになってしまったらそっちの方が困るものね。
「えーと………それで何とか付き合って頂ける所まではいけたのだけど、騎士団の公爵子息が無理やりデートに誘い出すようになって、イヤで仕方がなかったのだけれど断れないでしょう?公爵家だもの。
でもそれをダークに見られてまた距離を置かれてしまって………」
「あ!ルイ・ボーゲン様ですか?噂には聞いてます。おっそろしい程のイケメンらしいですね」
うっとりした顔で別の女優さんが呟く。
いや、うん、まあコケシという前世の知識が無ければ、人間として認識は出来ると思います。私は無理ですけども。
「そうなの。ただ私はダークが好きだったから、どんな殿方だろうとどうでも良かったのだけど。それでね………」
上手く乗せられてと言うかいつの間にか恋愛話を概ね暴露してしまった。
だって、そんな話が出来たのはこれまでルーシーだけだったんだもの。
女性が恋バナ好きなのはどの世界でも共通なのだ。
「つくづく旦那様が羨ましいです………若くて女神のような美人で料理上手で自分を大事にしてくれる奥さんとか………」
役者さんがコクコク頷くのを見て、ちょっと居たたまれなくなった。
「皆さん、一度目を瞑って下さる?」
言われた通りに目を瞑っている役者さんに少し経ってから声をかける。
「はい開いて。………ほら、一度リセットすれば、この程度の顔なんてどこにでもいるでしょう?
噂でイメージ植え付けられてるから、より綺麗に見えてただけよ」
「目を開けて最初に見るのがリーシャさんとか何て眼福………」
「どう見てもお綺麗ですが」
ダメだこりゃ。
皆マインドコントロールされてるわ。
私の欲しかった言葉じゃない。
すっ、と壁に控えていたルーシーが近寄ってきて、
「これが世論でございます。いい加減諦めましょうよリーシャ様」
と囁いてまた壁際に下がっていった。
私は凡人なんだよぅ。みんなしっかりしてくれよぅ。
何だかどっと疲労感が押し寄せた。
そして、稽古を終えて帰ったら、何でか屋敷の敷地内に豪勢な馬車が止まっており、周囲には王宮付きの騎士団の見知った顔が数名存在した。
ああもう既にイヤな予感しかしない。
このまま屋敷に入らずぐるぐると町を回っていたいところだ。
案の定、屋敷に入ると子供たちの中にサラッとレイモンド王子が混ざっていた。
芝居の稽古をしているようだが先生役のアレックは壁際で汗をダラダラ流しながら立っているだけである。
「れ、レイモンド王子?どうなさったのですか?」
「リーシャおばさま、おかえりなさい。いえ、けいこのじかんがたりないので、カイルたちがいるところまでじぶんがきたほうがはなしがはやいとおもいまして。おきになさらず。
ねまきももってきました。たべもののすききらいはないです」
泊まる気かおい。
飯まで食うんかい。
外の兄ちゃんたちどないすんねん。うちそんなに客間ないがな。
アーネストもジュリアも血の気が引いとるやないか。
気にするわボケェェェ。
帰れー帰りやがれぇぇ。
「………左様でございますか。狭い屋敷ではございますがお寛ぎ下さいませ」
「ありがとうございます」
心で何を思ってようとも、私は争いより平和的解決を望むヒッキーである。
秒で戦略的撤退を図り、稽古をする子供たちに手を振り、そのまま寝室へと逃げ込んだ。
(………うん。ダークが戻ってきてから相談しよう。それが一番良いわよね)
私は、ルーシーに着替えを手伝って貰いながら、ダークに丸投げすることを決めた。
「屋敷の中にまで王族が………そろそろ本当に危険ゾーンまで来たようなーー」
「止めてちょうだい縁起でもない!あれは稽古の為だから」
そう言いながらも、私の脳内オーケストラが有名な鮫の映画のテーマ音楽を演奏している。
我が家に王族がホイホイやってくるようでは、心の安らぐ時がないではないか。
「ダーク………早く帰ってきてくれないかしらね」
「まあ旦那様が戻ったところで頭を抱える方が1人から2人になるだけかと思いますが、居ないよりは居た方が宜しいですわね」
私は寝室のベッドの上でお腹を出して眠っていたアズキを撫でながら、
「アズキはオイチャンの最後の癒しの砦だよ………」
と目頭を熱くするのだった。
32
あなたにおすすめの小説
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
転生からの魔法失敗で、1000年後に転移かつ獣人逆ハーレムは盛りすぎだと思います!
ゴルゴンゾーラ三国
恋愛
異世界転生をするものの、物語の様に分かりやすい活躍もなく、のんびりとスローライフを楽しんでいた主人公・マレーゼ。しかしある日、転移魔法を失敗してしまい、見知らぬ土地へと飛ばされてしまう。
全く知らない土地に慌てる彼女だったが、そこはかつて転生後に生きていた時代から1000年も後の世界であり、さらには自身が生きていた頃の文明は既に滅んでいるということを知る。
そして、実は転移魔法だけではなく、1000年後の世界で『嫁』として召喚された事実が判明し、召喚した相手たちと婚姻関係を結ぶこととなる。
人懐っこく明るい蛇獣人に、かつての文明に入れ込む兎獣人、なかなか心を開いてくれない狐獣人、そして本物の狼のような狼獣人。この時代では『モテない』と言われているらしい四人組は、マレーゼからしたらとてつもない美形たちだった。
1000年前に戻れないことを諦めつつも、1000年後のこの時代で新たに生きることを決めるマレーゼ。
異世界転生&転移に巻き込まれたマレーゼが、1000年後の世界でスローライフを送ります!
【この作品は逆ハーレムものとなっております。最終的に一人に絞られるのではなく、四人同時に結ばれますのでご注意ください】
【この作品は『小説家になろう』『カクヨム』『Pixiv』にも掲載しています】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる