55 / 256
リーシャ、決意する。
しおりを挟む
何と言う事だろうか。
私の目の前に、アレがある。
そう、あの64色のカラーペン様である。
店で見たときには魂が持っていかれるかと思った。
息子の文具を買いに来ただけよ、本当にそれだけなんだから、と自分へ何度言い聞かせた事だろうか。
ダークの話を聞いてる辺りから正直辛かったけれど、店に着いてからはもう拷問である。
前世でもフルカラー原稿を描く時に愛用していたカラーペンとほぼ同じ物がこの世界にあったとは。
その上バラでしか購入出来なかった(セットは結構痛い値段だった)ものがセットで。
こちらの物価でも2万位だ。結構お高い。いや、1本300円位なら、そんなに高くはないのか。いやでも私の魂を揺さぶるからといって気軽に手を伸ばせる金額ではない。
………と言うより、買ってしまったら最後、私が封印していた、
「絵を描きたい」
と言う煩悩の扉が開いてしまう。ぱっかんぱっかん開いてしまう。
私は今でこそ薄い本界の第一人者と言う、いやそんなんいらんがなと言う恥ずかしい肩書きがついてしまってる小説家だが、前世では好きな作家さんに絵をつける側、そして、漫画で愛を表現していた人間なのだ。
漫画と言う物がない世界ではしょうがないと思ってはいたが、描きたいと言う気持ちが無くなった訳ではない。
その上この店、憎い事に明らかに漫画に使えそうな様々な太さのペン(インク入り)まであるじゃないの。
ダークは私の心を知らないので、気軽にカラーペンを買ってくれようとする。
必死に断るのがどれだけ大変だったか。
ゴミのような理性をかき集め、せめて黒ペンを何本か買う事で己の気を逸らすのが精一杯だったのだ。
そこまでして諦めたモノなのに、多分欲しがっていたのがバレていたのだろう、ダークからのプレゼントとして私の手元にやって来てしまった。
例えるならば、マッパでベッドに横たわる肉感的な美女に「好きにして」と誘われたスケベ親父だ。これにどう抗えと言うのか。
前世の業と言うのは何と深いのか。
気がつくとペンを抱えた私は、『図書室』と言う名目で利用している執筆部屋に来ていた。
「まず、まずは書き味よね………」
イタズラ描きに使っている白紙のノートを開き、1本ずつ色合いや書き味を確かめる。
「わぁ………こんな絶妙な色が………ワール堂いい仕事してんじゃないの………何よベージュ系だけで8種類もあるの?マジでヤバくないちょっと?うーわーこのパープル発色たまんないわぁ」
興奮で前世口調がだだもれになりながら、息づかいまで荒くなる。
白い紙に64色を順々に塗っては頬を熱くする。
立派な変態である。
ダメだ、このままでは集中モードに入ってしまう。
私はカイルと遊んでいるルーシーのところへ向かい、今夜はいい文章が頭に降りてきそうだから集中したい、申し訳ないけどカイルの面倒はミルバと二人でお願いしたいと頼み込んだ。
ルーシーは私の小説が本当に好きなので、小説絡みの話をすると大概喜んで引き受けてくれる。
「ヨーデルの連載も良いのですが、やはり別の新作もそろそろと思っておりました。
リーシャ様もようやくその気になられたかと思うと胸が一杯でございます。
何日でも構いませんので遺憾なく才能を発揮して下さいませ。
なにとぞお願い致します」
と五体投地せんばかりに感謝され握手された。
カイルにキスをするとキャッキャとご機嫌である。特に体調も問題なさそうだ。
私は落ち着いた足取りで図書室に戻った。
これで、完全なるフリータイムを確保した。
ダークのところへ戻るのはちょっと遅くなりそうだが、二、三時間は平気だろう。
私はいそいそと紙と鉛筆と消しゴムを取り出し、机で下書きを始めた。
今の連載小説『ヨーデルの流れ』のキャラである。
私の小説は、頭の中では「こういう感じのツンデレの王様キャラ」とか「押しに弱いけど頑張る子でちょっと天然」みたいな具体像を作って脳内でイラストを描いて保存してるのだが、思った通りの絵が以前のように描けるか分からない。
ひとまずやってみなくては。
カリカリカリカリ。
「………描ける!描けるわ!!」
インフルエンザで一週間寝たきりでペンも持てなかった事があったが、その後初めて原稿用紙に向かった時の感覚だ。
ちょっと間が空いてても、身体が描き方を覚えてるような不思議な感じがする。
こちらで絵を描くなんてことは20年近くなかったのに、具体的な前世の絵柄の視覚的イメージがあるせいか、思ってたより戸惑いもない。
「………え、じゃあ濡れ場も描けるのかしら………」
いちゃつく男達を描く。バラやパンジーなどの花を股間を隠すように散らす。
スクリーントーンがないので手描きしないといけないのがツラい。
ペン入れして消しゴムをかける。
「………おおお………」
前世で描いてたレベルの萌え絵が。
どうしよう。すごく嬉しい。
中学生の絵のレベルからやり直しだったら諦めていたかも知れない。上達するまでかなり時間がかかったからねー。
死んだ辺りが一番満足のゆく絵が描けていた時期だったので、ほぼ同じ位の表現力が出来るのは最高だ。
まあ勿論もっともっと絵の上手い人は沢山いたが、友達は私の絵をとても気に入ってくれていた。
「ぐうちゃんの絵が付かないと小説書く気分が半減するんだよ。エロ格好いい男、特にオッサン描かせたらぐうちゃんの右に出る者はいないわ!」
よく小説の挿絵を頼まれたマヒマヒちゃんはオッサン萌えだった。
マヒマヒちゃん、今は私がオッサン萌えだよ。………オッサンとは思えないほど若々しくてそら恐ろしい美形だけどねぇ。
描いてるうちに色んな前世の思い出がフラッシュバックしてきて、ほんの少し涙が出た。
「………あ、色付けしなきゃね」
気を取り直してカラーペンを握り、絵に色を付けていくうちに気持ちが昂り、前の作品のキャラも描こうとか、今考えてる新作のキャラも………、
などとエンドレスで描きまくっているうちに、時間の感覚がなくなり、気づけば窓の外は明るくなってきていた。
何が二、三時間だ。八時間は黙々と机に向かってるじゃない。
ダークもほったらかして何してるんだかと慌てた。
でも昔の勘は戻った。
よし。
伸びをしながら急いで後片付けをして、絵はルーシーにまた掃除とかで発見されないよう、鍵がかかる袖机の一番下の引き出しに入れてしっかり施錠した。
そこには、もうひとつ隠されているものがある。
ルーシーの誕生日プレゼントだ。
彼女は来週21になる。
いつも私の支えになってくれるルーシーだが、特に誕生日プレゼント何がいい?と聞いても「リーシャ様の存在だけで人生プレゼントですので」と固辞されてしまうので、今回は絶対断らないような物がないだろうかと考えて、ルーシー専用のオリジナル小説を書いているのだ。
これなら断るまい。何せ世界に一冊だけの薄い本である。
白紙のノートが売っていたので現在手書きで綴っている。
「………これに挿絵をつけたらどうかしらねぇ………でも、絵を描いたのは見せたことないしなぁ………」
何だか好きなだけ描き散らしたら、気持ちがとてもスッキリしていた。
これからも描きたいなぁ………。
でも、この世界では漫画ないしなー。
受け入れられるのかも分からないし。
そもそもなんて説明しようか。
ダークとルーシーにだけは、『前世の記憶がある』事を打ち明けるべきか。
やはり隠し事は宜しくないとは思っているのだが、信じて貰えなかったら切ないし、頭がおかしくなったと思われても悲しい。嘘つきと思われたら泣いてしまうだろう。親兄弟にも言っていないのだ。
ダークもルーシーも私を愛してくれているので大丈夫だと信じたいが、人間の心は複雑なものだ。何とも断言は出来ない。
でも、前世の記憶がある事を隠しているせいで段々と、説明しづらくて嘘をつかざるを得ない事もこれから増えていくような気がする。絵についてもそうだ。
つきたくないのにつく嘘は、心を磨耗させる。
もう一人の自分も全部受け入れて欲しいと強く願っている。
それでも一緒に居てくれるといって欲しい。
松ヶ谷理沙(まつがやりさ)、という前世の記憶も含めてリーシャと言う私が形作られているのだから。
「うーん、………ルーシーの誕生日辺りにでも………」
ダークの誕生日はまだ何ヵ月も先だ。
言うなら早い方がいい。
私は悩むことは人一倍なのだが、吹っ切れると行動が早い。
よし言おう、と決めた事で長年の憂いが少し晴れた。
反応を思うと怖いけど、せっかくの2度目の人生だ。やはり悔いのない生き方をしよう。
「………お願いよ、お願い、お願い………」
朝食の手伝いとダークのお弁当の準備をすべく階下へ降りながら、吹っ切れた筈なのに私はダークとルーシーへ無意識に手を組んで祈っていた。
私の目の前に、アレがある。
そう、あの64色のカラーペン様である。
店で見たときには魂が持っていかれるかと思った。
息子の文具を買いに来ただけよ、本当にそれだけなんだから、と自分へ何度言い聞かせた事だろうか。
ダークの話を聞いてる辺りから正直辛かったけれど、店に着いてからはもう拷問である。
前世でもフルカラー原稿を描く時に愛用していたカラーペンとほぼ同じ物がこの世界にあったとは。
その上バラでしか購入出来なかった(セットは結構痛い値段だった)ものがセットで。
こちらの物価でも2万位だ。結構お高い。いや、1本300円位なら、そんなに高くはないのか。いやでも私の魂を揺さぶるからといって気軽に手を伸ばせる金額ではない。
………と言うより、買ってしまったら最後、私が封印していた、
「絵を描きたい」
と言う煩悩の扉が開いてしまう。ぱっかんぱっかん開いてしまう。
私は今でこそ薄い本界の第一人者と言う、いやそんなんいらんがなと言う恥ずかしい肩書きがついてしまってる小説家だが、前世では好きな作家さんに絵をつける側、そして、漫画で愛を表現していた人間なのだ。
漫画と言う物がない世界ではしょうがないと思ってはいたが、描きたいと言う気持ちが無くなった訳ではない。
その上この店、憎い事に明らかに漫画に使えそうな様々な太さのペン(インク入り)まであるじゃないの。
ダークは私の心を知らないので、気軽にカラーペンを買ってくれようとする。
必死に断るのがどれだけ大変だったか。
ゴミのような理性をかき集め、せめて黒ペンを何本か買う事で己の気を逸らすのが精一杯だったのだ。
そこまでして諦めたモノなのに、多分欲しがっていたのがバレていたのだろう、ダークからのプレゼントとして私の手元にやって来てしまった。
例えるならば、マッパでベッドに横たわる肉感的な美女に「好きにして」と誘われたスケベ親父だ。これにどう抗えと言うのか。
前世の業と言うのは何と深いのか。
気がつくとペンを抱えた私は、『図書室』と言う名目で利用している執筆部屋に来ていた。
「まず、まずは書き味よね………」
イタズラ描きに使っている白紙のノートを開き、1本ずつ色合いや書き味を確かめる。
「わぁ………こんな絶妙な色が………ワール堂いい仕事してんじゃないの………何よベージュ系だけで8種類もあるの?マジでヤバくないちょっと?うーわーこのパープル発色たまんないわぁ」
興奮で前世口調がだだもれになりながら、息づかいまで荒くなる。
白い紙に64色を順々に塗っては頬を熱くする。
立派な変態である。
ダメだ、このままでは集中モードに入ってしまう。
私はカイルと遊んでいるルーシーのところへ向かい、今夜はいい文章が頭に降りてきそうだから集中したい、申し訳ないけどカイルの面倒はミルバと二人でお願いしたいと頼み込んだ。
ルーシーは私の小説が本当に好きなので、小説絡みの話をすると大概喜んで引き受けてくれる。
「ヨーデルの連載も良いのですが、やはり別の新作もそろそろと思っておりました。
リーシャ様もようやくその気になられたかと思うと胸が一杯でございます。
何日でも構いませんので遺憾なく才能を発揮して下さいませ。
なにとぞお願い致します」
と五体投地せんばかりに感謝され握手された。
カイルにキスをするとキャッキャとご機嫌である。特に体調も問題なさそうだ。
私は落ち着いた足取りで図書室に戻った。
これで、完全なるフリータイムを確保した。
ダークのところへ戻るのはちょっと遅くなりそうだが、二、三時間は平気だろう。
私はいそいそと紙と鉛筆と消しゴムを取り出し、机で下書きを始めた。
今の連載小説『ヨーデルの流れ』のキャラである。
私の小説は、頭の中では「こういう感じのツンデレの王様キャラ」とか「押しに弱いけど頑張る子でちょっと天然」みたいな具体像を作って脳内でイラストを描いて保存してるのだが、思った通りの絵が以前のように描けるか分からない。
ひとまずやってみなくては。
カリカリカリカリ。
「………描ける!描けるわ!!」
インフルエンザで一週間寝たきりでペンも持てなかった事があったが、その後初めて原稿用紙に向かった時の感覚だ。
ちょっと間が空いてても、身体が描き方を覚えてるような不思議な感じがする。
こちらで絵を描くなんてことは20年近くなかったのに、具体的な前世の絵柄の視覚的イメージがあるせいか、思ってたより戸惑いもない。
「………え、じゃあ濡れ場も描けるのかしら………」
いちゃつく男達を描く。バラやパンジーなどの花を股間を隠すように散らす。
スクリーントーンがないので手描きしないといけないのがツラい。
ペン入れして消しゴムをかける。
「………おおお………」
前世で描いてたレベルの萌え絵が。
どうしよう。すごく嬉しい。
中学生の絵のレベルからやり直しだったら諦めていたかも知れない。上達するまでかなり時間がかかったからねー。
死んだ辺りが一番満足のゆく絵が描けていた時期だったので、ほぼ同じ位の表現力が出来るのは最高だ。
まあ勿論もっともっと絵の上手い人は沢山いたが、友達は私の絵をとても気に入ってくれていた。
「ぐうちゃんの絵が付かないと小説書く気分が半減するんだよ。エロ格好いい男、特にオッサン描かせたらぐうちゃんの右に出る者はいないわ!」
よく小説の挿絵を頼まれたマヒマヒちゃんはオッサン萌えだった。
マヒマヒちゃん、今は私がオッサン萌えだよ。………オッサンとは思えないほど若々しくてそら恐ろしい美形だけどねぇ。
描いてるうちに色んな前世の思い出がフラッシュバックしてきて、ほんの少し涙が出た。
「………あ、色付けしなきゃね」
気を取り直してカラーペンを握り、絵に色を付けていくうちに気持ちが昂り、前の作品のキャラも描こうとか、今考えてる新作のキャラも………、
などとエンドレスで描きまくっているうちに、時間の感覚がなくなり、気づけば窓の外は明るくなってきていた。
何が二、三時間だ。八時間は黙々と机に向かってるじゃない。
ダークもほったらかして何してるんだかと慌てた。
でも昔の勘は戻った。
よし。
伸びをしながら急いで後片付けをして、絵はルーシーにまた掃除とかで発見されないよう、鍵がかかる袖机の一番下の引き出しに入れてしっかり施錠した。
そこには、もうひとつ隠されているものがある。
ルーシーの誕生日プレゼントだ。
彼女は来週21になる。
いつも私の支えになってくれるルーシーだが、特に誕生日プレゼント何がいい?と聞いても「リーシャ様の存在だけで人生プレゼントですので」と固辞されてしまうので、今回は絶対断らないような物がないだろうかと考えて、ルーシー専用のオリジナル小説を書いているのだ。
これなら断るまい。何せ世界に一冊だけの薄い本である。
白紙のノートが売っていたので現在手書きで綴っている。
「………これに挿絵をつけたらどうかしらねぇ………でも、絵を描いたのは見せたことないしなぁ………」
何だか好きなだけ描き散らしたら、気持ちがとてもスッキリしていた。
これからも描きたいなぁ………。
でも、この世界では漫画ないしなー。
受け入れられるのかも分からないし。
そもそもなんて説明しようか。
ダークとルーシーにだけは、『前世の記憶がある』事を打ち明けるべきか。
やはり隠し事は宜しくないとは思っているのだが、信じて貰えなかったら切ないし、頭がおかしくなったと思われても悲しい。嘘つきと思われたら泣いてしまうだろう。親兄弟にも言っていないのだ。
ダークもルーシーも私を愛してくれているので大丈夫だと信じたいが、人間の心は複雑なものだ。何とも断言は出来ない。
でも、前世の記憶がある事を隠しているせいで段々と、説明しづらくて嘘をつかざるを得ない事もこれから増えていくような気がする。絵についてもそうだ。
つきたくないのにつく嘘は、心を磨耗させる。
もう一人の自分も全部受け入れて欲しいと強く願っている。
それでも一緒に居てくれるといって欲しい。
松ヶ谷理沙(まつがやりさ)、という前世の記憶も含めてリーシャと言う私が形作られているのだから。
「うーん、………ルーシーの誕生日辺りにでも………」
ダークの誕生日はまだ何ヵ月も先だ。
言うなら早い方がいい。
私は悩むことは人一倍なのだが、吹っ切れると行動が早い。
よし言おう、と決めた事で長年の憂いが少し晴れた。
反応を思うと怖いけど、せっかくの2度目の人生だ。やはり悔いのない生き方をしよう。
「………お願いよ、お願い、お願い………」
朝食の手伝いとダークのお弁当の準備をすべく階下へ降りながら、吹っ切れた筈なのに私はダークとルーシーへ無意識に手を組んで祈っていた。
14
お気に入りに追加
1,421
あなたにおすすめの小説
何を言われようとこの方々と結婚致します!
おいも
恋愛
私は、ヴォルク帝国のハッシュベルト侯爵家の娘、フィオーレ・ハッシュベルトです。
ハッシュベルト侯爵家はヴォルク帝国でも大きな権力を持っていて、その現当主であるお父様にはとても可愛がられています。
そんな私にはある秘密があります。
それは、他人がかっこいいと言う男性がとても不細工に見え、醜いと言われる男性がとてもかっこよく見えるということです。
まあ、それもそのはず、私には日本という国で暮らしていた前世の記憶を持っています。
前世の美的感覚は、男性に限定して、現世とはまるで逆!
もちろん、私には前世での美的感覚が受け継がれました……。
そんな私は、特に問題もなく16年生きてきたのですが、ある問題が発生しました。
16歳の誕生日会で、おばあさまから、「そろそろ結婚相手を見つけなさい。エアリアル様なんてどう?今度、お茶会を開催するときエアリアル様をお呼びするから、あなたも参加しなさい。」
え?おばあさま?エアリアル様ってこの帝国の第二王子ですよね。
そして、帝国一美しいと言われている男性ですよね?
……うん!お断りします!
でもこのまんまじゃ、エアリアル様と結婚させられてしまいそうだし……よし!
自分で結婚相手を見つけることにしましょう!
異世界の美醜と私の認識について
佐藤 ちな
恋愛
ある日気づくと、美玲は異世界に落ちた。
そこまでならラノベなら良くある話だが、更にその世界は女性が少ない上に、美醜感覚が美玲とは激しく異なるという不思議な世界だった。
そんな世界で稀人として特別扱いされる醜女(この世界では超美人)の美玲と、咎人として忌み嫌われる醜男(美玲がいた世界では超美青年)のルークが出会う。
不遇の扱いを受けるルークを、幸せにしてあげたい!そして出来ることなら、私も幸せに!
美醜逆転・一妻多夫の異世界で、美玲の迷走が始まる。
* 話の展開に伴い、あらすじを変更させて頂きました。
【R18】世界一醜い男の奴隷として生きていく
鈴元 香奈
恋愛
憧れていた幼馴染の容赦のない言葉を聞いてしまい逃げ出した杏は、トラックとぶつかると思った途端に気を失ってしまった。
そして、目が覚めた時には見知らぬ森に立っていた。
その森は禁戒の森と呼ばれ、侵入者は死罪となる決まりがあった。
杏は世界一醜い男の性奴隷となるか、死罪となるかの選択を迫られた。
性的表現が含まれています。十八歳未満の方は閲覧をお控えください。
ムーンライトノベルスさんにも投稿しています。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
王宮の片隅で、醜い王子と引きこもりライフ始めました(私にとってはイケメン)。
花野はる
恋愛
平凡で地味な暮らしをしている介護福祉士の鈴木美紅(20歳)は休日外出先で西洋風異世界へ転移した。
フィッティングルームから転移してしまったため、裸足だった美紅は、街中で親切そうなおばあさんに助けられる。しかしおばあさんの家でおじいさんに襲われそうになり、おばあさんに騙され王宮に売られてしまった。
王宮では乱暴な感じの宰相とゲスな王様にドン引き。
王妃様も優しそうなことを言っているが信用できない。
そんな中、奴隷同様な扱いで、誰もやりたがらない醜い第1王子の世話係をさせられる羽目に。
そして王宮の離れに連れて来られた。
そこにはコテージのような可愛らしい建物と専用の庭があり、美しい王子様がいた。
私はその専用スペースから出てはいけないと言われたが、元々仕事以外は引きこもりだったので、ゲスな人たちばかりの外よりここが断然良い!
そうして醜い王子と異世界からきた乙女の楽しい引きこもりライフが始まった。
ふたりのタイプが違う引きこもりが、一緒に暮らして傷を癒し、外に出て行く話にするつもりです。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる