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ケース2:ドラゴン
12. 年貢の納め時
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ポルタさんの店へ入った俺達は、早速サーニャに説明をしてもらう。
ディアナという名前を聞いて細い目を見開くポルタさん。
「よ、容姿は! 容姿はどうなんだい!」
「……緑の髪と青い瞳をした人です、ちょっとたれ目がちで……そう! 口元にホクロがありました!」
「ホクロ……間違いない、ウチからお金を盗んで逃げた女だ!」
そこに丁度、父さんと自警団がやってきてポルタさんが今聞いたことをそのまま自警団の人へ話していた。
この人は当時からディアナを追っているらしく、ついに尻尾を掴んだと喜んでいた。
「ついに捕まえることが……このゼーニガッタ、必ず捕まえてまいりましょう!」
「うん、僕も行くよ。サーニャ様、よろしいでしょうか?」
「はい! 私からお願いしたいくらいです、あの女狐を捕えに行きましょう!」
仲間が増え、気が大きくなったサーニャが握りこぶしを作って吠えた。
「よし、それじゃ早速向かおう。店は大丈夫なのか?」
「ああ、妻に任せるから大丈夫。すぐ支度するよ」
「では吾輩、馬車を都合してきますのでこれで! 町の入り口で合流しましょう!」
ゼーニガッタさんも準備といい出て行った。
「クリスも行くんだよね? 気を付けて」
「うむ、サーニャ殿をきちんとお守りするのだぞ?」
「分かってるって。こっちにはドラゴンも居るんだ、ヘタな事にはならないさ」
最悪俺自身が盾になればいいしな。
「ではデューク、我々は戻ろう」
「そうだね」
店の外に出た俺達はそこで別れた。
「(それにしてもクリスは相変わらず変な事に首を突っ込むよね)」
「(うむ……パパ、クリスの将来が心配。結婚でもしてくれれば落ち着くのかのう……)」
聞こえてるからな!
それにしても父さんまでそんなことを……と、何となくサーニャとクロミアを見る。
クロミアはハッキリと結婚しろと言ってきたなそういや。可愛い、だがドラゴン……。
「ん? どうかしたかや?」
「いや、何でも無い。口の周りを拭け」
町の入り口までにある店で買い食いをしながら歩いて行った。クロミアはご満悦だった。色気より食い気だよなあこいつは。魚肉ソーセージ好きだし。
---------------------------------------------------
そして、馬車へ乗り込み出発した!!
自警団はゼーニガッタさんを含めて総勢六人。逮捕状もキチンと持っているそうだ。
領が違うと色々と面倒らしく、一旦向こうの自警団へ顔を出すことになる。
「ほほー、これは楽チンじゃの!」
「クロミア様、はしたないですよ……!」
「はは、元気のいい子だね」
人数が多いという事は馬車もそれなりに大きいということになる。
窓付き屋根つきの豪華仕様なのだが、クロミアが窓から顔を出して風を受けていた。電車とかバスで窓の方を向く子供のようである。ポルタさんはクロミアがドラゴンである事を知らないのでのんきなコメントを残していた。
「そういえば他の領地に行ったことないなあ」
「そうなんですか?」
「うん(死にたいからあまり他の事に興味が無いんだ)」
「ああ、そういう……」
「わらわは町に来るのが初めてじゃから全部面白いぞ!」
「そりゃいいことだ、帰りはみんなにお土産買って帰るかな……」
と、ここで重要な事を思いだした!
「あ!? ゴブリン達! ……まあいいか……手紙は渡しているし、変な事にはならんだろ……」
「オークさん達ですね。オークさん達、みんな優しいですし平気ですよ!」
最初はくっ殺せ! とか言ってたのに、ずいぶん親しげになったもんだ。ま、いいことだけど。
途中、野宿をしつつ、イスマット領へと辿り着いた!!
「吾輩たちは一度、こちらの自警団へお邪魔します。サーニャ殿とポルタ殿もご一緒にお願いします。説明のため当事者が居た方がいいでしょう」
サーニャは念のためフードを目深に被っており、頷いた。
「すまぬ! ルーベイン領から馳せ参じました、ゼーニガッタと申します。団長殿はいらっしゃるか!」
ゼーニガッタさんが入って早々名乗りをあげると若い隊員が団長を呼びに奥へと走った。
しばらくすると、山賊のような風貌をした大男が面倒くさそうに出てきた。
「イスマット領から……ですか? 一体どういったご用件で……ああ、私はベイトリーアルと申します」
「では、サーニャ殿……」
「はい、私は領主の娘でサーニャです。実は……」
ここでベイトリーアルに義理の母親が執事と結託して父親を殺し、家を乗っ取ろうとして居る事。そして、続いてポルタさんが、昔お金を持ち逃げされた事を話すと、腕を組んで唸っていた。
「それはそれは……逮捕状もお持ちのようですし、早速行きましょう! おい、支度をしろ!」
ベイトリーアルが隊員たちに指示し、数十人を集め、すぐにサーニャの家へと向かった。
それぞれ出入り口や窓を封鎖し、屋敷を取り囲んで逃げられないようにするつもりだそうだ。
「では吾輩たちも!」
「はい!」
「おお、クライマックスじゃな!」
「そういうことだ! 行くぞ!」
---------------------------------------------------
「どう? そろそろ死にそう?」
「は、食事と薬に少量ずつ毒を混ぜておりますので、後1週間ほどで……」
「まどろっこしいわねぇ。大量に飲めばすぐに死ぬんでしょ?」
物騒な会話をしているのはもちろん、ディアナと執事のウェルトンだ。
サーニャが家を出てから、二人は好き放題していた。
「ま、急に死ぬと怪しまれる。ましてお前は後から入って来た結婚相手だ、疑われるのは面倒だろう?」
ウェルトンが敬語を止め、ディアナの腰へと手を回す。
「あん……そうね、サーニャもドラゴン……いえ、今頃オーク達の慰み者になっているハズだし……この家は完璧に私達のもの……」
ウェルトンを唆しての計画。お金目当てでの結婚。
ウェルトンもそれなりに歳を食っているが、見た目は領主よりも好みだったための行動であった!
「ちょっと早いけどベッドへ行きましょ」
「はは、好きだな君も……」
リビングから移動しようとし始めたその時である!
---------------------------------------------------
少し前のドアの向こう。
「(どう? そろそろ死にそう?)」
「(は、食事と薬に少量ずつ毒を混ぜておりますので、後1週間ほどで……)」
「(まどろっこしいわねぇ。大量に飲めばすぐに死ぬんでしょ?)」
「……聞いたな?」
「しかと!」
「ウェルトンもグルだったのね……」「やはり怪しかったのじゃ」
「それじゃあ踏み込みましょう!」
ベイトリーアルが言い、バァン! と勢いよくドアを開け、俺達はリビングへとなだれ込む。
そこには確かに歳の割には美人な女性と、執事服を着た男が驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「あ、あらあら……サーニャちゃん! 戻ってきていたのね? その方達はお友達?」
「白々しいですわよディアナ! そしてウェルトン! あなた達の企みはドアの向こうで聞かせてもらいました! そして……」
「僕を忘れたとは言わないよね? ディアナ?」
後ろからポルタが出てきて声を出す。それをみたディアナはさっと顔を青くしていた。
「な、何でバレたの……! なんでよ!」
「こちらにいるクリス様はルーベイン領のご子息様です。グレイス山で助けて頂き事情を話したところ貴女に行きついたという訳です! さあ、年貢の納め時ですよ!」
あれ!? 言葉遣いも変わっちゃってどうしたのサーニャ!? 一応、毅然とするよう躾けられているという事か……。俺も見習うべき、か。
「クリス……あの変人の次男か! おのれえ……」
「ほっとけよ!?」
何故か俺が風評被害にあっていた。
「それではゼーニガッタさん……」
「ディアナよ、ようやくお前を捕まえられる……そっちのウェルトンとやらはベイトリーアル殿に……ベイトリーアル殿?」
ゼーニガッタさんが声をかけるが、不敵な笑いをしたまま動こうとしない。
するとディアナとウェルトンが笑い始めたではないか。
「フフフ……よりによってウチの領の自警団を連れて来るとはね!」
「ああ、まだこちらに勝機はある! ……やれ!」
「うお!? な、なんじゃ?」
「へへ、動くなよお嬢ちゃん? 胴体と頭がお別れしちまうぞぉ?」
何と! ベイトリーアルはクロミアを人質にしていた! そうか……!
「自警団を飼い慣らしていたか」
「そうよ、世の中お金よ! お金が全てなのよ! お金さえあればほら、ご覧の通り。自警団すらも思いのまま……」
「うぬぬ……おのれ汚い真似を……!」
「おっと、動くなよ? 剣を捨てるんだ。じゃあこっちは任せてもらっていい。娘は好きにしても?」
「ええ、構わないわ。どうせ殺しちゃうんだもの、最後くらいは愉しませてあげなさい……」
そういって裏口へを向かおうとする二人。
しかし……
「やっちゃったな、お前等」
「……どういうこと?」
ディアナが振り返り俺に聞く。
「言葉通りの意味だ、正直な話……相手が悪かったな」
「いいのかクリス?」
「ああ、俺も流石に頭に来た! 家は俺が修理代を出す! やれ!」
俺はクロミアへ指示を出す。
もちろんそれは……
---------------------------------------------------
ついにディアナと対面することに成功したクリス達。
だが自警団の買収によりピンチとなってしまう。
そしてクリスはクロミアに何をさせるつもりなのか?
次回『怒らせたのはまずかった……』
ご期待ください。
※次回予告の内容とサブタイトルは変更になる可能性があります。予めご了承ください。
ディアナという名前を聞いて細い目を見開くポルタさん。
「よ、容姿は! 容姿はどうなんだい!」
「……緑の髪と青い瞳をした人です、ちょっとたれ目がちで……そう! 口元にホクロがありました!」
「ホクロ……間違いない、ウチからお金を盗んで逃げた女だ!」
そこに丁度、父さんと自警団がやってきてポルタさんが今聞いたことをそのまま自警団の人へ話していた。
この人は当時からディアナを追っているらしく、ついに尻尾を掴んだと喜んでいた。
「ついに捕まえることが……このゼーニガッタ、必ず捕まえてまいりましょう!」
「うん、僕も行くよ。サーニャ様、よろしいでしょうか?」
「はい! 私からお願いしたいくらいです、あの女狐を捕えに行きましょう!」
仲間が増え、気が大きくなったサーニャが握りこぶしを作って吠えた。
「よし、それじゃ早速向かおう。店は大丈夫なのか?」
「ああ、妻に任せるから大丈夫。すぐ支度するよ」
「では吾輩、馬車を都合してきますのでこれで! 町の入り口で合流しましょう!」
ゼーニガッタさんも準備といい出て行った。
「クリスも行くんだよね? 気を付けて」
「うむ、サーニャ殿をきちんとお守りするのだぞ?」
「分かってるって。こっちにはドラゴンも居るんだ、ヘタな事にはならないさ」
最悪俺自身が盾になればいいしな。
「ではデューク、我々は戻ろう」
「そうだね」
店の外に出た俺達はそこで別れた。
「(それにしてもクリスは相変わらず変な事に首を突っ込むよね)」
「(うむ……パパ、クリスの将来が心配。結婚でもしてくれれば落ち着くのかのう……)」
聞こえてるからな!
それにしても父さんまでそんなことを……と、何となくサーニャとクロミアを見る。
クロミアはハッキリと結婚しろと言ってきたなそういや。可愛い、だがドラゴン……。
「ん? どうかしたかや?」
「いや、何でも無い。口の周りを拭け」
町の入り口までにある店で買い食いをしながら歩いて行った。クロミアはご満悦だった。色気より食い気だよなあこいつは。魚肉ソーセージ好きだし。
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そして、馬車へ乗り込み出発した!!
自警団はゼーニガッタさんを含めて総勢六人。逮捕状もキチンと持っているそうだ。
領が違うと色々と面倒らしく、一旦向こうの自警団へ顔を出すことになる。
「ほほー、これは楽チンじゃの!」
「クロミア様、はしたないですよ……!」
「はは、元気のいい子だね」
人数が多いという事は馬車もそれなりに大きいということになる。
窓付き屋根つきの豪華仕様なのだが、クロミアが窓から顔を出して風を受けていた。電車とかバスで窓の方を向く子供のようである。ポルタさんはクロミアがドラゴンである事を知らないのでのんきなコメントを残していた。
「そういえば他の領地に行ったことないなあ」
「そうなんですか?」
「うん(死にたいからあまり他の事に興味が無いんだ)」
「ああ、そういう……」
「わらわは町に来るのが初めてじゃから全部面白いぞ!」
「そりゃいいことだ、帰りはみんなにお土産買って帰るかな……」
と、ここで重要な事を思いだした!
「あ!? ゴブリン達! ……まあいいか……手紙は渡しているし、変な事にはならんだろ……」
「オークさん達ですね。オークさん達、みんな優しいですし平気ですよ!」
最初はくっ殺せ! とか言ってたのに、ずいぶん親しげになったもんだ。ま、いいことだけど。
途中、野宿をしつつ、イスマット領へと辿り着いた!!
「吾輩たちは一度、こちらの自警団へお邪魔します。サーニャ殿とポルタ殿もご一緒にお願いします。説明のため当事者が居た方がいいでしょう」
サーニャは念のためフードを目深に被っており、頷いた。
「すまぬ! ルーベイン領から馳せ参じました、ゼーニガッタと申します。団長殿はいらっしゃるか!」
ゼーニガッタさんが入って早々名乗りをあげると若い隊員が団長を呼びに奥へと走った。
しばらくすると、山賊のような風貌をした大男が面倒くさそうに出てきた。
「イスマット領から……ですか? 一体どういったご用件で……ああ、私はベイトリーアルと申します」
「では、サーニャ殿……」
「はい、私は領主の娘でサーニャです。実は……」
ここでベイトリーアルに義理の母親が執事と結託して父親を殺し、家を乗っ取ろうとして居る事。そして、続いてポルタさんが、昔お金を持ち逃げされた事を話すと、腕を組んで唸っていた。
「それはそれは……逮捕状もお持ちのようですし、早速行きましょう! おい、支度をしろ!」
ベイトリーアルが隊員たちに指示し、数十人を集め、すぐにサーニャの家へと向かった。
それぞれ出入り口や窓を封鎖し、屋敷を取り囲んで逃げられないようにするつもりだそうだ。
「では吾輩たちも!」
「はい!」
「おお、クライマックスじゃな!」
「そういうことだ! 行くぞ!」
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「どう? そろそろ死にそう?」
「は、食事と薬に少量ずつ毒を混ぜておりますので、後1週間ほどで……」
「まどろっこしいわねぇ。大量に飲めばすぐに死ぬんでしょ?」
物騒な会話をしているのはもちろん、ディアナと執事のウェルトンだ。
サーニャが家を出てから、二人は好き放題していた。
「ま、急に死ぬと怪しまれる。ましてお前は後から入って来た結婚相手だ、疑われるのは面倒だろう?」
ウェルトンが敬語を止め、ディアナの腰へと手を回す。
「あん……そうね、サーニャもドラゴン……いえ、今頃オーク達の慰み者になっているハズだし……この家は完璧に私達のもの……」
ウェルトンを唆しての計画。お金目当てでの結婚。
ウェルトンもそれなりに歳を食っているが、見た目は領主よりも好みだったための行動であった!
「ちょっと早いけどベッドへ行きましょ」
「はは、好きだな君も……」
リビングから移動しようとし始めたその時である!
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少し前のドアの向こう。
「(どう? そろそろ死にそう?)」
「(は、食事と薬に少量ずつ毒を混ぜておりますので、後1週間ほどで……)」
「(まどろっこしいわねぇ。大量に飲めばすぐに死ぬんでしょ?)」
「……聞いたな?」
「しかと!」
「ウェルトンもグルだったのね……」「やはり怪しかったのじゃ」
「それじゃあ踏み込みましょう!」
ベイトリーアルが言い、バァン! と勢いよくドアを開け、俺達はリビングへとなだれ込む。
そこには確かに歳の割には美人な女性と、執事服を着た男が驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「あ、あらあら……サーニャちゃん! 戻ってきていたのね? その方達はお友達?」
「白々しいですわよディアナ! そしてウェルトン! あなた達の企みはドアの向こうで聞かせてもらいました! そして……」
「僕を忘れたとは言わないよね? ディアナ?」
後ろからポルタが出てきて声を出す。それをみたディアナはさっと顔を青くしていた。
「な、何でバレたの……! なんでよ!」
「こちらにいるクリス様はルーベイン領のご子息様です。グレイス山で助けて頂き事情を話したところ貴女に行きついたという訳です! さあ、年貢の納め時ですよ!」
あれ!? 言葉遣いも変わっちゃってどうしたのサーニャ!? 一応、毅然とするよう躾けられているという事か……。俺も見習うべき、か。
「クリス……あの変人の次男か! おのれえ……」
「ほっとけよ!?」
何故か俺が風評被害にあっていた。
「それではゼーニガッタさん……」
「ディアナよ、ようやくお前を捕まえられる……そっちのウェルトンとやらはベイトリーアル殿に……ベイトリーアル殿?」
ゼーニガッタさんが声をかけるが、不敵な笑いをしたまま動こうとしない。
するとディアナとウェルトンが笑い始めたではないか。
「フフフ……よりによってウチの領の自警団を連れて来るとはね!」
「ああ、まだこちらに勝機はある! ……やれ!」
「うお!? な、なんじゃ?」
「へへ、動くなよお嬢ちゃん? 胴体と頭がお別れしちまうぞぉ?」
何と! ベイトリーアルはクロミアを人質にしていた! そうか……!
「自警団を飼い慣らしていたか」
「そうよ、世の中お金よ! お金が全てなのよ! お金さえあればほら、ご覧の通り。自警団すらも思いのまま……」
「うぬぬ……おのれ汚い真似を……!」
「おっと、動くなよ? 剣を捨てるんだ。じゃあこっちは任せてもらっていい。娘は好きにしても?」
「ええ、構わないわ。どうせ殺しちゃうんだもの、最後くらいは愉しませてあげなさい……」
そういって裏口へを向かおうとする二人。
しかし……
「やっちゃったな、お前等」
「……どういうこと?」
ディアナが振り返り俺に聞く。
「言葉通りの意味だ、正直な話……相手が悪かったな」
「いいのかクリス?」
「ああ、俺も流石に頭に来た! 家は俺が修理代を出す! やれ!」
俺はクロミアへ指示を出す。
もちろんそれは……
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ついにディアナと対面することに成功したクリス達。
だが自警団の買収によりピンチとなってしまう。
そしてクリスはクロミアに何をさせるつもりなのか?
次回『怒らせたのはまずかった……』
ご期待ください。
※次回予告の内容とサブタイトルは変更になる可能性があります。予めご了承ください。
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上記の旨をご了承下さい。
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