令嬢様のおなーりー!

悠木矢彩

文字の大きさ
14 / 24
公爵令嬢様は発明好き

厚顔無恥

しおりを挟む
「私のモノになりなさい、これは命令よ」

「いえ…あの…私はアリシア様…公爵家と契約を交わしている身ですのでそれを裏切るわけには参りません」


「ティアソンなんて貴族いないじゃないの!どうせあの女が遊びで囲っているのでしょう?」

「仮にそうだとしても貴方様のモノになる道理がありませんが?」

「まぁ!!私が遊んであげると言っているのよ?光栄に思いなさい。いえ思わなければならないわ。もうすぐ私は王太子妃になるのだから!!あの公爵令嬢よりずっと身分の高いね!」


「そうだとしても、男を囲うなど貴方様の御名に傷が付きますが?」



「貴族社会では愛人を囲うことなどもはや常識よ!私はセリオスの妃として王族に入るわ!セリオスも美しいから私のモノになるのよ!」



「いえ、あのお断りします」

「貴方に断る権利はなくってよ!その醜いオッドアイの貴方を囲ってあげるというのだから感謝して欲しいくらいだわ!!」








薄暗くなった部屋の壁に先ほどのレイチェルとレイモンドのやりとりが映しだされる。

カールトン侯爵は泡を吹き
レイランド公爵は難しい顔をしており
セリオス殿下は顔を歪めていた。





「さて、続きはありますがこの辺で充分でしょう?殿下?レイモンドの証言はいかがでしたか?」



「うむ…この様子と同じことを言っていた。これは間違いないであろう」


セリオス殿下は腕を組み、はぁと一息ついた。


「カールトン侯爵、残念ながら裁判にはならぬ。このままこれを王に提出する。追って沙汰を待て!」


「殿下!大変申し訳ございません!!しかし!一度の過ちを許してはもらえないでしょうか!!!娘は世間知らずでしてこのようなことを言ってしまったんだと思います。」


全員が思っただろう。
それで通るはずもないことを。

追い討ちをかけるようにアリシアがいう。


「無知は罪です。世間知らずだからと許される範囲を超えているのでは?」



「そうだな…これは庇いきれないものだ、侯爵。殿下の言われた通り沙汰を待ったほうがいい」


「ぐぬぬ!忌々しい!!己のとこの小娘がオッドアイなどという不吉なものを連れてくるからだ!!!」


そう言ってレイモンドを見る。



「親子共々馬鹿なのですね?」



アリシアがいう


「このレイチェル様の態度は“世間知らず”などという言葉で片付けられるものですか?社交界でも名を轟かせているではありませんか。」


ぐうの音もでない

「世間知らずで言えば、アリシアお嬢の方が世間知らずですよ」

にっこりと極上の笑顔で追い討ちをかける。

「おだまり!レイモンド!!」



「コホン、と、とりあえず…決定は変えない。この場は解散だ。」



セリオスの言葉でこの場は解散になった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました

ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。 ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。 王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。 そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。 「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

処理中です...