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ゆっくり、暖人が僕の両足を肩に担いで抽挿を始める。
暖人の背に抱き着いていた腕が剝がれてしまって心許なさを感じて、所在なげに放り出された両手で、そばにあった掛け布団をぎゅっと握りしめてみるけれど、正気では考えられないような言葉を発し続けてしまう。
「葵晴っ、気持ちいい?」
気持ちいい。
こんなに、満たされた想いになるんだ。
こんなに、簡単に孤独なんて消えるんだ。
「うん、きもちっ……暖人っ、ど、しよ……ぁっ……おかしくなりそ……僕、幸せっ……すぎてっ、おかしくなりそっ……」
やがて暖人が激しく抽挿を繰り返すと、ただただ、はしたなく声を上げて。
久方ぶりに聞いたベッドが軋む音にたちまち興奮を煽られながら。
心配事の九割は起こらない、その一割に怯えていた自分なんかどこにもいなくなって、心の底から暖人が愛おしくて、暖人だけを感じて、暖人だけを求めて、暖人だけに満たされて。
ボロボロ涙をこぼすと、暖人が切なげに柳眉を顰めて、抱えていた僕の両足を外して、性急に口付けてくる。
呼吸さえ奪われるその激しい舌と舌の結わえと、結びついた下肢が、結びついた心がどこまでも僕の心の中の憂いとか、杞憂とか、そんな感情を払拭して。
暖人の熱い楔で繋がれて。
それは言葉以上に僕の心を繋いでくれて。
暖人、愛してる──。
胸の内で、何回も何回もその言葉を繰り返して。
暖人が、唇を離して僕の瞳から流れ続ける涙を舌で掬い上げた。
抽挿を繰り返す暖人のそれがドクドクと息づいているのがわかって。
「は、るっ……僕、もう……達っちゃ……ぃ……ちゃぅっ」
込み上げる射精感を覚えて、互いの腹の間で擦れて育った牡の部分がビクビクと痙攣を繰り返す。
「あお、はっ……俺もっ」
言葉と同時、中に熱い迸りを受けて、身体の奥を濡らされる感覚に眩暈がして、暖人が最後に最奥を抉るように掻き乱したその衝撃で、「ゃ、やっ、んっ! も、……ダメッ」と涙声で頂点を刻んだ。
くたっと、暖人が僕の胸に身を預けて。
僕はまだ過ぎる快楽の余韻に見舞われて、荒い呼吸を繰り返したまま、暖人の背をぎゅっと抱きしめた。
「はる、とっ……僕の、言うこと、何でもっ……はっ……聞くって、言ったよね?」
暖人が柔らかに僕の髪の毛を梳きながら、食むように唇を塞がれて、「何でも聞くっつったろ?」と笑った。
「じゃっ……もう、一回」
どこまでも愛おしさを滲ませた双眸で僕を見つめた暖人が「当たりめぇだろ」と胸を口に含んで、まだ敏感になっているそこに吸い付く温かな唇に身を捩った。
暖人の背に抱き着いていた腕が剝がれてしまって心許なさを感じて、所在なげに放り出された両手で、そばにあった掛け布団をぎゅっと握りしめてみるけれど、正気では考えられないような言葉を発し続けてしまう。
「葵晴っ、気持ちいい?」
気持ちいい。
こんなに、満たされた想いになるんだ。
こんなに、簡単に孤独なんて消えるんだ。
「うん、きもちっ……暖人っ、ど、しよ……ぁっ……おかしくなりそ……僕、幸せっ……すぎてっ、おかしくなりそっ……」
やがて暖人が激しく抽挿を繰り返すと、ただただ、はしたなく声を上げて。
久方ぶりに聞いたベッドが軋む音にたちまち興奮を煽られながら。
心配事の九割は起こらない、その一割に怯えていた自分なんかどこにもいなくなって、心の底から暖人が愛おしくて、暖人だけを感じて、暖人だけを求めて、暖人だけに満たされて。
ボロボロ涙をこぼすと、暖人が切なげに柳眉を顰めて、抱えていた僕の両足を外して、性急に口付けてくる。
呼吸さえ奪われるその激しい舌と舌の結わえと、結びついた下肢が、結びついた心がどこまでも僕の心の中の憂いとか、杞憂とか、そんな感情を払拭して。
暖人の熱い楔で繋がれて。
それは言葉以上に僕の心を繋いでくれて。
暖人、愛してる──。
胸の内で、何回も何回もその言葉を繰り返して。
暖人が、唇を離して僕の瞳から流れ続ける涙を舌で掬い上げた。
抽挿を繰り返す暖人のそれがドクドクと息づいているのがわかって。
「は、るっ……僕、もう……達っちゃ……ぃ……ちゃぅっ」
込み上げる射精感を覚えて、互いの腹の間で擦れて育った牡の部分がビクビクと痙攣を繰り返す。
「あお、はっ……俺もっ」
言葉と同時、中に熱い迸りを受けて、身体の奥を濡らされる感覚に眩暈がして、暖人が最後に最奥を抉るように掻き乱したその衝撃で、「ゃ、やっ、んっ! も、……ダメッ」と涙声で頂点を刻んだ。
くたっと、暖人が僕の胸に身を預けて。
僕はまだ過ぎる快楽の余韻に見舞われて、荒い呼吸を繰り返したまま、暖人の背をぎゅっと抱きしめた。
「はる、とっ……僕の、言うこと、何でもっ……はっ……聞くって、言ったよね?」
暖人が柔らかに僕の髪の毛を梳きながら、食むように唇を塞がれて、「何でも聞くっつったろ?」と笑った。
「じゃっ……もう、一回」
どこまでも愛おしさを滲ませた双眸で僕を見つめた暖人が「当たりめぇだろ」と胸を口に含んで、まだ敏感になっているそこに吸い付く温かな唇に身を捩った。
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