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「……え? だって、来栖先輩……僕のこと好きじゃないって……」
来栖先輩は何も言わず建物の中に入っていくと、入口でタッチパネルを操作して部屋を確保している。目隠しカバーが付いた受付でルームキーを受け取ると僕の腕を引いた。
「行こ? 椎名」
どういうこと?
来栖先輩は僕の気持ちには応えられないって言ったはずなのに、何でこんなところに来るの?
でも──。
僕は来栖先輩が好きだから。
もしかしたら、来栖先輩が僕のことを好きになってくれようとしているんなら。そんな可能性がもしもあるんだったら。僕と一緒にいてくれようとしているなら。
僕の孤独が晴れるのかもしれないんだったら──。
黙って、腕を引かれるまま部屋に入った。
簡素なテーブルセットと、大きなベッドしかないその部屋で、来栖先輩は迷うことなくベッドに座った。
「来栖先輩……?」
「咥えて? 椎名。俺は椎名の気持ちには応えられないけど……椎名、女みたいに綺麗な顔してるから、ちょっと興味あるんだよね。そうしたら、もう日高くんのものにならなくて済むよね? 俺が日高くんのものにならないように捕まえててあげるよ?」
暖人への敵対心と僕への興味本位。
ただ、それだけだった。
所詮、僕なんかと真剣にずっと生きてくれる人なんかいないんだ。
だったら、もう身体だけでも……大好きな来栖先輩と身体だけでも繋がれるなら、一時でも孤独が紛れるのなら、それでいいのかもしれない。
僕はベッドに腰かける来栖先輩に跪いて。
来栖先輩のスーツのスラックスのファスナーを下ろして、下着からまだ萎びたままのそれを取り出してそっと握りしめて、ゆっくり口に咥えた。
咥内に広がる塩っ辛い味を唾液で搔き消すように水音を立てて、根本を指で擦りながら激しく口淫を続ける。
次第に口の中で来栖先輩の昂ったそれが膨張を始め、喉の奥に届きそうなその大きさにえずきそうになって、「ふっ……ぅ……」と辛苦の吐息がこぼれ、唇を少し引くと、来栖先輩が僕の後頭部を押さえた。
「椎名、超気持ちい。女より上手いかも。もっと奥まで咥えて?」
言葉と同時、更に後頭部を押さえ込まれて、喉に刺さりそうになるそれに、先ほど飲んだジンフィズが逆流しそうになる苦しさに目尻から涙が伝った。
来栖先輩はその涙に気付いていないようだ。
必死に熱を帯びる杭に舌を絡ませながら、上目遣いで来栖先輩を見上げると、恍惚とした表情で僕が与える快楽に酔いしれている。
「っ……ふ」
嘔吐感を堪えながら、でも、大好きな来栖先輩を満たせてあげたいと思って、必死で唇と舌と指で愛撫を続けると、来栖先輩が唐突に僕の後頭部を離した。
「このまま抜いてもらおうと思ったけど、気が変わった。椎名、挿れてあげるね?」
見たことがない雄の顔をした来栖先輩に、僅かに身震いした。
来栖先輩は何も言わず建物の中に入っていくと、入口でタッチパネルを操作して部屋を確保している。目隠しカバーが付いた受付でルームキーを受け取ると僕の腕を引いた。
「行こ? 椎名」
どういうこと?
来栖先輩は僕の気持ちには応えられないって言ったはずなのに、何でこんなところに来るの?
でも──。
僕は来栖先輩が好きだから。
もしかしたら、来栖先輩が僕のことを好きになってくれようとしているんなら。そんな可能性がもしもあるんだったら。僕と一緒にいてくれようとしているなら。
僕の孤独が晴れるのかもしれないんだったら──。
黙って、腕を引かれるまま部屋に入った。
簡素なテーブルセットと、大きなベッドしかないその部屋で、来栖先輩は迷うことなくベッドに座った。
「来栖先輩……?」
「咥えて? 椎名。俺は椎名の気持ちには応えられないけど……椎名、女みたいに綺麗な顔してるから、ちょっと興味あるんだよね。そうしたら、もう日高くんのものにならなくて済むよね? 俺が日高くんのものにならないように捕まえててあげるよ?」
暖人への敵対心と僕への興味本位。
ただ、それだけだった。
所詮、僕なんかと真剣にずっと生きてくれる人なんかいないんだ。
だったら、もう身体だけでも……大好きな来栖先輩と身体だけでも繋がれるなら、一時でも孤独が紛れるのなら、それでいいのかもしれない。
僕はベッドに腰かける来栖先輩に跪いて。
来栖先輩のスーツのスラックスのファスナーを下ろして、下着からまだ萎びたままのそれを取り出してそっと握りしめて、ゆっくり口に咥えた。
咥内に広がる塩っ辛い味を唾液で搔き消すように水音を立てて、根本を指で擦りながら激しく口淫を続ける。
次第に口の中で来栖先輩の昂ったそれが膨張を始め、喉の奥に届きそうなその大きさにえずきそうになって、「ふっ……ぅ……」と辛苦の吐息がこぼれ、唇を少し引くと、来栖先輩が僕の後頭部を押さえた。
「椎名、超気持ちい。女より上手いかも。もっと奥まで咥えて?」
言葉と同時、更に後頭部を押さえ込まれて、喉に刺さりそうになるそれに、先ほど飲んだジンフィズが逆流しそうになる苦しさに目尻から涙が伝った。
来栖先輩はその涙に気付いていないようだ。
必死に熱を帯びる杭に舌を絡ませながら、上目遣いで来栖先輩を見上げると、恍惚とした表情で僕が与える快楽に酔いしれている。
「っ……ふ」
嘔吐感を堪えながら、でも、大好きな来栖先輩を満たせてあげたいと思って、必死で唇と舌と指で愛撫を続けると、来栖先輩が唐突に僕の後頭部を離した。
「このまま抜いてもらおうと思ったけど、気が変わった。椎名、挿れてあげるね?」
見たことがない雄の顔をした来栖先輩に、僅かに身震いした。
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